2Fリビングにした時の床下エアコン・小屋裏エアコンの設置方法

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  • Опубликовано: 5 окт 2024
  • 今回は、2階リビングにした時の床下エアコン・小屋裏エアコンの設置方法について、ご紹介します。
    最近、「狭小地とか都市部で2階リビングをやると面白い間取りができますよ」と提案をすることが増えています。その中で、当社の小屋裏エアコン・床下エアコンの運用に興味のある方が多いので、いろんな質問を受けるんです。
    その時に「2階リビングをやると一般的に吹き抜けって取らないと思うけど、それでも空調はうまくいくんですか?」という質問を受けました。確かによく考えないといろんな運用のコツが増えてしまう側面もあります。今、新しいモデルハウス、まさに2階リビングの家を作っているので、それを例として説明をしていきます。
    この建物は総2階です。まず、夏場(冷房の時期)について説明すると、小屋裏空間に小屋裏エアコンを設置します。この空間は大体7㎥ぐらいの容積はあった方がいいと言われていますが、それぐらいの空間を十分に冷やして、その空気を建物全体に供給していくやり方が小屋裏エアコンによる冷房方法です。
    これは結構簡単で、勾配天井にすると特に小屋裏エアコンの空調室からダイレクトにリビング空間に行って冷えていきます。それから、各部屋にも屋根面から直接送風するための天井扇とかを付けておけば、どんどん冷気が降りますから、2階リビングを冷やすことはものすごく簡単です。
    一方、「吹き抜けもないのに1階部分の空間にそんなにうまく冷気が降りるんですか?」という疑問はまさにその通りで、階段の上の階段室のホールからは冷気が降りていくけど、そうじゃない所には冷気が行きにくくなってしまいます。
    なので、階段の向こう側にある寝室や子ども部屋に、大体100〜150mmぐらいの径直接ダクトを通して、小屋裏空調室から直接送風して冷気を供給していくと、吹き抜けがなくてもまんべんなく冷やすことができます。
    特に今回のモデルハウスは、1階部分に土間デッキという大きな空間を作っています。リビングに匹敵するような大きい空間だから、カウンターアローファンという大きなファンを2階の壁の中に仕込んで、小屋裏空間から冷気を吸い込んで下の大空間に送る形で吹き抜けがない分を補完しているんです。
    カウンターアローファンは1時間に300㎥とかの空気を送ることができる、すごく大きい能力のあるファンですから、これによって1階も十分に涼しくなります。こうすることで、2階リビングで吹き抜けがなくても1階も涼しくできます。
    吹き抜けがあれば簡単ですが、吹き抜けを作ってしまったら2階の面積が食われてしまうので、2階リビングをやるのに不利じゃないですか。だから2階リビングに特化した話として、「冷房はこれでうまくいきますよ」という説明をしました。
    また、よく言われるのが冬期の心配なんです。冬期に関しては床下エアコンで同じく暖房をします。
    これまでも2階リビングをやる時は、床下エアコンで1階の床面を暖めて、吹き抜けがなくても階段室とか一部そういうスペースを空けて、暖気を徐々に上げていくようにしてきました。でも、やっぱり吹き抜け空間がないと、今ひとつ2階のリビングには暖気が上がりにくいんです。
    特に冬の晴天の時は、南の窓からいっぱい太陽光が入るから暖かいんですけど、朝一番だったら太陽光がまだ入ってないからちょっと寒いですよね。
    その時は、小屋裏エアコンを暖房モードでかけて補ってください。タイマー等で起きる1時間ぐらい前にかけてもらったら、十分に温度が上がってくると思います。1〜2時間で切っても、今度は日が上がってくるので、これで十分に暖かくできるんです。このように、瞬間的ですが2台運用みたいな形でお願いすることもありました。
    また、今回のモデルハウスでは新たな取り組みをしています。カウンターアローファンは今まで、空気の流れが一方向だけでした。今回、冷房の時は上から下へ、暖房の時は下から上へという空気の流れに切り替えることができるタイプを選んでいます。
    まず、床下エアコンで暖かくなった空気を下から吸い上げます。2階の天井面付近にチャンバーボックスという空気の流れを切り替える所を作っているので、1階の暖かい空気を吹き抜けの代わりにリビングに供給するという方法です。
    理想を言うと、1階の空間よりは床下空間からダイレクトに吸い上げられる間取りが、一番効果が高いと思っています。これで2階リビングにしても、床下エアコン1台である程度は暖房が可能なはずです。
    この形の切り替えというのは、正直今回初めてやります。実証実験のつもりもありますので、これから2階リビングを検討しながら床下エアコンで全館暖房をしたいという方は、ぜひ新しいモデルハウスに来てみてください。どの程度暖かくなるかというのがわかると思いますので、参考にしていただけたらと思います。
    こういう形でカウンターアローファンを軸にしながら、吹き抜けの空気の上下の融通を代わりにするという機能を持てば、2階リビングの暖房も可能になります。そんな形を知っておいていただけたら、床下エアコンの2階リビングの運用もうまくいくと考えています。
    1つ宣伝です。さっき言いましたように、新しいモデルハウスでそういう形の空調トライをやっています。8月になったら一般公開をしますので、小屋裏エアコンの夏の涼しさも味わってもらえるし、「こういう考え方で冬期もカバーできるようにしているんだ」ということもわかってもらえると思うので、ご興味のある方はぜひお越しになってください。
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    #モリシタアットホーム #床下エアコン #小屋裏エアコン #2Fリビング #エアコン #姫路 #工務店 #注文住宅

Комментарии • 20

  • @yoshidatadao390
    @yoshidatadao390 Год назад +1

    どうもです、
    東北地方で床下エアコンの家に住んでいるのですが、
    ちょっと寒い日は上のエアコンを補助的に付けると、ムラなく暖まりますね。
    暖房の消費電力も2台分ではなく1台分と変わらない…(床下が頑張ってたのが、ゆっくり動く感じに変わってました)
    夏は上のエアコンを瞬間的に低めにで運転すると除湿されて、
    気温自体は高いけど、カラッとした感じで過ごしやすいですね。
    冷たい空気があたり難いので、ジメッと寒い感じがないのも良いです。
    カウンターファン、良いですね〜
    夏冬で上下変更出来るのが凄く良いです。
    うちはサーキュレーターでふんわりしてますが、
    空気の流れを作ると全然違う感じでした。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  Год назад +1

      貴重な経験談ありがとうございます!勉強になります!

  • @こって牛-s5e
    @こって牛-s5e Год назад +1

    暖かい空気は上に行くから暖房は床からという常識みたいなものがありますが床吸い込み天井吹き出し加熱はすごく利点がありまして、恒温加熱炉(室内をすべて同じ温度に加熱する)の場合床から吸い込み天井から熱風を噴き出す方式が多用されます。これはショートサーキットが起こらず平面上の温度むらが極めて出にくいんです、熱絶縁の良い室内というのがもちろん前提ですが。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  Год назад +1

      こって牛さん!さらっとコメントやばいです。やはり専門家ですよね!

  • @thetomotosui
    @thetomotosui 9 дней назад

    来年、新築の予定です。この1年間このチャンネルで勉強させてもらっています。全部の動画を視聴しております。
    千葉で1F 40㎡ 2F 80㎡ 2Fリビングの家を検討中です。まさに空調に悩んでいたのでこの動画は大変参考になりました。この動画撮影時点ではモデルルームでカウンターローファンを実験中とのことですが、実験を通して気づかれた点や施工上の注意点などはありましたでしょうか?ご教授いただければ大変助かります。

  • @猫ヒロシ-t8r
    @猫ヒロシ-t8r Год назад +1

    ド田舎暮らし古民家すみですが、、、
    井戸からホースひっぱって屋根にぶっかけてます、、めちゃくちゃ冷える
    高断熱の家を見ると思うんですが、こいういう家って停電したり、エアコン効かないレベルの熱波になったら
    どうするように考えられてるんですか?
    停電時の高性能な家の使い方を解説してほしいです

    • @yoshidatadao390
      @yoshidatadao390 Год назад +1

      どうもです、
      停電の時って…確かに思いますね。
      高気密高断熱だと外から熱が入り難いので、外が暑くても中が冷えてれば夏でも温度は上がりにくく、冬は外に熱が逃げ難い。
      思うのは、24時間換気で2時間で家の中の空気を入れ替える設定なので、
      熱い(又は寒い)空気が入ってしまう…
      停電であれば、24時間換気が止まるので…
      そもそも、外の環境が厳しければ、古い家だとより一層厳しいですよね。
      外側が夏でも涼しい田舎だから良いのかな?って…
      ちなみに自分は山と田んぼに囲まれた所に住んでます。
      朝は窓を開けると涼しくて良いですね

    • @こって牛-s5e
      @こって牛-s5e Год назад +1

      停電時だと井戸水でもポンプがなければ水が出なくなるんじゃありませんか。高性能な家はおそらく太陽光発電で冷却すると思われます。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  Год назад +1

      開口部の日射遮蔽をしっかりして、窓を開ければ、無断熱の家よりははるかに住みやすいと思います。繰り返しですが、日射遮蔽と通風ライン確保ですね!太陽光発電を自立運転にして使えば助けになると思います。

  • @KK-kf4ue
    @KK-kf4ue Год назад +1

    自宅の建替を検討中なので大変参考になります。小屋裏エアコンで暖房を行い、カウンタアローファンで暖気を床下に吹き込むという方法はありでしょうか。そうできればエアコン設置台数が1台になりますので、費用や掃除の手間を削減できるように思いました。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  Год назад +2

      その方式も可能です。注意点は面積が大きい家とか、1階が広い家、基礎の通りが多い家は工夫が必要です。

    • @KK-kf4ue
      @KK-kf4ue Год назад

      @@morishitaathome 大変参考になるご回答をいただき感謝申し上げます。建築面積14坪の総2階で検討中です。元々は床下エアコンの採用を考えていたのですが、室外機が増えたときの外観にも難を感じておりました。解決の緒が見えた気がします。

  • @wabi_suke
    @wabi_suke 11 месяцев назад +1

    平屋にただの小屋裏収納したときに換気扇とか設けたほうがいいでしょうか?温度式?湿度式?

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  10 месяцев назад +1

      ただのという表記の意味が小屋裏空間に断熱処理もなにもしないで囲うだけなら、換気扇は絶対ほしいですね。暑い空気も湿気も出したいですが、湿気は絶対だしたいですね。

    • @wabi_suke
      @wabi_suke 10 месяцев назад +1

      小屋裏エアコンとかではなく、収納としての小屋裏で、屋根には断熱材ありそうです。であれば、不要ですか?
      あればなお良い場合、外壁側か室内のLDK側かどっちがいいですかね~?
      外壁に必要以上に穴開けないほうがいいですかね…。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  10 месяцев назад +1

      @@wabi_suke 様や屋根断熱なら小屋裏収納ごと断熱されているので大丈夫ですね。換気扇は基本外部に出すのをお勧めします。

  • @久保田省三-e7s
    @久保田省三-e7s Год назад +1

    平屋の家を建てたい考えているのですが、小屋裏エアコンをつける時天井を作らなければどの部屋も冷えると思うのですがいかがでしょうか?

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  11 месяцев назад +1

      面積や形状にもよりますが、冷えると思います。あとは、天井で空間がつながりますから、音漏れなどが気にならないか?は確認が必要ですね。

  • @user-pt7sn4mk7v
    @user-pt7sn4mk7v 8 месяцев назад

    準防火区域だと2階はダクトが使えないと聞いたのですが、本当でしょうか?エアコンを何台か設置しないといけなくなるのですが、他に方法はないでしょうか?

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  8 месяцев назад

      建築基準法施行令では、地上3階建て以上の建物、地階に居室を有する建物、または延べ面積が3000㎡を超える建築物の、冷房・暖房・換気などに使用されるダクトは不燃材としなければならないと規定されていますが、使えないということはないと思います。