北海道は値段が高いって知ってた!?自治体指定ごみ袋のワケ(HBCもんすけ調査隊)2022年2月16日

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  • Опубликовано: 20 авг 2024
  • 金城茉里奈アナウンサー
     視聴者の疑問や悩み、暮らしの中のハテナを調査する「もんすけ調査隊」です。きょうのテーマはこちら。
     皆さんがよく使う、この指定ごみ袋。ほかのマチに比べて高いのでは?そんな声が、聞こえてきました。
    視聴者からの投稿
    「(北海道外から)こちらに来て、ごみ出しのルールとして、赤緑黄色の(指定)袋を買って(ごみを)入れて出すことに驚いた」
     札幌市内・・・朝の住宅街です。
     皆さんが手に持っている、お馴染みの黄色い袋は「燃やせるごみ」です。
    札幌市民
    「ごみ袋はいろんなところで売っている、スーパーなど」「燃やせるごみは、20リットルの袋を週に2枚は使っている。安いものだとは思わないが不満はない」
     スーパーマーケットなどで買うことができる「指定のごみ袋」。札幌市では「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」は、この袋に入れて、ごみステーションに出さないと回収してくれません。
     指定ごみ袋は「40リットル」から「5リットル」までの4種類。価格は、ごみの体積で決まっていて、札幌市は「1リットルあたり2円」。つまり、最も大きな40リットルの袋の場合、2円×40リットルで1枚80円になります。
     この「指定ごみ袋」で集まる金額は、年間「およそ32億円」。このお金は、何に使われているのでしょう?
     札幌市の年間のごみ処理費用は、およそ209億円。その15パーセントほどが、この指定ごみ袋の料金で賄われているのです。
     しかし、札幌市は、家庭ごみ収集の有料化の目的は、別にあると話します。
    札幌市循環型社会推進課 岡本俊幸 課長
    「一番の目的はごみ減量とリサイクルを進めること。それよりも安い方法、古紙回収などに出すよう働きかけたい」
     札幌市で、「燃やせるごみ」などの有料化が始まったのは2009年。その効果はできめんで、焼却や埋め立て処理される家庭ごみの量は3分の1減り、2年後に清掃工場を1か所廃止したほどでした。
    札幌市循環型社会推進課 岡本俊幸 課長
    「(ごみが)増えると清掃工場をもう1か所作らないといけない。建設コストや維持費がかかる。市民1人1人の、なぜごみを減らさなければいけないのかという理解が大事」
     ごみを減らす「市民の意識づけ」が目的だった、指定ごみ袋。しかし、調査を続けると、こんな声が…
    札幌市民
    「高い!」「非常に高い、札幌市は」
     札幌市民の生活に欠かせない、黄色い指定ごみ袋。しかし…
    札幌市民
    「高いと思った。(以前住んでいた)神奈川県川崎市は指定ごみ袋がなかった」「非常に高い、札幌市は。山梨県甲府市では45リットルのごみ袋が1枚15円」
     札幌市の指定ごみ袋ってどの程度高いの?
     もんすけ調査隊が、北海道内の人口10万人以上の市と、北海道外の政令指定都市を調べてランキング!
     調査の中で、最も高かったのは、北海道帯広市の1リットル3円。40リットルの袋の場合、札幌市は80円ですが、帯広市は120円になります。
     北海道内の多くのマチは、1リットル2円でしたが、北海道外は1リットル1円か、それより安いまちがほとんど。家庭ごみの処理手数料をとらない=タダの市も多くありました。
    東洋大学(環境政策) 山谷修作 名誉教授
    「北海道の自治体が財政的に苦しいということが背景になった」
     環境政策に詳しい、東洋大学の山谷名誉教授です。
     北海道内の自治体は、高齢化や石炭産業の衰退で、もともと財政が厳しい状況でした。そこへ、1990年代後半から2000年代前半にダイオキシンの規制が強まり、ごみ焼却施設の建て替えを迫られたことが、ごみ収集の有料化に踏み切るきっかけになったと山谷名誉教授は解説します。
     ではなぜ、北海道内では「1リットル2円」の自治体が多いのでしょう?
    東洋大学(環境政策) 山谷修作 名誉教授
    「北海室蘭市が1リットル2円、当時は日本一高い手数料で、ごみの量がずいぶん減った」
     1998年に家庭ごみを有料化した北海道室蘭市を「手本」にした!というのです。
    北海道室蘭市環境課 田所和久 主幹
    「他のマチに比べて高かったかどうかは資料が残っていないのでわからないが、(当時)最終処分場が13~14年後に満杯になるということで、必要になるであろう、新しい焼却施設の建設や、リサイクル施設の建設の費用を算定して1リットル2円という結果になった」
     その室蘭市は、ことし4月、家庭ごみの処理手数料の値上げに踏み切ります。新たな価格は1.5倍の「1リットル3円」。全国でもトップクラスの水準です。
    室蘭市環境課 田所和久 主幹
    「隣の北海道登別市も3円になっている、北海道内だと3円、おおむね3円になるところが増えつつある。人口減少や財政的なものを思えば多くの町でそういった判断もされていくと思う」
    金城茉里奈アナウンサー
     調査結果です。自治体指定のごみ袋は「ごみ減量の意識づけ」や「新たなごみ処理施設の建設費用」として導入されたものの、その価格は、今回の調査では、北海道内の自治体は、北海道外より高いことがわかりました。
     私は道外から引っ越した時にごみ収集が有料で驚いた。
    グッチー
     有料化が始まった頃は驚いた。税金で何とかならないの?と感じた。
     指定ごみ袋1枚の価格が高いから、ごみを減らさなければという意識が芽生えた。
     ただ「使う責任」だけでなく「作る責任」もある。企業がごみを集めるなど、今だからこそ、システムを見直す必要もあるのでは。
    堀啓知アナウンサー
     ごみ収集が有料の理由を自治体が市民に理解してもらえるようにして、減額できるよう模索してほしい。

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