【朗読】「市井小説 短編 エピソード４」貧しい人から金銭を要求しない医師。患者との葛藤を描いたヒューマンストーリー！【時代小説・歴史小説／山本周五郎】

💬新出と登は、神田佐久間町に住む大工の藤吉に頼まれ、居候で弟分の大工・猪之を診察することになった。
猪之は腕のいい大工であったが、幼い頃から女に好かれる性質だが女を寄せ付けず、藤吉が所帯を持ったこの半年の間に奇妙な行動を繰り返すようになる。
藤吉から猪之の話を聞いた新出は、猪之が藤吉の気を惹くため無意識にやっていると判断し、藤吉と引き離すため診療所へ置くことにした。
しばらくの間は何の変化も見られなかった猪之であったが、ある日女嫌いになった理由を登に話し始める･･･。
江戸時代中期の小石川養生所を舞台に、長崎で修行した医師・👦🏻保本登（やすもと のぼる）と、
実在した江戸の町医者・小川笙船をモデルとする👦🏻新出去定（にいで きょじょう）を主人公として、
患者との葛藤を描いたヒューマンストーリー。
【主な登場人物】
新出去定 －－－－ 主人公。小石川養生所の医長。通称「赤ひげ」。江口洋介。
保本登 －－－－－ 養生所の医師。
保本良庵 －－－－ 登の父。町医者。
保本八重 －－－－ 登の母。
天野源伯 －－－－ 幕府の表御番医（法印）。登の後援者。
天野祐二郎 －－－ 源伯の息子。
天野ちぐさ －－－ 登の許婚者。
天野まさを －－－ ちぐさの妹。
津川玄三 －－－－ 養生所の医師。
森半太夫 －－－－ 養生所の見習医師。
お雪 －－－－－－ 養生所の賄い婦。女中。
おゆみ －－－－－ 富豪の娘。養生所に監禁された狂女。
お杉 －－－－－－ おゆみの付添い女中。
お初 －－－－－－ 養生所の賄い婦。女中。
藤吉 －－－－－－ 大工。猪之の兄貴分。
おちよ －－－－－ 藤吉の女房。
猪之 －－－－－－ 大工。藤吉の弟分。
重平 －－－－－－ 大工。藤吉と猪之の仲間。
おつな －－－－－ 重平の女房。
おしづ －－－－－ 大工の頭梁「大政」の娘。
おさよ －－－－－ 大工の頭梁「大政」の娘。おしづの妹。
お孝 －－－－－－ 居酒屋の娘。
大吉 －－－－－－ お孝の父。
おらく －－－－－ お孝の母。
およの －－－－－ 居酒屋「梅本」の女中。
お松 －－－－－－ 足袋股引問屋「近江屋」の女中。
おせい －－－－－ 小料理屋「いなば」の女中。
おたま －－－－－ 紺屋の娘。
📌目次
00:00:00『オープニング』
00:00:31『しおり１』
00:09:38『しおり２』
00:17:28『しおり３』
00:25:34『しおり４』
00:34:04『しおり５』
00:42:51『しおり６』
00:51:39『しおり７』
01:01:01『しおり８』
01:15:19『エンディング』
👦🏻山本周五郎（やまもと しゅうごろう, 1903年 - 1967年）
山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。
1926年『須磨寺附近』が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。
『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。
以後、亡くなる直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。
人間に対する深い愛と洞察力で多くの読者の支持を得た。
中でも『青べか物語』は著者畢生の名作として名高い。
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