奈良 二月堂-三月堂・散策 2010年.m4v

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  • Опубликовано: 17 окт 2024

Комментарии • 1

  • @EngelsFriedrich
    @EngelsFriedrich 7 лет назад

    奈良を訪れて、一番好きな場所はどこかと聞かれることがある。いつも、この二月堂と三月堂の辺りだと答えることにしている。静謐なこの界隈ほど、こころの落ち着く境域はないように思える。
    東の傾斜面に建てられた二月堂は、懸崖造りの巨大な桁や柱に支えられ、大伽藍の南大門側に向かい大きく開口している。その懸崖の欄干から西方の天を望めば、勁い風が頬に吹き付け、美しく瑞々しいこの仏都の姿を俯瞰できる(1分58秒)。おそらく千古の時を超えてこれら華厳世界の堂宇は、日没の茜雲や、そうして西の夜空に輝く星々をじっと見つめて来たように思える。鈴木大拙さんの『華厳の研究』には、一即多、多即一という記述がある。私どもは一輪の花の中に宇宙を見出し、宇宙を一輪の花に感ずることが出来るということであるらしい。なにも宗教的に深刻に考える必要などないであろう。華厳の思想体系が、現実世界の論理的構造を捉えたもののように思われる。自動車のハンドルはそれ自体で見ればナンセンスな部品だけれど、駆動輪の構造体としては、唯一の抜き差しならない意義をもっているのかも知れない。麗らかな桜爛漫の頃に再び訪れ、その花の姿をじっと眺めたいと思う。美しい映像に感謝。