固定種の大根|その栽培と、種採り
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- Опубликовано: 6 окт 2024
- 野口勲氏の著した「タネがあぶない」という本を読んで、固定品種の野菜の栽培に興味を覚えました。ですので固定種大根の種を取り寄せて、栽培から採種までやってみました。
ホームセンターなどで売られている野菜のタネの多くは「F1種(えふわんしゅ)」と呼ばれるもので、これから作られる野菜で種取りをしようとしても、タネができなかったり、タネができてもそのタネで栽培しようとしてもうまくいきません。
F1種は、メンデルの法則で知られる雑種優勢や均質化を利用して作られたもので、これは早く収穫したい生産農家や、無駄の無いよう箱詰めするという流通の都合には良いものですが、毎年たねを買い続けなくてはいけません。
一方、固定種は、同じ種を使い同じ時期に蒔いても、成長にも出来上がりの形などにもばらつきがあります。
前述の「タネがあぶない」には「___揃いが悪いので市場出荷にはむかないけれど、味が好まれ昔から作り続けられてきた固定種は、家庭菜園で味わい、楽しむ野菜にぴったりだ。」との言葉があります。
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【 F1種の野菜の種の席巻により、危ぶまれる未来の想像 】
漫画作品「ゴルゴ13」などで知られる、故・さいとうたかを氏の作品に「サバイバル」「ブレイクダウン」などがあります。両作品の物語は、予期せぬ地殻変動のような大災害に襲われた少年が、家族を探して生き残りをかけて彷徨うもの(サバイバル)であったり、小惑星の衝突による大地震で、テレビ局報道部の青年が生き残りをかけて活動するもの(ブレイクダウン)であるのですが、両作中とも、人々が食料の確保のために野菜を栽培する場面があります。
もし自分が似たような境遇に陥ったと仮定して、廃墟の中から野菜の種袋を見つけ、それを栽培しようとした時、それがF1種のたねだったら、一代限りあることがわかり、絶望してしまうと思うのです。
そんなことを想像しました。
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【 シュナの旅 】
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」などの漫画作品、映画作品で知られる宮崎駿氏の絵物語作品に「シュナの旅」があります。
小さな王国の王子であるシュナが、行き倒れの旅人を助けたところ、今際の時に穀物の実を見せられます。実が大きいこの種を分けて欲しいとシュナが頼むと、旅人は答えます。
「___あげてもよい、が、これを地に播いても無駄だ……この実は殻をむかれてすでに死んでいる___」
シュナは、この実の生きた種を探す旅に出ることになるのですが、その旅の途中で、老人に実の種のありかを尋ねると教えられます。
「___人はかつて金色の種をもっていた みずから収穫し みずから種を播き みずから生かしたものだったが いまは種は神人しかもっていない 人は人間を神人に売り 死んだ実をもらうようになった___」
この物語を読んだ時に、自分はF1種のことを連想したのでした。
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