知の回廊 第90回「古代ローマの裁判」

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  • Опубликовано: 10 сен 2024
  • 監修:森 光 准教授(法学部)
     イタリア南部のカンパニア州には、『エルコラーノ』という、遺跡の街があります。
    この遺跡は、古代ローマ時代『ヘルクラネウム』と呼ばれ、紀元79年、有名なポンペイの街と共に、ヴェスヴィオ火山の噴火によって、地中に埋もれてしまった、悲劇の街です。
     1938年、この遺跡の住居跡から、古代ローマ時代の裁判記録を記した書字板が発見されました。記録によると、この裁判の原告はペトロニア・ユスタという女性で、母親は元奴隷のウィターリス。父親は不明です。
     当時のローマは、奴隷制度を基盤とした階級社会であり、自由人の子供は自由人、奴隷の子供は奴隷であるとされていました。しかし、ユスタの母ウィターリスは元奴隷であり、母親がどの時点で奴隷から解放されたのかが不明であったため、ユスタ自身が、生まれながらの自由人であったのか、または解放された奴隷であるのかが争われたのです。
     彼女は自らの身分を証明するために証人を集め、首都ローマのアウグストゥス広場にて、2日間の審議が行われました。その模様が、1900年以上も前の書字板に、克明に記されていたのです。
     現代日本の法制度の源流とも言える、ローマ法を中心に、当時の裁判の様子を再現しながら、古代ローマの世界を見てみましょう。
    2012年度制作

Комментарии • 9

  • @user-zk5we5ve5x
    @user-zk5we5ve5x 4 года назад +16

    森光は神

    • @hachi0233
      @hachi0233 4 года назад +3

      貴様ッ!教授を持ち上げて単位もらおうとしてるなッ!

    • @ikko3097
      @ikko3097 3 года назад +1

      それな

  • @shunsukebrawlstars
    @shunsukebrawlstars 2 месяца назад

    中々興味深い

  • @user-so4lc7bc1v
    @user-so4lc7bc1v 3 года назад +8

    おばちゃん訴えの利益なくない?

  • @user-mj4ib5kp9e
    @user-mj4ib5kp9e 2 года назад +2

    古代ローマでは負けた人も裁判記録を大切に保管したのでしょうか?
    普通、自分が負けた裁判の記録など見たくないから自宅に保管したりしないでしょう。
    発見されたのがテミスの家ならば、裁判に買ったのはテミスではないでしょうか?

  • @nanashix774
    @nanashix774 3 года назад +1

    訴訟物はおそらく相続回復請求権(日本民法第884条)

  • @user-cr6yt1np3p
    @user-cr6yt1np3p 7 месяцев назад

    ローマ法典?