V2Hは割に合わない
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- Опубликовано: 10 фев 2025
- 今日はV2Hについて解説します。
以前、他の動画で「V2Hはあまり良くない」みたいなことを言ったら、「V2Hについて解説してください」とコメントをいただいたので、今回解説することにしました。
メルマガではより詳しく言っているので、読んだ方はそんなの知ってるよと言われそうだけど、RUclipsだけ観ている方もいますので、軽く説明したいと思います。
V2Hに関しては、私なんかより消費者の方のほうが勉強されてる方はいっぱいいます。もしかしたら私より詳しい方もいるかもしれないけど、そこはご勘弁ください。
V2Hとは、単純に言うと電気自動車を蓄電池の代わりにできるシステムです。太陽光で日中に発電するじゃないですか。その電気をV2Hシステムという物を介して電気自動車に入れて、夜になったらそれを引っ張り出して家の中で使うとか、停電になった時に使えるというものです。災害に強いシステムというイメージがあるかもしれませんね。
一部のハウスメーカーさんは「V2H搭載!」みたいな感じで販売戦略としてやっているけど、まだまだ一般的でもないし、周りを見てもそんなにV2Hが普及してる感じには見えません。
その原因はいろいろあるけど、何と言っても、これを使えるシチュエーションが限られてしまうというのがあります。
まず1つは、V2Hって充電媒体である車がないといけないわけだから、V2Hに対応した車を持っていない限りはそもそも入れられません。この車というのもなかなか難しくて、V2Hに対応してる車ってすごく車種が少ないんです。私も驚きましたが、新型プリウスもV2Hに対応していないんです。
国産車で一番対応が進んでいるのは、日産ぐらいじゃないかな。あとは三菱も対応しています。トヨタは確かbZ4Xぐらいで、スバルも兄弟車種のソルテラぐらいです。
外車だとベンツのEQシリーズという最近の電気自動車とか、あと一部チョロッとあるぐらいです。いずれにしても国産車でさえも少なくて、外車も含めるとかなり少ないというのが、V2Hの欠点としてまずあると思います。
あともう1つは、V2Hって1つのシステムですから値段が高いんです。高いと言っても、私も詳しく見積もりを取っていないのでハッキリとわかりませんし、仕入れによっても違うんだろうけど、数十万円で買える物ではありません。
あとは、東電さんから買った電気をV2Hで充電したら高くなっちゃうから、太陽光パネルを使って無料で電気を発電して入れたいじゃないですか。当然、太陽光パネルって日中の晴れた時に発電するものですよね。充電中は、当然車は使えません。
せっかく買った新しい電気自動車を充電のためにずっと置いておくとなると、かなり不便じゃないですか。そこもネックと言えば1つのネックです。
V2Hというシステム自体を作ってる会社も、そんなに多くないんですよね。前はもうちょっとあった気がするけど、三菱電機も撤退しちゃいました。今はニチコンさんという会社が一番メジャーなのかなと思います。
ほぼニチコンさんなんだけど、そうなるとどうしても価格競争が起きにくくなったりするし、余計に難しくなるんじゃないかなと思います。V2Hは、基本としてそんな感じです。
そこで実は、V2Hに似たようなものがあります。スマートエルラインライトというものです。これはV2Hの一番根本となるところの一部の機能を取り出して、安く販売されているものです。こっちは確かに現実的で、金額で言うと何十万円レベルだと思います。
これもV2Hと似ていて、電気自動車を介して蓄電池として充電をする物です。確かスマートエルラインの方が、対応している車の数が増えていると思います。
よく言うのが、中古の日産リーフを買ってきてスマートエルラインで充電をして使った方が、かえって安いんじゃないかという意見もあったりするんです。私のRUclipsにも、「中古のリーフを買ってきてスマートエルラインで充電用に使ってます」とコメントがありました。
確かにV2Hを買うよりも確実かもしれませんね。設置費用も安いし。あとは田舎だったら、中古のリーフは2台目とかで動かさない前提なので、ポンと置いておいて大きい蓄電池があると思えばいいところがあります。
ただこれにもデメリットがあって、V2Hって家全体の電力を供給するぐらいのすごいシステムなんです。ただスマートエルラインって、V2Hの一部の機能を取り出しているだけなので、確か100Vしか電源が行かないのと、合計で約1500Wという限界があるんです。
100Vしか行かない時点で、まず大きいエアコンは絶対に動きません。あと、みなさんご存知かもしれないけど電子レンジを使うと1200Wいくんです。1500Wしか使えないということは、停電の時にエアコンをつけてテレビをつけて、パソコンしながら電子レンジでチンなんて絶対できないと思います。
本当に最低限、災害時にちょっと電気を使えるのが、スマートエルラインだと思った方がいいのかなと思います。V2Hを使えば、場合によっては完璧な停電対策システムになるんだけど、さっき言ったように高いというのもあるし車も限られています。
あと、V2Hの最大の欠点と呼ばれているのが、効率がものすごく悪いことです。V2Hで太陽光パネルを使って充電しますよね。それを引っ張り出して使う時、電気が行って来るところで大体40%ぐらいロスしちゃうらしいです。100あった電気が実際は60しか使えないのです。
なかなか高額で使える車種も限定されていて、なおかつそれだけロスする、システムを作ってる会社も少ないとなると、かなり使うシチュエーションが限定されてしまうシステムというのがわかりますよね。
だからといってV2Hが悪いわけでもないし、スマートエルラインが悪いわけじゃないんです。そういうことを踏まえた上で、付けるなら付けましょうということです。
まだなかなか蓄電池って割には合いません。割に合うか・合わないかではなくて、何か災害が起こった時にそういう物があったら安心だから買ったんだ、というのだったらいいです。ただ、恐らくそういうところまでちゃんと踏み込んで買っている方は少ないと思います。
住宅会社の営業マンさんに「こういうのを付けると災害時に安心です」「何があっても大丈夫です」と言われて、「そんなにいい物なんだ」と言ってなんとなく付けてる方も多いかなと思うんです。付けてはいけないわけじゃないけど、そんなに完璧なものはないということは知っておいてください。
最後にオススメというか、私がやっている方法をご紹介します。大きいポータブル電源です。私の場合は災害時に使うのもあるんだけど、キャンプの時も使っています。
エコフローという会社さんのポータブル電源で、このポータブル電源はものすごく優秀です。家庭用の電源から充電もできるし、充電もすごく早いです。私の持っているものは1600Wぐらいの容量で、フル充電まで2時間かかりません。
なおかつすごいのが、別売りの太陽光パネルがあることです。別に私はエコフローの回し者ではありませんよ。別売りの太陽光パネルは400Wタイプとか220W両面だとか160W・120Wとか、4種類ぐらいあります。400Wなんかでやると、すごいです。あっという間にポータブル電源が充電できちゃいます。
あと、私も買ったのですが、最近冷蔵庫が出たんです。この冷蔵庫は優秀で、冷凍室と冷蔵室、さらに製氷機もあります。この製氷機がすごくて、水を入れて20分ぐらいで氷ができちゃいます。
なおかつこれ自体にも内蔵バッテリーがあって、その内蔵バッテリーも300kWぐらいしかないのに、長い時間持つんです。今までも300kWぐらいの冷蔵庫はありましたが、あのくらいのサイズだと半日持てばいいぐらいでした。
それが私の家で実験したら、室温25℃か26℃ぐらいで、冷蔵室と冷凍室を-2〜3℃と-7〜8℃に設定して、35〜36時間持ったんです。これはすごいですよね。
なおかつその冷蔵庫自体も、ポータブル電源でも当然動くし、内蔵バッテリーでも動くし、太陽光パネルでも充電できます。晴れた日に太陽光パネルでその冷蔵庫を充電したら、冷蔵庫のバッテリーはずっと100%になっていました。
要するに、私の持っている冷蔵庫は160Wの太陽光パネルでずっと稼働できているんです。私の場合はそれがキャンプにも使えるし、災害時も使えます。あとは会社のイベントなんかでも使おうと思えば使えるので、そういうのも1つの方法かなと思っています。
スマートエルラインでもV2Hでもいいし、ポータブル電源とかを使って、災害時に一瞬は対応できます。私がいつもメルマガで言っているのは、そういう時は早く寝ましょうとか、キャンプ道具を持っていれば火を炊いて缶詰でも食べてなんとか1週間ぐらい持ちますよ、とか。そういうところも対応できるぐらい、たくましく育っておいた方がいいのかなと思っています。
最後は私の趣味の話になってしまいましたが、ぜひ参考にしていただければと思います。
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#子育て設計 #V2H #蓄電池 #太陽光 #群馬県 #高崎市 #注文住宅
アップ ありがとうございます。
いつもありがとうございます!
V2Hが気になり動画を拝見しました。
結論、キャンプが最強ということが分かりました!
コメントありがとうございます。V2Hが絶対に悪い訳ではありませんが、あまり鵜呑みにしない方が良いかと感じます。
おっしゃる通りで、ポタ電+太陽光パネル+冷蔵庫があれば、災害対策にもなりますし、キャンプにも使えますね(笑)
過去に停電一週間アンド高潮経験したけど、災害時一番欲しいのは満タンの車。
水を貰いに行くのも、カセットフー(ガスボンベ)やブルーシート、スコップ買うのも車で遠出。
近所のホームセンターは空っぽで遠出。
Vehicle To Houseで燃料を無題遣い出来ないと思います。
私はキャンプに行くこともありますので、ボンベ・ポタ電・太陽光パネル等を常備しております。
国内最大手のニ?コ?V2Hの663変換ロスは駄目過ぎます。
(中古不動リーフを蓄電池として使ってます)
663のプログラムも背中がかけないぐらい出来は悪いです。
それと
給電と放電は放電ロス20%あるので100家から80車 車80から家64となり 深夜電力やソーラーと安くしたい時間帯とをしっかり検討して設備導入費用を何年で回収できるか?の検討は大事です。
コメントありがとうございます。おっしゃる通りで、ロスが凄いようですね。ですので、なかなか投資回収は難しいようです・・・
V2Hはそれだけやっても割に合わないと思う、設備に金がかかりすぎる
うちも4月からV2Hを始めるが、たまたまの条件が整っていたから
20年前のソーラー電池があり、特殊事情でほぼ無料でニチコンのトライブリッドをつけた
欲しいPHEV車がたまたまV2H対応だった、それで車を蓄電池に使おうと思った
結構電気を食う家なので、夏を中心に年間10万円くらい電気代節約になるかも?
おっしゃる通りで、得をしようと考え、多額のお金をかけて設置しても割にはあいません。この辺りをキチンと説明しない住宅会社が多い様に感じます。
ニチコンの製品で故障してリーフも壊れて大変な目に遭いました。保証が切れてたら100万オーバーの修理代。なかなか逃げ続け対応せず他社製品を購入した方が良いですよ。
コメントありがとうございます。そうなのですね・・・・しかし、100万円オーバーの修理代も凄いですね。販売している会社が限定されていると、相手の言うがままになりますので注意が必要かも知れませんね。