北摂山行 20240923

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  • Опубликовано: 7 окт 2024
  • 彼岸過ぎにようやく涼しくなったので、北摂の山に遊んだ。
     JR高槻駅からバスに乗り、原立石まで行った。たまたま乗車の際に、席を譲ったのを運転手が覚えていて、下車の際に礼を言われたのには驚いた。バスを降り立ったところは、何とも絵に描いたような里山の風景で、牛地蔵から東海自然歩道のルートを辿る。
     神峯山寺まではだらだらの上りで、よぎる風の心地よさに、晴れ晴れとした気分になった。北摂の古刹はそれなりに由緒のあるものが多く、この神峯山寺も役小角の開基と伝えられ、日本最初の毘沙門天を安置した霊場としても知られる。堂塔伽藍は古いものでも18世紀の再建であるが、山中の古刹の気に満たされている。九頭龍瀧は修行道場としての格を思い起こさせる。
     神峯山寺から本山寺に至る道は舗装道路であるが、意外に急坂が続くようで、心房細動と不整脈が発覚した身には、気分的な問題もあるが、少しばかり辛く感じられる。
     本山寺はさらに奥まった山中にある。同じく役小角の開基と伝えられ、山門には天神地神に祈願するための勧請掛が施されてあった。本堂には人影もなく、静寂があたりを支配していた。
     ポンポン山に向かう道は、もっぱら尾根伝いで、急登ではなかったが、万全ではない身体には延々と続くような長さが感じられた。途中、天狗杉で一休みした。二本の杉は樹齢300年以上になるのか、立派なものであった。後から来た夫婦が先を行ったので、少し離れて後れを取るまいと、先を急いだ。
     標高678.9mのポンポン山は、古くは加茂勢山と呼ばれており、頂上付近を歩くとポンポンと音がするからこのように呼ばれるようになったとのことであるが、あまりそのようには感じなかった。山頂の二等三角点は京都市西京区とのことである。山頂からの眺望はかなりきくが、これは生い茂る樹木が違法に伐採された結果だと後で知って驚く。山頂は広場になっており、子連れも含めて十名程度のハイカーが昼食をとっていた。
     ここから西山善峯寺方面へ下るつもりであったが、出灰3.6kmという案内があったので、何の気なしにそのルートを選んだ。しばらく下りてから、方角の違いに気がついたが、再び急斜面を上るのが億劫なため、そのまま下山を続けた。ところが、このルートは人通りが少ないのか、次第に道がはっきりしなくなり、途中で分岐を間違えたのか、とうとう道らしきものがなくなってしまった。これはまずいと思い、遭難という文字も頭をよぎったが、獣道のようなルートを辿っていると、下のほうからバイクの音が聞こえたのでほっとした。最後の沢に出るところが急斜面で難儀したが、無事に沢を渡り、自動車道を下っていくと、小橋がかかり、ポンポン山の表示があったので、おそらく最後の分岐を誤ったのだと気がついた。
     出灰(いずりは)のバス停にようやく辿り着いたものの、バスの本数が極めて少なく、1時間半も待つ羽目になってしまった。北摂もこのあたりまでくると交通の便が悪く、ハイキングコースとしても「やや健脚向き」という案内があったので、これはしたりと思った次第である。
    (2024年9月23日)

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