【やっとこ登山】vol.153「霊山」(福島県)

「霊山マイクロウェーブ無線中継所」について
今回の登山の一番の目的は、初めて「無線中継所跡」を訪れることでした。それはこの中継所の建設に東北電力社員として父が携わっていたからです。
この中継所は仙台(本社)と会津電力事務所を結ぶためのものであり、当時の電電公社(現NTT)ですらまだ実用化できなかった「マイクロ波多重無線回線の実用化」を、地方の一民間企業である東北電力が成し遂げたことは画期的なことでした。(無人であったことも含め日本初)
動画でも見ての通り当時も中継所までの車道がありませんでした。建設資材の搬入や設備機器の設置の苦労は想像を絶するものだったようです。
仙台～会津マイクロ波回線は昭和28(1953)年3月9日に運用を開始しました。ちょうど70年前のことです。そして偶然にも私(長男)が生まれた年・月です。
家では自身の仕事のことは話さない父でしたが、多分、この大事業に携わったことは、一生の誇りだったのではないかと思います。
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そんな父も今年1月に亡くなりました、享年98歳。
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