「お友達のため」家族3人のヘアドネーション
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- Опубликовано: 27 ноя 2024
- 医療用のウィッグ、かつらを作るために自分の髪の毛を寄付する活動「ヘアドネーション」に宇都宮市に住む家族3人が挑戦しました。
「1人でも多くの人を笑顔にしたい」3人にはヘアドネーションを行ったある理由がありました。
宇都宮市今泉町の美容室「アトラスヘアーデザイン」を訪れたのは市内に住む荻野美恵子さんと娘の栞ちゃん、紬ちゃんの3人です。
小児がん、先天性の脱毛症、不慮の事故などによって髪の毛に問題を抱え、医療用ウィッグを必要としている人たちのために髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」を行うため、髪を伸ばし続けていました。妹の紬ちゃんは5歳。宇都宮市のあずま保育園に通っています。
この日は保育園で育てている蚕のお世話をしていました。5年間、後ろの髪を切ったことがない紬ちゃんの髪は腰のあたりまで伸びています。
姉の栞ちゃんは小学5年生。4歳の頃に一度ヘアドネーションをしてそこから6年間髪を伸ばし続けました。小学校の椅子の背もたれと比較すると栞ちゃんの髪がひときわ長いことがよくわかります。紬ちゃん、栞ちゃんにヘアドネーションに取り組む理由を聞くと……。
紬ちゃん「お友達のため」
栞ちゃん「白血病だった友達に、その時は何もしてあげられなかったから」
2人の話す「お友達」とは、あずま保育園に通っていた大田和瑠璃ちゃんです。瑠璃ちゃんは4年前、3歳の時に急性骨髄性白血病を発症しました。懸命に病と闘いましたが、おととし3月、短い生涯を閉じました。まだ5歳でした。家族ぐるみで仲の良かった瑠璃ちゃんに、直接、髪の毛をあげることは叶いませんでしたが、同じように髪の毛を必要とする子どものためになればと美恵子さんとともにヘアドネーションに挑戦します。
また今月(6月)9日にはあずま保育園で、瑠璃ちゃんの母親、涼子さんたちとともにレモネードを販売してその売り上げを小児がんの支援にあてる「レモネードスタンド」の活動も行いました。
ついにカットの日を迎えました。こちらの美容室はヘアドネーションの活動に賛同していて、これまで数百件のカットを行っています。まずは母親の美恵子さんから。髪をいくつかの部分に分け、カットする部分より少し下をゴムで束ねます。束ねた髪にはさみを入れるのは栞ちゃんと紬ちゃんの2人です。続いて栞ちゃん。紬ちゃんの後ろ髪を生まれて初めて切ったのは美恵子さんでした。
ヘアドネーションの団体が定めている寄付の条件は31センチ以上ですが、美恵子さんは80センチ栞ちゃんは75センチ、紬ちゃんは40センチほどを寄付することができました。
天国の瑠璃ちゃんのため、そして今もどこかでウィッグを必要としている子どものために……。3人の髪の毛は、ヘアドネーションの団体に送られた後、医療用のウィッグとなって必要としている人の元へ届きます。