「あれから10年 これから10年」File.82 岩手県山田町／千代川らんさん

「あれから10年 これから10年」BS-TBSで毎週土曜よる8時54分放送
東日本大震災から10年。当時10代だった若者の震災後10年とこれからの10年を取材、復興を考える。
File.82　岩手県山田町／千代川らんさん
千代川らんさんは、小学校6年生、11才の時に被災。学校にいる時だった。その学校が町内の避難場所に指定されていたため、その場で家族の迎えを待った。そして、迎えと同時に自分の家が津波で流されたことを知った。実感が湧かぬまま1週間。町に出てみると、あるはずの町が、なかった。そこで初めて、この未曽有の震災を実感したという。そして、そのまま3か月間を避難所で過ごした。その後、仮設住宅へ移り、実に8年もの長い間、避難生活を続けた。現在、千代川さんは、宮古市の三陸鉄道で働いている。就職先として三陸鉄道を選んだのは、地元の希望ともなった「三鉄」の復活を知り、自身もその一員になりたいと思ったから。そして、かねてからの願いが叶い、今は「復興」に関係した業務に携わっている。それは「震災学習列車」のガイド。三陸鉄道沿線の被災状況、復興の様子を実際に車窓から見ながら案内、今後の防災につなげるよう日々励んでいる。
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