- Видео 48
- Просмотров 13 349
狢チャンネル
Япония
Добавлен 28 мар 2023
初めての方は再生リスト「本編」の第1回からご覧ください。
狢チャンネルをご覧いただき、ありがとうございます。
大学の芸術学部で15年間、主にアニメーションの演出について指導してきた私は、映像演出について書かれた本の内容が日本と欧米では左右逆であることについて調査を重ねた結果、それが本来映像演出の基となる人間の生理的反応や本能的感覚とは関係ない、日本と欧米の文化の相違に根ざしたものであると確信しました。
『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』では、世界の多くの文化とは左右の価値観が逆という特異な日本の文化がなぜ生まれ、そして長い歴史の中でどのようにして育まれてきたのか、とことん掘り下げて解説していきます。
ところで、こうした内容を動画配信することにした理由は2つあります。
一つは、一冊の本にまとめるには内容量が膨大になってしまったこと。
もう一つは、「左と右」に関する話は言葉や文章では伝わりにくく、まさに「百聞は一見にしかず」で具体的にビジュアルで見ていただいた方が、はるかに伝わりやすいからです。
アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」という、大変ニッチな視点で掘り下げていく講座ですが、行く先々で驚くような「へえ!」や「そうだったんだ!」が出現してきます。
少し大げさに言えば社会や文化のありとあらゆるものと関連してくるので、内容はどんどん膨らんでしまいました。
半月に1本ペースで新作動画をアップしていくことを目標にしています。
是非、続けてご覧いただけますよう、よろしくお願いします。
三善 和彦
狢チャンネルをご覧いただき、ありがとうございます。
大学の芸術学部で15年間、主にアニメーションの演出について指導してきた私は、映像演出について書かれた本の内容が日本と欧米では左右逆であることについて調査を重ねた結果、それが本来映像演出の基となる人間の生理的反応や本能的感覚とは関係ない、日本と欧米の文化の相違に根ざしたものであると確信しました。
『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』では、世界の多くの文化とは左右の価値観が逆という特異な日本の文化がなぜ生まれ、そして長い歴史の中でどのようにして育まれてきたのか、とことん掘り下げて解説していきます。
ところで、こうした内容を動画配信することにした理由は2つあります。
一つは、一冊の本にまとめるには内容量が膨大になってしまったこと。
もう一つは、「左と右」に関する話は言葉や文章では伝わりにくく、まさに「百聞は一見にしかず」で具体的にビジュアルで見ていただいた方が、はるかに伝わりやすいからです。
アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」という、大変ニッチな視点で掘り下げていく講座ですが、行く先々で驚くような「へえ!」や「そうだったんだ!」が出現してきます。
少し大げさに言えば社会や文化のありとあらゆるものと関連してくるので、内容はどんどん膨らんでしまいました。
半月に1本ペースで新作動画をアップしていくことを目標にしています。
是非、続けてご覧いただけますよう、よろしくお願いします。
三善 和彦
本編・第31回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』
初めての方は再生リスト「本編」の第1回からご覧ください。
アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第31回。
日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る課程を見てきた第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」の最終回です。
今回は、歌舞伎と人形浄瑠璃から生まれた「上手(かみて)・下手(しもて)」の概念が、落語や新しい演劇、映画やTVなど、日本の様々な視覚表現の基本となったことについてまとめました。
アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第31回。
日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る課程を見てきた第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」の最終回です。
今回は、歌舞伎と人形浄瑠璃から生まれた「上手(かみて)・下手(しもて)」の概念が、落語や新しい演劇、映画やTVなど、日本の様々な視覚表現の基本となったことについてまとめました。
Просмотров: 9
Видео
本編・第30回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』
Просмотров 140Месяц назад
初めての方は再生リスト「本編」の第1回からご覧ください。 アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第30回。 第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」では、日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る課程を見ていきます。 今回は、能舞台の基本が北向きであることとその訳、そしてその結果橋掛りが東側となり、それがやがて歌舞伎舞台の「上手(かみて)・下手(しもて)」確立へ繋がっていった経緯をまとめます。 また、その上で上手側と下手側で演奏される音楽の、中心にある舞台との上下関係についても解説します。
本編・第29回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』
Просмотров 269Месяц назад
初めての方は再生リスト「本編」の第1回からご覧ください。 アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第29回。 第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」では、日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る課程を見ていきます。 今回は、歌舞伎の本花道が下手側に固定される元にもなった、能舞台の橋掛りが舞台に向かって左側面に付いている理由について解明していきます。
本編・第28回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』
Просмотров 2143 месяца назад
初めての方は、再生リスト「本編」の第1回からご覧ください。 アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第28回。 第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」では、日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る課程を見ていきます。 今回は、「歌舞伎・人形浄瑠璃」が具象的な大道具で舞台を飾り立てるということが、「上手(かみて)・下手(しもて)」の確立に与えた大きな影響について見ていきます。
本編・第27回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』
Просмотров 1964 месяца назад
初めての方は、再生リスト「本編」の第1回からご覧ください。 アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第27回。 第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」では、日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る課程を見ていきます。 前回に引き続き、今回も「歌舞伎」にスポットライトを当てます。 今回は「上手(かみて)・下手(しもて)」の確立と重要な関わりがあると思われる歌舞伎舞台の変遷、特に「花道」が生まれ、やがて歌舞伎舞台に欠かせない装置となっていった過程と理由について考察しています。
本編・第26回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか』
Просмотров 1575 месяцев назад
初めての方は、再生リスト「本編」の第1回からご覧ください。 アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第26回。 第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」では、日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る課程を見ていきます。 今回からは、「歌舞伎」と「人形浄瑠璃(文楽)」についてです。 中でも「歌舞伎」は、観客まで劇空間の中に取り込んでしまうという、「能」には無い特徴があります。今回はやがて花道が生まれるに至る「歌舞伎」特有のそのような空間認識について、注目していきます。
本編・第25回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか』
Просмотров 1936 месяцев назад
初めての方は、再生リスト「本編」の第1回からご覧ください。 アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第25回。 第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」では、日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る課程を見ていきます。 今回は、演劇として現在まで継承されているものでは世界最古という「能」と「狂言」についてです。
本編・第24回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか』
Просмотров 967 месяцев назад
初めての方は、再生リスト「本編」の第1回からご覧ください。 アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第24回。 第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」では、日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る課程を見ていきます。 今回は、日本の伝統芸能で最も古くから伝わる「雅楽」と「散楽」の「左と右」についてです。
本編・第23回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか』
Просмотров 2838 месяцев назад
アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第23回。 今回からは第五部「『カミ』と『シモ』が文化に浸透するまで」。第四部でお話しした日本の特異な「左上位」文化が、「上手(かみて)・下手(しもて)」という形として確立・浸透するに至る物語です。今回は、その「上手・下手」の起こりについて書かれた文献を紹介します。
本編・第22回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか』
Просмотров 469 месяцев назад
アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第22回。(オープニングタイトルで「第21回」とあるのはミスです。ご免なさい。) 陰陽五行思想を元に、どちらも八角形で設計された日本武道館と両国国技館。でも、ステージが設営されると武道館では上手は東で下手が西なのに、国技館では上手は西で下手が東と逆になります。今回は、それが何故なのか、についてのお話です。
本編・第21回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか』
Просмотров 809 месяцев назад
アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第21回。今回は、わが国が遣隋使・遣唐使を通じて中国から多大な影響を受けた時代の終わりを象徴する花、「桜」についてを中心にお話しします。
番外編その12『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』
Просмотров 3211 месяцев назад
番外編は「上手と下手」とは直接関係は無くても間接的に関係がある、「上手と下手」のすぐお隣にあるようなサブ的テーマについて掘り下げて考察します。 その10からのテーマⅣでは、「着物の袷の右左」について考察しています。今回はその最終回、「『逆さごと』と『不吉』」。 前回紹介した「天下百姓右襟」の勅令を経て、やがて消えていった「左衽」の風習は、今や日本人には「不吉」に繋がる禁忌となってしまいました。 なぜそうなったか推理するとともに、着物以外にも影響を及ぼしている「左前=不吉」について見ていきます。
本編・第20回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか』
Просмотров 22411 месяцев назад
アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第20回。今回はわが国の「左上位」文化と密接な関係がある、わが国の国号「日本」の誕生物語についてお話しします。はたして、この二文字に込められた意味とは?
番外編その11『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』
Просмотров 1,1 тыс.Год назад
番外編は「上手と下手」とは直接関係は無くても間接的に関係がある、「上手と下手」のすぐお隣にあるようなサブ的テーマについて掘り下げて考察します。 その10からのテーマⅣでは、「着物の袷の右左」について考察しています。今回は「野蛮な左衽と文化的な右衽」。 前回、日本人が最初に前合わせのある衣服を着るようになった頃は、皆左前に着ていたというお話をしましたが、今回はその左前が中国では非常に嫌われた事情と、最終的に日本が勅令まで出して左前を無くそうとするに至る歴史的な背景についてお話しします。
本編・第19回『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか』
Просмотров 312Год назад
アニメーションや映画・演劇からゲームまで、様々な視覚表現における「左と右」について掘り下げる講座の第19回。第二回遣隋使が持参した「日出ずる処の天子」で始まる国書は、隋の第二代皇帝煬帝の怒りを買います。5世紀までと比べると、倭の中国王朝に対する姿勢は大きく変わりました。その姿勢の変化に、中国伝来の「左上位」の概念がどれほどの影響を与えたのかを探っていきます。
番外編その10『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』
Просмотров 320Год назад
番外編その10『なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?』
日本昔ばなしのファンでして、巡り巡ってこのような素晴らしい講座に出会いました。最後まで楽しませていただきます。 仕事柄、集合写真を撮影することがおおいのですが、会社役員などの場合は、必ずカメラから見て、真ん中、左、右、という序列で人物を配置します。 こちらも文化が絡んでいそうで面白そうです。
コメントを頂き、ありがとうございます。 お伝えしたいことはまだいっぱいありますので、完結まではもうしばらく時間がかかりますが、最後までお付き合いいただけると大変嬉しいです。 また、私の知らない分野のことなどもお教え頂けると有り難いです。 なお集合写真を撮る際の並び方のお話は、実は本編第5部が終わったら次に番外編の方でお話ししようと思っていた内容に関わってきます。 カメラから見て真ん中、左、右、という並び方ですと「右上位」の、つまり国際標準の方の並び方ということになります。 詳しくは年明けに番外編でご覧頂ければと思いますが、日本の伝統では「左上位」で逆になるので、分かりやすい例では菅総理の時の新内閣発足時の記念写真をご覧になると、二番目に相当する麻生副総理が菅総理の(カメラから見て)右にいることでお分かり頂けると思います。
東横綱休場時は西横綱が東に回るようになりましたね
西横綱休場時は東2横綱が西に
東横綱は画面左側から西横綱は右側からこれは絶対
川は右から左
川も右から左なんですね
すみません 仰っている意味がよく分かりません
三善先生、お元気ですか?学部生のリスんウです。
どうもありがとう!返信メール、送りますね。
@@狢チャンネル はい!
カレイは右側です
いつもご覧頂き、ありがとうございます。カレイの右向きについては、次の番外編その7でお話ししています。
左大臣は右大臣より格上
ありがとうございます。それは本編第15回で、雛人形の並べ方との関連でお話ししています。
選手名鑑は右向きです
東横綱は画面左側から西横綱は画面右側からこれは絶対
ヨーロッパは右 日本は左が上
関西だとお雛様が向かって左
左大臣と右大臣は同じ
陸上と水泳も左から右ですね
漫才師も向かって左がボケが多い
一般にはそう言われていますが、実際は意外とそうではありません これについても、少し先になりますが、番外編で詳しくお話しする予定です
男女コンビは男が向かって左女が向かって右
関西だとお雛様が向かって左
雛人形の左右については、本編第15回で詳しく解説しています
ゴジラも右側が多かったと思う
怪獣なのに
ゴジラはやっぱり主役なんですね
東横綱は画面左側から 西横綱は右側から これは絶対
コメント、ありがとうございます。そのことについてはまさに次回、本編第22回の「武道館と国技館の『カミ』と『シモ』」で詳しく解説します。大体半月後くらいに動画をアップしますので、是非ご覧になってください。
中々アップしませんね
@user-jg8ss5je1e お待たせしました。本日アップしましたので、是非ご覧になってください。
ウルトラマンも画面右側から
これまた典型的な例だと思いますが、ウルトラマン(上手側)で怪獣(下手側)という構図が圧倒的に多いのではないでしょうか。
怪獣を目立たせるというのもある思います
ウルトラマンも画面右側から
コメント、ありがとうございます。もちろんウルトラマンも、日本の映像作品だから、ですね。
字幕の方でも訂正を入れましたが、6:30ほどのところで画面に出る『魏史』は、『魏志』の間違いです。
知らない奴は性がないけど 宇宙戦艦ヤマトの物語は ヤマト尊の遠征戦記を 謎らえて居る。
「左」が日の入り、下、過去、地獄で「右」が日の出、上、未来、浄土を表しているのでは?
新年早々にご覧頂き、またコメントを頂きありがとうございます。 多くの日本映画では、下手(画面左)を西方向、上手(画面右側)を東方向としています。 (この向きに強いこだわりを持つのも日本文化の特徴ですが、そのことについてはもっと先の回で触れることになります。) したがって、「左が日の入り、下、」で「右が日の出、上、」はその通りなのですが、仏教では「西方浄土」になるため「左が地獄」や「右が浄土」は誤りです。 これも本編の少し先の回、第六部から詳しく説明しますが、「上手・下手」とか「左上位」の概念とは別に、前進する方向とか希望のある未来、あるいは目指すべき目標というようなものを左右どちらにするかという点では「書字方向」という要素が非常に大きく関わってきます。 日本語は幕末から明治の始めまで、基本的に右から左に改行する縦書きしてありませんでしたから、絵巻物の進行方向、漫画のコマの進行方向、時間の流れる方向は右から左となります。 したがって、「左は過去」で「右は未来」と書かれているのは逆で、それは左から右へ文字を書く欧米の文化でのことです。
日本は東に向かって探検・侵略することが多かったから左に向かう表現。 欧米は西に向かって探検・侵略することが多かったから右に向かう表現。 右上位・左上位は関係ない説。
新年早々にご覧頂き、またコメントを頂きまして、どうもありがとうございます。 まず、進む向きについて「右上位・左上位は関係ない」かどうかは論じていません。 ここまでは、「上手と下手」の概念の根幹にある「左上位文化」がなぜ日本に根づいたのかを解説しています。 そして、その説がどなたが提唱しているもので、どの時代のいずれの文明を指しているのかよく分からないのですが、「日本は東に向かって探検・侵略することが多かったから左に向かう」とするなら、そもそも上手(向かって右)から下手(向かって左)に進むのが自然という日本の表現とは矛盾していないでしょうか? 多くの日本映画では東を上手側(画面右側)として描きます。 したがって、例えば東京発博多行きの新幹線は画面の左に向かって進みますし、少なくとも現在の東京の歌舞伎座の座席図では、上手側(客席から舞台に向かって右)を「東」、下手側(同じく舞台に向かって左)を「西」としています。 番外編その⑤で、日本の肖像画では絵の右側を東側、左側を西側とする考え方があったことにも触れました。 「東」が向かって左になっているのは、大相撲中継の画面くらいでしょう。 このことについては、次の次くらいの本編で詳しく理由を説明する予定ですので、引き続きご覧頂けると有り難いです。
@@狢チャンネルうわあ、思い付きの自説に真面目に対応していただいて恐縮です。しかも今読みかえしたら、日本は西(大陸)に向かい、欧米は東に向かうと言いたかったのが完全に逆転しているし。 とにかく最後まで拝見しますので、続きを楽しみにしています。 よいお正月をお過ごしください。
@@nakajimat3693 ありがとうございます。 やっぱり、そうだったんですね。ちょっと変だと思いました。「右」とか「左」とか、言葉や文字だけでは、つい取り違えてしまいがちです。実際、書いている本人が混乱してるんじゃないかと思うような文章が載っている本も、目にしたことがあります。 モニターに「↑」、「↓」、「→」、「←」とランダムに表示して、示された方向のボタンをできるだけ早く押すという実験があります。この場合所要時間には4方向殆ど差が無いのですが、これを「上」、「下」、「右」、「左」という文字の表示にすると、「上」と「下」は早く反応できるのに、「右」と「左」はちょっと遅れるのだそうです。そんなこともあって、このテーマは文章で伝えるより動画で伝えた方が良いと考えました。 なかなかスピーディな更新は難しいのですが、これからも気長にお付き合い下さると嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。
向きが気になったので見たがその辺の解説が無くがっかり、全部見る必要があるのか?
大晦日にご覧頂けたのでしょうか? お忙しい中、ありがとうございます。 でも、もしかしてこの「番外編その⑪」の1本だけをご覧になったのでしょうか? 表題にある「なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?」は、この講座全体のシリーズとしてのタイトルです。誤解を生んだのであれば、申し訳ありません。 番外編ではこの番外編では講座の主テーマとは少し外れた、しかし無関係とはいえないサブ的テーマについて解説していて、その⑩からは「着物の袷の右左」についてお話ししています。 もし「なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのか?」についての答がご覧になりたかったのでしたら、本編の第1回からご覧頂ければと思いますが、それでも10分程度の動画1本や2本では、到底語り尽くせないくらいの理由があります。 RUclipsで語り始めたのも、右だとか左だとかいう話は文字で読むより映像で視覚的に表現した方が分かりやすいことに加え、内容が本1冊程度にはとても収まりきらなかったためもあるんです。 今年スタートしたばかりの講座で、タイトルの後半「スーパーマリオは右に進むのか?」に関わるゲーム画面の左右に触れられるまでは、もう少し回を重ねる必要があります。 まだまだ長丁場になりますので、もしよろしかったら気長にお付き合い頂けると嬉しいです。 どうぞよろしくお願いします。
いろいろ逝っちゃってて、おもすれーなw このUP主www
@@狢チャンネル アニメーションの演出の仕事してまして、気になってたもので、又最近は海外配信もあるので世界的にどうなのかとか知りたいとおもいまして。答えを性急に急いでた面もありました。色々な歴史のお話だったのですね。 それはそれで勉強になるので拝聴させて頂きます。
上手下手の影響もあるのだろうが、むしろ「絵巻物」を元とする「漫画の文法」に則ったもんやろがいw 漫画を読み進める方向は右から左であり、ヤマトに限らず「ありとあらゆる漫画」でイメージの進行方向は左だw そしてマリオは英文の流れやろ?ゲームのメッセージやスコアはすべて英文の流れに沿っているのに 逆方向に進んでちゃ違和感がでるw 言うなればアニメや漫画の根源にあるのは、チャイナの絵巻物であって ゲームの根源にあるのは、マイコン(笑)に起因する英文記述方式ってこっちゃw
良く分かりました。てことは、世界標準は無いんですな。
大晦日(!)にコメントを頂き、ありがとうございます。 「漫画の文法」は昔の絵巻物同様、日本語の(縦書きの)書字方向に則っています。といってもそれは日本の漫画の場合で、欧米の、左から右への書字文化では「漫画の文法」も逆向きになります。ところが、ことはそう単純ではありません。上位者と下位者が並び立つ場合には、日本文化は「左上位」なので向かって右に上位者が立ちます。下位のものは自分の左側を上座として、そちらに上位者を立てるのです。この点も、欧米は「右上位」なので逆になります。これは書字方向とは別の概念です。富野監督は上(上手)から下(下手)に視線が流れるのが自然だからといいますが、例えばアラビア語は右から左に読みますが、アラビアの文化は「右上位」なので、向かって左が上座となります。つまり、下(下手)から上(上手)に視線を送るのです。 向かって右(当事者からは左)を上位とし、向かって右から左へ視線が流れるのが自然と考える日本文化は、実は他には見られない非常に特異なもので、この「左上位」も右から左の「書字方向」も、なぜそうなったかの理由までこの講座では解説していきます。 また、「スーパーマリオはなぜ右に進むのか」については、私は違う答を持っています。なぜなら、かつては右から左に進むアクションゲームも複数存在したからです。それらが淘汰されていったのには、画面上の横書き文字の向きとは別の理由があります。例えば、「ファイナル・ファンタジー」や「スーパーロボット大戦」などのRPGやSLGの初期の横向き対戦画面では、主人公側を「上手」に置いています。これは文字の向きとは関係が無い、「上手・下手」の概念に則った日本式です。(最近の中国製スマホアプリなどでは、逆向きが溢れています。) 最後に「チャイナの絵巻物」とありましたが、中国には文字が書かれていない「絵巻物」は非常に稀で、絵だけで物語を表現する「絵巻物」は日本独自のものです。ともあれ、この講座は(コメントへちょっとお答えするだけでも、こんなに長くなっちゃうくらいですから)まだまだ長丁場なので、もし良かったら気長にお付き合い頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。
@@子宝十三 そうですね。世界標準は無い…というよりも、簡潔にいうと世界の圧倒的多数派は「右上位」で「左から右」へが「前進」になります。日本の(少なくとも伝統的な)文化だけは、これが左右逆なんです。
@@狢チャンネルいやwwww そりゃ日本の文法は日本の文化に根ざしたものやろがいwww 言語学的に言えば、記号とは物理的な現象とは無関係なものって話やでwww >世界の圧倒的多数派は「右上位 えーとwwww 中華文化圏は?ムスリム世界は?w 印欧語族が世界を制覇したのは”たかがここ数百年”の話なんでつかw
@@狢チャンネル なんか疑問にお答え頂きましてありがとうございます。
投稿されている全動画拝見しました、参考文献が多くて非常に助かります。 日本と欧米が逆とのことで、そう言う人も本もありますが映画を見ている限りそうは思えません。この重大な前提は映画三本程度では足りませんし、カットの意図は扱いが難しいです。 今回例に挙げられた大脱走は日本と同じ向きだと思っています。 「逃走」を描く際に上手側に動かす演出はよくあります。大脱走では後のバイクのシーンで下手向きメインに切り替わり、解放感や疾走感の強化にも貢献していると思います。 アラビアのロレンスも全編ビターな感じなのでネガティブ、ポジティブとか複雑です。 ところで、10月29日の講座ではyoutubeに投稿する以外のことも話されるのでしょうか?であればぜひ伺いたいです。
コメント、ありがとうございます。全動画ご覧頂いたとのこと、とても嬉しいです。心から感謝申し上げます。 御指摘の通り、例にあげた映画作品が3本きりでは少ないと思われるのも無理ないことだと思います。これ以降の講座では他にも何本もの作品を例示していくことになるんですが、それを今この返信の中で解説し始めるととんでもなく長くなってしまうので、申し訳ありませんが続きがアップされるのをお待ち頂き、気長にお付き合い頂けると有り難いです。 実際、この講座はまだほんの入口のところに過ぎないんです。 全体を通しての文字原稿は、ほぼ完成しています。当初は書籍化を考えていたものの、ボリュームがありすぎて分厚い辞書みたいになってしまうと分かったことや、「左右」を説明するには文字による説明だけでは(ビジュアルで示す場合には感覚的に理解しやすくなるのに比べて)どうしても伝わりにくいことから、映像化することにした次第です。 という訳で、この講座が完結するには、あと3年程度はかかるだろうと考えています。(本編は100回くらいまで行くかもしれません。) したがって、今月29日の講座では、当然ここまでの動画ではまだ触れることができていない部分にまでお話しします。ただしそれは、当然ながら今後3年かけて解説していく内容を3時間で全部お話しするわけではありません。(そりゃ、無理ですよね。) 今回はあにれく主催の講座ですから、映像やアニメーションの表現に関わる部分に絞って、できるだけ簡潔にまとめた内容をお話しします。そのためゲームや、番外編で扱っている内容などについては、今回は割愛します。(狢チャンネルを見て下さった方ばかりではないでしょうから、始めの方は動画と重複する部分もできてしまいますが。)という形で、一応の結論めいたお話までは、させて頂く予定でいます。 ということですので、もしよろしかったら受講して頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します。
@@狢チャンネル 返信ありがとうございます。 本業でやってらした方に言うことではないと思いましたが念のため申し上げました。 3年もかかるのなら納得です。左右の決定には雑多な要素が関わりますからね。 自身の感性として確信していても、由来が分かりませんしどの程度普遍なのかがずっと気がかりでした。 文化起源説の可能性など丁寧な検証でしたので、個人ブログ以上の情報が出てきたことがうれしい限りです。 今後のご活動も応援しております。
映像中、一部に漢字の変換ミスがありました。前半で長安城の説明をする際、まとめて「随唐の長安城」と書いていますが、この「随」は「隋」の誤りです。お詫びして訂正します。
映像の中で一部に漢字の変換ミスがありました。最後の方に登場する「随唐の長安城平面図」の「随」は、「隋」の誤りです。お詫びして訂正します。
とても良い動画ですね! ところで、なぜ宇宙戦艦ヤマトは左へ旅立ちスーパーマリオは右に進むのですか?
ご質問頂きありがとうございます。宇宙戦艦ヤマトが左に旅立つのは、一言で言えば、他の国々とは異なる日本独特の「左上位」文化が理由です。富野監督などが説いている「心臓の位置」や「本能的な感覚」とは関係ありません。その「左上位」文化が、どのような経緯で映像表現の「上手(かみて)と下手(しもて)」という概念にまで至ったかについては、とても一言では説明しきれないので、このオンライン講座を始めました。もう一つ、書字方向という理由も重要で、これについても詳しくご説明します。そしてスーパーマリオが右に進む理由については、イギリス・ランカスター大学のピーター・ウォーカー教授が説くように、「人は左から右への移動を好むから」なとではなく、インタラクティブなゲームならではの理由があるのですが、これはこの講座の最後の方で、ゲームのインターフェイスの変遷とともに、詳しく解説してまいります。というわけで、どうか気長に、末長くお付き合いください。
川は逆
なぜ四角形で調査したのでしょうか?
コメントをいただき、ありがとうございます。四角形を選択した理由ですが、一つは、法政大学の吉村浩一教授と矢口幸康准教授による先行研究の調査方法に倣ったこと、もう一つは、左右いずれかの一方向への動きを感じさせるような(例えば矢印のような)形は不向きなので、左右対称であり、なおかつ最もシンプルな形として選びました。
日本は、絵巻物の時間の経過を高畑勲が指摘が、納得します。
コメントをいただき、ありがとうございます。高畑勲監督が書かれた本についても、もちろん外せません。それについては「本編」の「第6部」で、書字方向との関係について詳述するところで触れます。現在「本編」は「第4部」が進行中ですので、もう少し先になります。どうか気長にお付き合いください。
方角の基準点は北の北極だと思いますが南だと何が目印なのでしょう
コメントして頂き、ありがとうございます。真北を確定できれば、その正反対方向を真南とすることは容易と思いますが。
ヤマトは右から現れ、マリオの敵も右から現れる。 ヤマトは右から左へ流れている。 マリオは左から右へ動いているように感じるが、実際にはマリオは動かず画面が右から左へ流れている。 アニメ画面で大切なのは主役であるキャラクターの動きであるが、ゲーム画面で大切なのは敵のキャラクターの動きである。 敵を見ることが大切なシューティングゲームでのほとんどが右から左へ画面が流れる。 一般的な横書きの文章は左から右へ読むが、この時視界の中で文字は右から左へと流れている。 日本の古典の絵巻物も右から左へと読み進む。 大切なのはマリオなどの主人公ではなく敵や障害物などの見るべき対象物であって、対象物は右から左へ流れるのが見やすく感じる。 これには人間の利き目が関係しているらしく、多くの人の利き目である右目から対象物が現れることが見やすさになると思われる。
コメントをいただき、ありがとうございます。 ゲームの左右についてはこの講座の終盤で詳述する予定ですので、どうか先走らずに、この先も順を追ってご覧いただきながら、気長にお付き合い頂けると幸いです。
左府のほうが上位だし、左袒だし・・・
コメントをいただき、ありがとうございます。 よくご存知でいらっしゃるようで、その通りなのですが、それは世界的に見れば非常に稀少な、異端とも言える考え方です。なぜ日本がそうなったのか、というところをこの講座では掘り下げていきますので、続けてご覧いただけますよう、よろしくお願いします。
@@狢チャンネル わざわざすみません、適当なコメントに・・・ニコニコの感覚で見てる途中でコメントだめですねw 画面構成に限って言えば、文章が右から左だから進むのが感覚に影響を与えただけと思ってたので楽しませていただいています。
丁寧に、ありがとうございます。コメントをいただくのは、本当にありがたく嬉しいです。文字の進む方向も、非常に重要な要素です。これについてはまだちょっと先になりますが、本編の第6部(第何回になるかは、現段階では何とも言えなくて申し訳ありません)で、しっかり解説してまいります。
右利きの人(動作は右から左へ向かう)が大部分という人口構成ついでにセル絵描く人がほぼ右利き(左向きの方が書きやすい)という都合もあったと思うのですが
コメントをいただき、ありがとうございます。 アニメーションに限っては、一部にはその理由があることも否定できません。実際、大学では入学直後の学生に絵コンテを描いてもらうと、どのカットも左向きの人物ばかりということが珍しくありませんでした。でも、それでは映像作品として成立しません。左向きの人に対して右向きの人を描かなければ、二人が向かい合っているように見えないからです。 主人公は左へ向かい、相手側は右に向かう。また、ポジティブな前進は左向きで、ネガティブな後退は左向きになるのは、単純にそれだけが理由ではありません。なぜなら、これは日本ではアニメーションに限った話ではなく、(歌舞伎や落語などの古典芸能から続く)舞台表現や映画にも全て共通しており(舞台や映画では、右手による描きやすさは全く関係無い)、一方で同じく右利きが圧倒的多数の欧米では、これが全て左右逆だからです。 なお、右利きの人が左向きが描きやすいという件については、「番外編その4」で触れています。それなら欧米でも日本でも肖像画が左向きばかりなのか?ということは、「番外編その5」で掘り下げていますので、是非そちらもご覧ください。