日本一の花火師をめざし、はじめの一発！１９歳新人がデビュー【福島県】 (2023年8月18日)

２０２３年の夏は、新型コロナを乗り越え各地で４年ぶりに花火大会が開かれました。８月１４日に郡山市で開かれた大会では、夢を叶えデビューを飾った１９歳の新人花火師がいました。その奮闘に密着します。
須賀川市の糸井火工は全国有数の花火大会を手掛ける老舗です。人々の心を魅了する花火を作るのには熟練の技が欠かせません。そんな職人に混じり、ひたむきに花火をつくるのが青山浩士さんです。
■糸井火工　青山浩士さん
「みている方々に感動や勇気を与えられるように、そういう気持ちで作っている」
青山さんは高校を卒業してまだ２か月です。親元を離れ、花火の世界に飛び込みました。きっかけは、６歳のときに福島市で経験した東日本大震災です。
原発事故もあって家族で山形県へ避難した時、辛い避難生活の心のより所となったのが家族と行った郡山市の花火大会といいます。
■糸井火工　青山浩士さん
「あさか野夏まつり花火大会という花火大会が毎年お盆にあったので、それを毎年見に行っていました。苦しいこともたくさんあったので、結構下を向くこともあった。でも花火を見ると自然に目線が上に行ったり、顔が上をむく。感動や勇気をもらうことがたくさんありました」
心を躍らせてくれた花火をみて、自分もそういう花火を作りたいという夢を持ったといいます。
■青山さん
「毎年のように見ていたあさか野花火大会が糸井火工が作っていたと知ってからは、福島のなかでは糸井火工しかないなと思っていたので」
憧れを抱き糸井火工の門をたたきますが…
■青山さん
「募集は一切してなかったんです」
全国有数の花火大会を手掛けているといっても、職人の世界では、そう都合よく採用の募集があるわけではありません。それでも諦めきれず、社長に熱意を伝える機会を貰うことに。
■糸井火工　糸井秀一代表取締役
「向こうがガチガチに緊張していて、真面目な子だなと思いました。心の中に秘める花火に対する気持ちの熱さが伝わりました」
青山さんは７年ぶりの新人として夢への切符を手に入れることができました。
分厚い雲に覆われた、この日。青山さんは特別な日を迎えていました。
■青山さん
「緊張はちょっとしているんですけど、教えてもらったなりに作ったので楽しみです」
夢を抱かせてくれた郡山市のあさか野花火大会でデビューを飾らせてもらえることに…
ところが！突然の土砂降りに…
■青山さん
「これは終わりました！」
果たして、青山さん、夢の舞台に大輪を咲かせることができるのでしょうか…。
子どものころに見た郡山市の花火大会に魅了され、花火師になった青山浩士さん。夢の舞台に花火を打ち上げる日がやってきました。突然の土砂降りは一時でした。
会場には多くの観客の姿が…。
４年ぶりの通常開催とあって観客の期待も高まります。青山さんも、緊張の面持ちです。
■青山さん
「自分が作った玉があがるっていうのは、今まで夢にしてきたものがあるので楽しみが一番大きい」
そして、午後７時３０分。８０００発の花火が夜空を彩りますが、青山さんが手掛けたのは１発。それが、直径３００メートルを超える大きな１０号玉の花火です。
見事、大輪が咲きました。
■青山さん
「今、率直にほっとしています。ずっと勇気をもらってきた分、次は自分が勇気や感動を与える番だという実感が沸いてきました」
感動は観客にも伝わりました。
■訪れた人は
「久しぶりにこういう花火を見るのはいいですよね、夏の風物詩としてね、非常に感激しました」
「晴れやかな気分になるというか、とてもありがたいなと思います」
花火師として、大きな一歩を踏み出した青山さんの挑戦は続きます。
■青山浩士さん
「まだまだ未熟な部分もたくさんあるので、先輩たちにきいて、もっともっと綺麗な花火をあげられるように頑張りたいと思います。日本一の花火師を目指して頑張ります」
＜記事はこちら＞
www.fct.co.jp/...

[@user-zg3qq4pq3h]

花火というのは不思議なものですね
年寄りも子供も罪を犯した人も病気の人も全ての人は花火があがる時は まっさらな心になります
ぜひ頑張ってください

[@user-tt3vx6tl4l]

素晴らしい。同じ県民として
デビュー、おめでとうございます。
バイパスの車内から見てました。

[@porigon2717]

いいですね🎉