免疫を「ロウソクの科学」する (2)

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  • Опубликовано: 5 сен 2024
  • 免疫について話しています。僕の専門は呼吸器「外科」なのですが、研究の専門が移植免疫と免疫の特殊な範囲なので、今回の動画を作らせてもらいました。久しぶりにビデオ講義をしたので、自分の元のゆっくりした(眠くなるような?)話し方に戻ってしまっています。寝てしまわないように今回も10分以内の短いビデオにしました。
    今回は獲得免疫の導入です。質問があったり、僕の内容が間違っている場合もあると思いますので、質問批判を受けるということでコメント欄を開けております。建設的なご意見をよろしくお願いいたします。
    出てきた単語を整理しておきます。
    ・NK細胞 (エヌケー細胞、natural killer cells):リンパ球に含まれる免疫細胞の一つで、生まれつき(ナチュラル)外敵を殺傷する(キラー)能力を備えているため「ナチュラルキラー(NK)細胞」と呼ばれてる。血液中に存在するリンパ球の10~30%を占め、パーフォリン(標的細胞の細胞膜に孔を開けるタンパク)、グランザイム(標的細胞に細胞死を誘導する一群のセリンプロテアーゼ)などの細胞傷害因子を持つ。
    ・貪食(どんしょく):もともとの意味は「むさぼり食うこと」。白血球の働きを示す場合は、菌やその他の固形物を取り込む作用。食作用は食細胞(好中球、好酸球、単球、マクロファージ、未熟樹状細胞)だけに備わった機能 であり、食作用ともいう。
    ・T細胞(ティーさいぼう):リンパ球の一種で、血中リンパ球の60~80%を占める。骨髄由来の未熟なリンパ球が胸腺で分化・成熟し血流や末梢組織に移行するため、胸腺:ThymusのTをとってT細胞と名づけられているが、胸腺細胞とは別のものであり、名前としてT細胞という。T細胞は、細胞表面に発現するT細胞抗原受容体を介して、マクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞から抗原情報を受け取り、さまざまな機能を発揮する。下記の2つに大別される。
    ・ヘルパーT細胞 (helper T cells):樹状細胞などの抗原提示細胞から受ける様々な抗原刺激に応答して、他の免疫細胞のはたらきを調節する司令塔の役割を果たす。
    ・キラーT細胞 (Killer T cells)、細胞障害性T細胞 (さいぼうしょうがいせいティーさいぼうcytotoxic T cells: CTC):ウイルス感染細胞やがん細胞を直接殺傷し排除する(細胞性免疫)。
    ・B細胞(ビーさいぼう): リンパ球の約20-40%を占め、体内に侵入した病原体を排除するために必要な「抗体」を作り出し、体液性免疫に関わる。1965年、ニワトリのファブリキウス嚢 (Bursa Fabricii) を除去すると抗体の産生が起こらないことを発見したことから、B細胞と名付けられた。しかし、哺乳類にはこの期間は存在せず、骨髄(Bone marrow)内の造血幹細胞から派生することが確認され、頭文字が同じであったため、引き続きB細胞という名称が使われている。

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