第9回WBAシンポジウム

[@今泉武男]

WBA (全脳アーキテクチャー)の意義は以下の３点にあると思います。
①省エネ(電力不足問題の対策)
②省データ(データ枯渇問題の対策)
③マルチモーダル化による知の創発(現状基盤モデルの限界対策)
これにより現状の様々な制約条件から脱却して、真のAGI /ASIに向けた知の進化が本格的に開始させると思う。ここでいうマルチモーダルとは、狭義には言語、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚など様々な感覚器官とそれらを統合する脳の機能を人工的にエミュレーションすることにより獲得する知能(センサーフュージョン)であり、あるいは広義には異分野の専門知識を組み合わせることで実現する集合知的な知能(エクスパティーズフュージョン)である。
現在の言語に頼る基盤モデルはスケール則による一定規模(量)での創発効果(相転移現象)を期待した手法であるが、それをカバーして上回るのがマルチモーダルによる複合的な質による創発効果だろう。あくまでイメージ的な表現だが、前者が『知の和集合』(線型結合)であり結果の次元は変わらない(同一)とするならば、後者は『知の積集合』(非線形結合)であり結果の次元は組み合わせたマルチモーダルの分だけ高まり、それが新たな創発効果を生む理論的な根源となるだろう。ちなみにセンサーフュージョンにおける個々のセンサーは、生身の人間には感知できない赤外線や電波であったり超音波であったり味覚分子であったりするかもしれない。
未来のスーパーインテリジェンス(ASI )はそういうスーパー感覚器官の情報と組み合わされた知能であり、その結果のアクション(行動)もパワースーツの様なロボティックス技術と組み合わされたフィードバックを伴うものかもしれない。その結果はトランスヒューマン(サイボーグ)のような存在に徐々に人間を進化させ、最終的にはポストヒューマンの領域に人類を進化させていくのかもしれない(SF的)。

[@alph4966]

現状のLLMには空間認知と動作計画知能が無いので
WBAIに期待しています
しかし逆に言うと、論理言語知能に関してはLLMで実現してしまったのでしょうか？