君の空

君の空
by いくしまとおる
朝なのか夜なのか　
分からない時間に
目が覚めたから
浄められた空気を吸い込みに
散歩にでも行こう
気兼ねする君はいないし
酔いつぶれている人
まだまだ飲み足りない人
もう頑張って働いている人
夜通し頑張って働き続け
そんなカオスな街を抜けて
目指すのはあの橋の上
この街で一番空が広い場所
君の空は　君の空は　君の空は
静かに夜明けを待っているのか
朝なのか夜なのか　
分からない時間まで
眠れなかったから
淀んだ空気から逃げるように
散歩に出たんだよ
眠っていた君を起こさないように
酔いつぶれていた人
まだまだ飲み足りなかった人
もう頑張って働いていた人
夜通し頑張って働いていた人
そんなカオスな街を抜けて
たどり着いたのがこの橋の上
この街で一番　空が広い場所
君の空は　君の空は　君の空は
静かに夜明けを待っていたね
冬を越え春になれば　
大文字山と比叡山の
真ん中から朝日が昇ってくる
一昨日も昨日も曇り空で
ただ明るくなっただけだったけど
今朝は山の端ごとオレンジ色に染まる
さあゆけ
まっすぐ進め
振り返るのはまたいつの日か
今はただまっすぐ進め
あの日の喜びは
もう要らないだろう
あの日の悲しみも
もう要らないだろう
僕の空は　僕の空は　僕の空は
いつもの夜明けのをむかえた