ドラマツルギー【歌ってみた】
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- Опубликовано: 9 окт 2024
- チグハグ。
なにもかもが、組み合わさらないパズルみたい。
あたしは、言った。
「詩なんて、上手けりゃ良いってもんじゃない」
ぽん、ぽん、ぽろろん……
まるで、それはかつてのテニス球のように
内なる壁に当たって、ぐにゃりと折れた壁に軌道を変えて弾き返された。
上手いことラリーが決まるなんて
"何%の確率なんだい?"
真っ直ぐに見返した先は、真っ暗で。
音符の符号と、文字と、メロディーが切り刻まれてちぐはぐに詰め込まれた世界が薄ら入り口からかいまみえた。
「あの、その…」
誰かから、帰ってくると思わなかったボール。
きいろい其れは、あたしの頭の上に物凄いスピードで飛んできたかと思うと。
ぽとり
私の頭の上スレスレを通ったあと、
少し立ち止まって、垂直に落下していった。
「あーぁ、球取れんのに、なんで取らないの?」
目の前の不気味な男は笑う。
彼は、頭の先から足のつま先まで一貫して、
黒いモヤで包まれていた。
「あたし…取れないから」
そう言って、ぎこちなく笑うと、
男はいきなり怒った顔になり(雰囲気から、なんとなくそう感じた)。
どこからか、ボールを取り出すと
あたしの顔面目掛けて投げてきたのだ。
その差、コンマ一秒……
もなかったかもしれない
私の身体は、ボールが当たるとあっという間に宙を舞い、三十メートルくらい後ろに吹き飛ばされて落下した。尻が猛烈に痛い。
だけど、血が出たりはしていないし、尻がジンジンと痛いだけであとは、他はなんもなかった。
(思ったより、怪我しなかったな)
__絶対に、気絶は避けられない
彼がボールを持った姿をみて。
何故か、私はそう確信したんだけど。
「イタッ、クソ野郎!!最低!」
それでも、痛いことは痛いし。
なにより、なんで自分の顔面にボールなんて投げつけられなきゃいけないのか。
意味不明だから。
そうやって、わからせようとあたしは地団駄を踏んでいた。
私を投げた地点から、こちらに向かって歩いて来る姿を眺めながら。途中、バタバタさせ過ぎて、足首が痛くなったけど、これで大人しく引き下がれるわけがない。
私の気持ちを思い知れ!!
「ばぁー、ぁか」
息も途切れ途切れに叫ぶ。
途中、乾いた風が乾いた喉に当たって、咳が出た。
奴はそれすらも面白そうに、ゆらゆら揺れている。
人間なんかじゃない癖に、やけに人間のように見えてしまう。
あまりに到着が遅いので、
イライラして待ってるとなんと顔を上げた次の瞬間には、目の前にいた。
「う、ぎゃぁぁぁぁ!!」
「どうか、しました?」
「いくらなんでも、びっくりするでしょ!」
「早く来て欲しそうだったので」
(そうだけどさ……)
そう心の中で思いながら、
太陽がさす方向に向き直りその場に座る。
「あのさぁ」
「なんです?」
隣にいる彼に、私は話かける。
「なんで、あんな速い球投げてきたのよ……」
「当たったら、即死、、、」