【映画と原作②】『犬神家の一族』~遺言状遠隔トリックと原作のエッセンスを正しく映像化した市川崑版を徹底分析

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  • Опубликовано: 22 дек 2024

Комментарии • 2

  • @kazuoy4
    @kazuoy4 11 дней назад +2

    自分も「犬神家の一族」の最大の肝は・・・・「◎☓のジレンマ」にある思う。
    映画などでは、悪辣に描かれる佐平翁も、復讐で頭がおかしくなっているようにえがれる静馬も原作だとそれほどの極悪人にも狂人も得がれていない。
    佐平翁は、地元の名主して街の人間から慕わrている描写もあるし、静馬も復讐心はあるが、それ以外はまともな人間に描かれている。
    犬神家の一族の味噌は、ある意味善良な人間が、よかれとしてやったことがどんどんおかしくなっていく部分にあると思う。
    ただ、映像作品は、その場で読み返せる小説と違って、時間の流れて後戻りできないので、観客にイメージをわかりやすいステレオタイプ的な人物にしがち。
    良い悪いでなくて、映像作品は、そうした制約をもつ。
    複雑人間にすると、観客にうまくストーリー伝わらない。
    ゆえに、イメージしやすい極悪人とか復讐鬼となってしまう。
    原作の本質という意味では、「犬神家の一族」を原作準拠で映像化した作品は、未だにないし、映像作品という性質上、永遠に出てこないかもしれない。

    • @showa40
      @showa40  11 дней назад

      静馬についてはまさにそうですね。松子については、極悪人というわけでもなく、市川崑は「犬神家」を愛情の物語であると解釈して、佐清のことを思うことで「とんでもない過ちをおかしてしまった」と言わせてもいます。佐兵衛、松子たちの母親、菊乃、小夜子…等々、愛に恵まれなかった一族の話。佐清と珠世だけが残った。悲しい物語なんですよね。。