七尾旅人 - 「Two Palestinians(トゥー・パレスチニアンズ)2024.1.8

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  • Опубликовано: 19 окт 2024
  • 〈楽曲の概要〉
    歌詞だけ発表していた「Two Palestinians」のライブ動画が初公開になりました。
    まだ2回目の拙い演奏で、今後、楽曲構成など大きく変化するかもしれませんが、今の想いをすべて込めました。
    パレスチナへのジェノサイド、民族浄化が続く限り、あらゆる場所で歌い続けていきます。
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    七尾旅人note「パレスチナについての新曲、Two Palestinians」より転載
    note.com/tavit...
    パレスチナについての新曲「Two Palestinians」を、先月から少しずつ書き進めて来ましたが、12/24のライブか1/8の横浜ワンマンで初演奏できそうなので、ここに歌詞だけ掲載しておきます。
    イスラエルの攻撃はどんどんエスカレートし、2万5千人を超える死者が出ています。報復の域を遥かに超えて、病院や国連関連の避難施設に爆弾の雨を降らせ、事前申告のうえ指示に従って救援活動を行なっていた国境なき医師団の車列や、自国の人質までも攻撃し、殺しています。
    ガザだけでなく、ヨルダン川西岸地区で長年続いて来た民間人入植者と兵士による執拗な暴力行為も過激さを増していますが、国際社会はこれを止められずにいます。
    この2ヶ月間でとりわけ許し難かったのは、イスラエルが意図的に子供を殺しているという内容の海外記事でした。記事内容を丸ごと鵜呑みにするわけにはいかないが、「パレスチナの未来の可能性を断ち切るために、率先して子供を殺している」そう思われても仕方がない状況に、イスラエル及び、ネタニヤフの極右シオニスト政権があることは事実でしょう。
    1948年、イスラエル建国の際に故郷を追われ難民となりながらも苦難を越えて成長し、輝かしい作品群を世に問い、やがて暗殺された、ほぼ同年齢の二人のパレスチナ人作家、ガッサーン・カナファーニーとナージー・アル・アリーの少年時代を思い浮かべ、そして、75年後の今を生きる、無数の子供たちを思い浮かべながら、歌を作ることにしました。
    どのような暴力も、けして全ての可能性を断ち切ることはできないでしょう。
    一縷の可能性に賭けて紡がれて来た、彼ら、彼女たちの声に耳を澄ませましょう。
    パレスチナへの注目と支援をお願いします。
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    Two Palestinians(トゥー・パレスチニアンズ)歌詞
    Two Little Palestinian Boys
    故郷を追われて 炎の中を走る(2023)
    Two Little Palestinian Dreams
    死ぬためではなくて 何かのために生まれたはずだから
    君の名前は、カナファーニー。家族のすみかを失って、遠く遠く暗闇を歩いた夜、それは君の12歳の誕生日だった。君はその後、生涯いちども自分の誕生日を祝おうとしなかった。まだ幼いうちから、きみの言葉は詩のように輝き、砂漠にオレンジを実らせる。きみは難民キャンプで子供たちと汗を流し、やがて作家になって、忘れられない物語の数々を生み出した。
    ペンと石つぶてのどちらかなんて、ペンと石つぶてのどちらかなんて、選べなかったのさ。だから君は右手にペンを、左手に石つぶてを握り締めた。石つぶては戦車まで届かなかったけれど、ペンは届きすぎるほど、届いたようだ。
    36歳になったある日、きみの車に仕掛けられたダイナマイトが、エンジンをかけると同時に爆発し、君は家族ともにこの星から消えた。永遠に。
    Two Little Palestinian Boys
    故郷を追われて 炎の中を走る(1948)
    Two Little Palestinian Dreams
    死ぬためではなくて 何かのために生まれたはずだから
    君の名前は、アリー。アル・シャジラ村から国境に向けて避難した時、君はまだ11歳だった。絵を描くのが大好きで、兵士たちの目を盗んでは愛らしいキャラクターを生み出して、キャンプの兄弟たちを喜ばせたものさ。やがて君は画家になって、忘れられない物語の数々を生み出した。君の絵の中の少年は、いつもこちらに背を向けて、巨大な何かに対峙している。どんな表情なのかさえ、わからないまま。だからその小さな少年がいつか、世界中の人々の悲しみを背負うようになったんだ。
    ペンと石つぶてのどちらかなんて、ペンと石つぶてのどちらかなんて、選べなかったのさ。だから君は右手にペンを、左手に石つぶてを握り締めた。石つぶては戦車まで届かなかったけれど、ペンは届きすぎるほど、届いたようだ。
    50歳になったある日、オフィスに入ろうとした君を何者かが狙撃した。きみは故郷から遠く離れた道端に倒れ込み、二度と起き上がることがなかった。けれど絵の中の少年は今もまだ、立ち続けている。
    Two Little Palestinian Boys
    故郷を追われて 炎の中を走る(1948)
    Two Little Palestinian Dreams
    死ぬためではなくて 何かのために生まれたはずだから
    Every Palestinian Child
    死ぬためではなくて  何かのために生まれ
    Every Palestinian Child
    死ぬためではなくて  生きるために生まれた
    死ぬためではなくて  何かのために生まれた
    死ぬためではなくて  誰かのために生まれた
    死ぬためではなくて  何かのために生まれた
    死ぬためではなくて  誰かのために生まれた
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    監督、撮影、編集
    河合宏樹
    撮影:粟屋武志、稲田禎洋、
    山本啓太、渡辺俊介、渡邉元
    ミックス:奥田泰次

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