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If you live outside of Japanese-speaking countries, please translate the following with translation software.It is a transcript of the subtitles and audio in the video.こんにちは私はワクボリです今回は彫刻刀の砥ぎ方について解説していきます木彫りを楽しみたいけど彫刻刀の砥ぎ方がわからないってことありませんか?僕はそうでした1体彫るたびに彫刻刀は切れなくなり、そのたびに刃物屋さんで砥いでもらっていました。3体目からは彫刻刀を使うのをやめました。木彫り初心者に【彫刻刀の切れ味低下】は大きな壁となって立ちふさがります以前アップした動画では、彫刻刀の使用回数を極力減らすためサポートする道具を紹介しました今回は実際に平刀を研ぎながら彫刻刀を研ぐときの3つの工程を解説していきます。彫刻刀の砥ぎは簡単ではないですが、正しい工程を知って練習すれば習得することができますこの動画を見ると彫刻刀を砥ぐときの3つの工程とコツ、必要な砥石の種類やその手入れ方法などがわかるので、ぜひ最後までご覧ください実際に砥ぎの説明に入る前に砥石について3点説明します1.砥石の素材砥石には天然砥石と人造砥石がありますこれからとぎを練習される方は価格が比較的安価で品質が安定している人造砥石がおすすめです2.砥石の大きさ市販されている彫刻刀には大きいものと小さいものがありますが、大きいものがおすすめですなぜかというと小さいものは軽いので研いでいるときに砥石がずれやすいです砥石の端で砥ぐと反対側が浮いてしまうこともあります彫刻刀を砥ぐときには砥石の安定がとても大切ですこれから砥石を購入される方には大きめがおすすめです3.砥石の種類砥石で手研ぎをする場合砥石は3種類必要です荒どり用ダイヤモンド砥石(#100~800)中砥ぎよう砥石(#1000)仕上げ用砥石(#6000~)3種類購入すると値段も高く感じますがダイヤモンド砥石は高頻度でも使っても1年は使えますし、ホカノ2枚は7年間使い続けていますランニングコストは悪くないと思いますそれでは砥ぎの説明に入ります彫刻刀を砥ぐ3つの工程その1は…1.裏面を砥ぐ彫刻刀には表面と裏面があります彫刻刀は裏面が命という作家さんがいるくらい、裏面はとても大切ですではどういった裏面がいい裏面なのか、図で開設しようと思います平刀や小刀の裏面というのはもともと平らではなくて少し歪曲していますそれを砥ぐことによって先端を平らにします先端の平らな部分は大体3㎜ぐらいがいいとされています彫刻刀を砥いでいくことによってこの平らな部分がなくなってしまうことをウラガケといいます逆に砥ぎすぎてしまって平らな部分がずっと続いている状態をベタウラといいますウラガケもベタウラもどちらもよくない裏面ですウラガケは切れ味が落ち、ベタウラは平らに砥いだ部分が錆びるとそれをとるためにもっと深く砥がなくてはいけなくなります理想的なのは先端3㎜くらいが平らでその下はきれいな放物線を描いているのは理想的です実際に砥いでいきながら砥ぐときのコツを解説していきます今回砥ぐのは何年も前にネットオークションで購入した彫刻刀ですこの本数で1500円くらいでしたのでお買い得でした。現状では切れ味はないです今回は1㎝2㎜の平刀を砥ぎますこのくらいの平刀が一番砥ぐのが簡単だと思います大きすぎると労力が大きいですし、小さい彫刻刀は難しいです試しに木を削ってみます繊維にそれば薄さで切れますが、繊維に載せないと全く切れないです砥いでいきます普段はシンクで砥いでいますが、暗いので今回は部屋で砥ぎます汚れる可能性があるのでシンクなどすぐ拭き取れるところで砥ぐといいと思います砥石を置きますが、滑らないように下に濡れた付近を敷きますその上に砥石を置きますまず荒砥石、ダイヤモンド砥石を置きますダイヤモンド砥石は薄いので、下に仕上げ砥石を置きます砥石に水を塗りますたくさん塗らなくで大丈夫です僕は指で塗りますが、霧吹きがおすすめですダイヤモンド砥石に対して彫刻刀の裏面を当てます砥いでいくわけですが…この時どういう力が入っているか、わかりにくいと思いますこの時ウラ面をまっすぐにしたいのですが、砥石にギューッと押し付けているわけではありませんこの時どういう力が入っているかというと左手は彫刻刀を押せえています。強い力ではありません。浮かせる程度の力です右手は支えるだけの力。右手は砥石へ押さえつける力は全く入れていません彫刻刀をつまんで前後にスライドさせるための力を入れているという感じです左手で押さえて右手で前後手だけではなくて姿勢も大切です手ではなく腕で動かすような感覚です彫刻刀は主に先端を砥ぎ、スライドさせながら奥も砥ぎますそうすることで裏面が放物線状に砥げます砥ぐときのスピードは、慣れるまではゆっくりでいいです慣れてきたらだんだんスピードを上げる最初は裏面をピタッと充てるのが難しいと思いますなので最初は充てることに集中していいと思いますウラ出しするところまで砥ぎますこのくらいでしょうか3㎜くらい先端が平らになり形も放物線状なのでこれでOKですウラ出しの第一段階はこれで終わります裏面にダイヤモンド砥石でついた傷がありますこれがダイヤモンド砥石で砥いだ状態となります中仕上げ砥石は使用する15分くらい前から水につけてください乾燥していると水につけると泡が出ます。それが出なくなれば使えます彫刻刀の持ち方は同じですダイヤモンド砥石の時のように先端だけ優先して砥ぐ必要はありません。出ている平らな部分をすべて砥ぐので全面当てたまま砥ぎます中砥石でも砥ぎすぎるとベタウラになる恐れがあるので確認しながら砥ぎます片方ばかり使うと砥石が歪むので、ある程度使ったらひっくり返して反対側を使います先ほどまでのダイヤモンド砥石でついた大きな傷から、中砥石のこまかな傷に代わりました。中砥石がかかっている証拠ですつぎは仕上げです仕上げの砥石は水に浸しておく必要はありません使用するときに水を付けますつけすぎると砥ぎにくくなるので、少しで大丈夫です砥ぎ方は中砥石と一緒です刃裏に光沢が出てきていますまだ途中ですが仕上げがかかってきていますトクソの説明をします砥いでいると砥石が黒く変化しますこれは汚れではなくトクソと呼ばれるものですトクソは砥ぎにとても有益ですこの砥石は#6000ですがトクソが砥石に出ることで、もっと細かい砥ぎができますなのでトクソは洗い流さず、そのまま砥いで大丈夫です砥石の表面が乾いたら、また水を塗ります裏面が鏡のようになりましたもう少しできそうですが、今回はこれで良しとします光を当てて動かしたときに光が歪むと、裏が平らになっていません。鏡のように均一に反射したら、うまく平らに砥げている証拠ですこれでは裏の砥ぎは終わりです
Subtitles and audio in the video.2・刃表を砥ぐ刃表を砥ぎますダイヤモンド砥石で砥いでいきますyoutubeなどで砥ぎの動画を見ると、大抵の人は砥石に対して彫刻刀をまっすぐ当てて砥いでいますこれを縦砥ぎといいます彫刻刀を縦砥ぎだけではなくて、横に持って砥ぐ「横砥ぎ」もありますどちらがいいかというと、どちらも同じレベルで砥げるなら、縦砥ぎのほうがいいですなぜかというと彫刻刀がなぜ切れるか、ということに関係します彫刻刀は刃先に目に見えない細かな傷が並んでいて、その傷で木や物を削ります縦砥ぎは傷と同じ向きに並ぶので、理にかなっています横砥ぎは横向きに傷が並ぶので、理にかなってはいませんなので縦砥ぎのほうがいいと思いますただ、縦砥ぎはとても難しいです刃裏と同じで刃表も一面で平らになっていてほしいです縦砥ぎは刃表を当てながら前後に動かすので角度が変わりやすいです。横向きは刃表を当てたまま、角度が変わらず砥げるので、比べると簡単ですなのでこれから砥ぎを練習される方はまず横砥ぎを練習する。横砥ぎをマスターしたら縦砥ぎを練習するといいと思います砥ぐときに意識してほしいことがありますそれは刃表の角度です刃表を砥ぐときに、その角度を鈍角にするか鋭角にするか、あらかじめ決めておいたほうがいいです角度を決めずに砥いでいくと、どんどん鋭角になっていってしまいます彫刻刀というのは2種類の金属でできています刃裏は堅い「鋼」刃表は柔らかい「地金」意識しないで砥いでいると柔らかい地金ばかりが砥げ、堅い裏面の鋼が砥げない、ということになりやすいですなので角度を決めておいて意識して砥ぐことがとても大事ですどの角度が正解かというと、ケースバイケースです鈍角は切れ味は低いですが、強度が高く刃がかけにくいです鋭角は強度は低いですが、切れ味は高いですなので堅い木を削ることが多い人は鈍角に柔らかい木を削ることが多い人は鋭角に砥ぐといいですこだわりがなければ購入したときの角度を意識して砥ぎましょうこの彫刻刀はすでに鋭角ぎみなので、これ以上鋭くならないように砥いでいきますもち方の考え方は刃裏の時とほとんど同じです左手の中指で、すでにある刃表の角度を砥石にピタッと充てます右手はスライドさせる今回はこれ以上鋭角に砥がないので、砥石にピタッと充てた状態から、刃を少し立てて砥ぎます刃裏の時と同じで、慣れるまではゆっくりでいいです慣れたら速く砥いで良いです刃表が砥石にピタッと当たるのは、自分で感覚をつかむ必要がありますが、コツがあります彫刻刀を置いて、傾けていくと水が彫刻刀と砥石の間から出る瞬間がありますこの瞬間が彫刻刀と砥石がピタッと当たった状態ですコツはもう一つありますそれは音です硬い鋼と柔らかい地金、削れる音が違います地金はジャリジャリとした音がします鋼は高い音がします両方が砥げているとこの二つの音が混ざって聞こえます どうでしょうか音も重要なので音に集中して砥いでみてくださいまだ途中ですが先ほどより荒砥ぎが進みました右はきれいにかかっていますが左はかかっていません。押さえる力が右に掛かり気味なのかもしれませんもともとあった面の下側まではかかっていません意識してのことなのでこのまま砥ぎます砥げていない左側に少し抑える力を加えて砥ぎます刃表の荒砥ぎができました左右両端まで荒砥石がかかっていますし、刃先までもかかっています刃先までかかっていないとどれだけ時間をかけても切れる彫刻刀にはなりません刃先が砥げているかは裏面にかえり(バリ)が出ているかでわかりますつぎは中砥石です砥ぎ方は荒砥石の時と全く同じです左手で押さえて右手でスライドさせる僕は刃先が長いときは柄ではなく刃の根元を持って砥いでいます砥ぐのに慣れてきたら砥石の全面を使うように意識します一か所だけを使って砥ぐとその部分がへこんでしまうからです砥石の長さすべてを使って砥ぐと効率的ですただ、砥ぐのに慣れるまではゆっくり表面をピタッと充てることに集中して砥いで良いです中砥ぎ終わりです砥ぎ面が細かな傷になっています先端にもかえりがきちんと出ています仕上げに進みます仕上げできました光を当てると中砥石の時と違い光沢が出ていますつぎはかえり(バリ)をとっていきます彫刻刀を砥ぐ3つの工程3・かえり(バリ)をとるバリをとらずに彫刻刀を使うと、木を削りながらバリが取れて深めの欠けができてしまいます砥ぐ前より悪い状態になることもあるので、バリをとるのを忘れないようにしてください刃裏を砥ぎます長い時間砥ぐ必要はありません大きいバリは取れました念のためもう一度刃表と刃裏を研ぎますバリが取れましたこれで彫刻刀の砥ぎが終わりました木を削ってみます問題なく切れますオークションで買ったので不安でしたがいい彫刻刀のようです刃もきちんとつきました削ったときに木の断面を確認してみてください彫刻刀に欠けがあると木の断面に線が残ります線が残ったらきちんと遂げていないということです砥石を使った砥ぎは終わったのですが、大事なことが残っています彫刻刀に油を塗るということです水を付けて砥いだので、このまま放置すると彫刻刀は錆びます錆びてしまうと砥いだ意味がなくなってしまいます刃物用の椿油がホームセンターに売っていると思うので、しみこませた油で彫刻刀をふいてくださいこれで彫刻刀の砥ぎが終わりました彫刻刀を砥ぎ終わったら砥石の面直しをします彫刻刀を砥ぎ終わったら、砥石の整備をしますダイヤモンド砥石は水で汚れを落とします濡れたままで放置すると前面が錆びてしまいますなので壁に立てかけて乾かします完全に乾いたら保管してください中砥石と仕上げ砥石は、彫刻刀を砥いだ分中間がへこんでしまっていますこのままの状態で再び彫刻刀を砥ぐと、刃裏や刃表をまっすぐ砥ぐことができませんなので面直しをします難しいことは何もしていません使用した砥石をこすり合わせているだけです仕上げ砥石の面直しが終わりました中砥石はへこみが残っています中砥石を2枚持っていればそれをこすり合わせます無ければホームセンターでコンクリートのブロックを買ってきて面直しします見た目上は傷が消え、きれいな砥石になりました本当に平らになっているか指金で確かめてみます大丈夫ですこれで砥石の面直しが終わりました砥石の面直しも、彫刻刀の砥ぎと1セットの流れとして考えておくといいと思います面直しが終わったら仕上げ砥石はそのまま乾かして保管して大丈夫です中砥石はそのまま乾かしてもいいですが、水に浸けて保管すると次すぐに使用できるので便利ですこれで今回の動画は終わります彫刻刀を砥ぐ3つの工程1.刃裏を砥ぐ2.刃表を砥ぐ3.かえり(バリ)をとるでした砥石の面直しもお忘れなく今回初めて声を入れて動画を作りましたお聞き苦しかったら申し訳ありません時間も長くなったのでもしかしたらショート版も後日あげるかもしれません今回は1㎝2㎜の平刀でしたが、砥ぎ方の変わる刃幅の狭い平刀や小刀の砥ぎ方の動画も上げようと思っています実際に砥いでみたらわからないことなども出てくると思うので質問があればコメントください使用した砥石や椿油は概要欄にリンクを貼るので興味があればご覧くださいそれでは最後までご視聴ありがとうございました!チャンネル登録高評価よろしくお願いしますそれではまた次回の動画で!
丁寧な説明で大変参考になりました。ありがとうございました。
ご視聴いただきありがとうございました!
とても分かりやすい動画で素敵ですね
ありがとうございます!坂上さんにそう言っていただけて安心しました^ ^
ありがとうございます😊丁寧でとてもわかりやすく助かりました💚
コメントありがとうございます!お役に立ててうれしいです(^^)
大変ためになる動画をありがとうございました。うまく彫れないのは砥いでいないせいなのですね。40年も前に買った古い彫刻刀を使っていました。砥ぎにチャレンジしてみたいと思います。
彫刻刀が切れるか切れないかはとても大事な要素です^_^物にもよりますが、古い彫刻刀の方が、良い鋼を使っていて切れるようになることもあります。頑張ってください^_^
@@wakubori 初めて彫刻刀を砥いでみました。ベタウラになってしまいました。直せるでしょうか?また、木材の繊維を断つ方向に砥いだ彫刻刀を動かしてもほとんど削れません。まだまだ砥ぎが足りない証拠でしょうか?
一度ベタ裏になってしまうと、残念ながら直すことは出来ません。致命的なミスではないですし、最初はやってしまうものなので、勉強したと思って、そのまま使うので良いとおもいます。切れないのは、研げていないからだと思います。ただ、どの段階で研ぎが足りないのかは、見てみないと分かりません。確認したい場合は、概要欄のアドレスに、刃表と刃裏の画像を添付してくれたらみてみるので、送ってみてください^_^
砥石の選び方、というか、おすすめ商品が知りたいです。是非ご教示ください。
仕上げ砥石 嵐山amzn.to/3LPYhIu中砥石 キングデラックスamzn.to/3MLqaTu荒砥石(ダイヤモンド砥石)アイウッド 電着ダイヤモンド砥石 荒 #300amzn.to/3lJXeiC少し高いですが、仕上げと中砥石は弟子入りしたときに購入したときのものをいまだに使い続けています。薄くなっていますが。ダイヤモンドは一年くらいで粒度薄くなって買い替えてます。これら以外使ったことないです(^^)
@@wakubori 早速、ご丁寧にありがとうございます!
度々申し訳ございません。砥面直しですが、砥面の面を取った方が良いですよ。
ありがとうございます。
できる限り詳しく解説してみたつもりですが、実際に手研ぎをされたときに動画内でカバーできていない疑問が出ることもあると思います。その時はコメントいただけたらできる範囲で答えさせていただきます(^^♪
水をつけるのは醤油さしが便利です。
ダイヤモンド砥石は彫刻刀を砥ぐものでは無く、砥石を研ぐものだと世田谷美術館で言われました。どちらなのでしょうか?
流派や人によって、教え方、考え方は様々です。どちらが正しいかどうかではないです。ご自身で試されたりして、良いと思うものを選ばれると良いと思います。
失礼ですが「横研ぎ」では、切れ味は相当悪いのではないでしょうか?お答えをお願いします
悪くないです
コメント失礼します。畳の上で研いでるのですか?
いえ、立って台の上に乗せて研いでいます。床は畳ですが。
こんにちは、版木を彫るのに彫刻刀を使います。包丁は研いだことがあるのですが、動画中の横研ぎでも実用的には問題ない程度の研ぎとなるのでしょうか。包丁だと、ダイヤモンド砥石から1000番の中砥石、仕上げに4000〜6000番の仕上げ砥石を用いています。
こんにちは。横研ぎでも問題ないですよ。十分使えるようになると思います。砥石もそれで大丈夫だと思います。
@@wakubori 研ぎに挑戦してみます。
参考にしよ
コメントありがとうございます^ ^
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こんにちは私はワクボリです
今回は彫刻刀の砥ぎ方について解説していきます
木彫りを楽しみたいけど彫刻刀の砥ぎ方がわからないってことありませんか?
僕はそうでした
1体彫るたびに彫刻刀は切れなくなり、そのたびに刃物屋さんで砥いでもらっていました。
3体目からは彫刻刀を使うのをやめました。
木彫り初心者に【彫刻刀の切れ味低下】は大きな壁となって立ちふさがります
以前アップした動画では、彫刻刀の使用回数を極力減らすためサポートする道具を紹介しました
今回は実際に平刀を研ぎながら彫刻刀を研ぐときの3つの工程を解説していきます。
彫刻刀の砥ぎは簡単ではないですが、正しい工程を知って練習すれば習得することができます
この動画を見ると彫刻刀を砥ぐときの3つの工程とコツ、必要な砥石の種類やその手入れ方法などがわかるので、ぜひ最後までご覧ください
実際に砥ぎの説明に入る前に砥石について3点説明します
1.砥石の素材
砥石には天然砥石と人造砥石があります
これからとぎを練習される方は価格が比較的安価で品質が安定している人造砥石がおすすめです
2.砥石の大きさ
市販されている彫刻刀には大きいものと小さいものがありますが、大きいものがおすすめです
なぜかというと小さいものは軽いので研いでいるときに砥石がずれやすいです
砥石の端で砥ぐと反対側が浮いてしまうこともあります
彫刻刀を砥ぐときには砥石の安定がとても大切です
これから砥石を購入される方には大きめがおすすめです
3.砥石の種類
砥石で手研ぎをする場合砥石は3種類必要です
荒どり用ダイヤモンド砥石(#100~800)
中砥ぎよう砥石(#1000)
仕上げ用砥石(#6000~)
3種類購入すると値段も高く感じますがダイヤモンド砥石は高頻度でも使っても1年は使えますし、ホカノ2枚は7年間使い続けています
ランニングコストは悪くないと思います
それでは砥ぎの説明に入ります
彫刻刀を砥ぐ3つの工程その1は…
1.裏面を砥ぐ
彫刻刀には表面と裏面があります
彫刻刀は裏面が命という作家さんがいるくらい、裏面はとても大切です
ではどういった裏面がいい裏面なのか、図で開設しようと思います
平刀や小刀の裏面というのはもともと平らではなくて少し歪曲しています
それを砥ぐことによって先端を平らにします
先端の平らな部分は大体3㎜ぐらいがいいとされています
彫刻刀を砥いでいくことによってこの平らな部分がなくなってしまうことをウラガケといいます
逆に砥ぎすぎてしまって平らな部分がずっと続いている状態をベタウラといいます
ウラガケもベタウラもどちらもよくない裏面です
ウラガケは切れ味が落ち、ベタウラは平らに砥いだ部分が錆びるとそれをとるためにもっと深く砥がなくてはいけなくなります
理想的なのは先端3㎜くらいが平らでその下はきれいな放物線を描いているのは理想的です
実際に砥いでいきながら砥ぐときのコツを解説していきます
今回砥ぐのは何年も前にネットオークションで購入した彫刻刀です
この本数で1500円くらいでしたのでお買い得でした。
現状では切れ味はないです
今回は1㎝2㎜の平刀を砥ぎます
このくらいの平刀が一番砥ぐのが簡単だと思います
大きすぎると労力が大きいですし、小さい彫刻刀は難しいです
試しに木を削ってみます
繊維にそれば薄さで切れますが、繊維に載せないと全く切れないです
砥いでいきます
普段はシンクで砥いでいますが、暗いので今回は部屋で砥ぎます
汚れる可能性があるのでシンクなどすぐ拭き取れるところで砥ぐといいと思います
砥石を置きますが、滑らないように下に濡れた付近を敷きます
その上に砥石を置きます
まず荒砥石、ダイヤモンド砥石を置きます
ダイヤモンド砥石は薄いので、下に仕上げ砥石を置きます
砥石に水を塗ります
たくさん塗らなくで大丈夫です
僕は指で塗りますが、霧吹きがおすすめです
ダイヤモンド砥石に対して彫刻刀の裏面を当てます
砥いでいくわけですが…
この時どういう力が入っているか、わかりにくいと思います
この時ウラ面をまっすぐにしたいのですが、砥石にギューッと押し付けているわけではありません
この時どういう力が入っているかというと
左手は彫刻刀を押せえています。
強い力ではありません。浮かせる程度の力です
右手は支えるだけの力。
右手は砥石へ押さえつける力は全く入れていません
彫刻刀をつまんで前後にスライドさせるための力を入れているという感じです
左手で押さえて右手で前後
手だけではなくて姿勢も大切です
手ではなく腕で動かすような感覚です
彫刻刀は主に先端を砥ぎ、スライドさせながら奥も砥ぎます
そうすることで裏面が放物線状に砥げます
砥ぐときのスピードは、慣れるまではゆっくりでいいです
慣れてきたらだんだんスピードを上げる
最初は裏面をピタッと充てるのが難しいと思います
なので最初は充てることに集中していいと思います
ウラ出しするところまで砥ぎます
このくらいでしょうか
3㎜くらい先端が平らになり形も放物線状なのでこれでOKです
ウラ出しの第一段階はこれで終わります
裏面にダイヤモンド砥石でついた傷があります
これがダイヤモンド砥石で砥いだ状態となります
中仕上げ砥石は使用する15分くらい前から水につけてください
乾燥していると水につけると泡が出ます。それが出なくなれば使えます
彫刻刀の持ち方は同じです
ダイヤモンド砥石の時のように先端だけ優先して砥ぐ必要はありません。
出ている平らな部分をすべて砥ぐので全面当てたまま砥ぎます
中砥石でも砥ぎすぎるとベタウラになる恐れがあるので確認しながら砥ぎます
片方ばかり使うと砥石が歪むので、ある程度使ったらひっくり返して反対側を使います
先ほどまでのダイヤモンド砥石でついた大きな傷から、中砥石のこまかな傷に代わりました。
中砥石がかかっている証拠です
つぎは仕上げです
仕上げの砥石は水に浸しておく必要はありません
使用するときに水を付けます
つけすぎると砥ぎにくくなるので、少しで大丈夫です
砥ぎ方は中砥石と一緒です
刃裏に光沢が出てきています
まだ途中ですが仕上げがかかってきています
トクソの説明をします
砥いでいると砥石が黒く変化します
これは汚れではなくトクソと呼ばれるものです
トクソは砥ぎにとても有益です
この砥石は#6000ですがトクソが砥石に出ることで、もっと細かい砥ぎができます
なのでトクソは洗い流さず、そのまま砥いで大丈夫です
砥石の表面が乾いたら、また水を塗ります
裏面が鏡のようになりました
もう少しできそうですが、今回はこれで良しとします
光を当てて動かしたときに光が歪むと、裏が平らになっていません。
鏡のように均一に反射したら、うまく平らに砥げている証拠です
これでは裏の砥ぎは終わりです
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2・刃表を砥ぐ
刃表を砥ぎます
ダイヤモンド砥石で砥いでいきます
youtubeなどで砥ぎの動画を見ると、大抵の人は砥石に対して彫刻刀をまっすぐ当てて砥いでいます
これを縦砥ぎといいます
彫刻刀を縦砥ぎだけではなくて、横に持って砥ぐ「横砥ぎ」もあります
どちらがいいかというと、どちらも同じレベルで砥げるなら、縦砥ぎのほうがいいです
なぜかというと彫刻刀がなぜ切れるか、ということに関係します
彫刻刀は刃先に目に見えない細かな傷が並んでいて、その傷で木や物を削ります
縦砥ぎは傷と同じ向きに並ぶので、理にかなっています
横砥ぎは横向きに傷が並ぶので、理にかなってはいません
なので縦砥ぎのほうがいいと思います
ただ、縦砥ぎはとても難しいです
刃裏と同じで刃表も一面で平らになっていてほしいです
縦砥ぎは刃表を当てながら前後に動かすので角度が変わりやすいです。
横向きは刃表を当てたまま、角度が変わらず砥げるので、比べると簡単です
なのでこれから砥ぎを練習される方はまず横砥ぎを練習する。
横砥ぎをマスターしたら縦砥ぎを練習するといいと思います
砥ぐときに意識してほしいことがあります
それは刃表の角度です
刃表を砥ぐときに、その角度を鈍角にするか鋭角にするか、あらかじめ決めておいたほうがいいです
角度を決めずに砥いでいくと、どんどん鋭角になっていってしまいます
彫刻刀というのは2種類の金属でできています
刃裏は堅い「鋼」
刃表は柔らかい「地金」
意識しないで砥いでいると柔らかい地金ばかりが砥げ、堅い裏面の鋼が砥げない、ということになりやすいです
なので角度を決めておいて意識して砥ぐことがとても大事です
どの角度が正解かというと、ケースバイケースです
鈍角は切れ味は低いですが、強度が高く刃がかけにくいです
鋭角は強度は低いですが、切れ味は高いです
なので堅い木を削ることが多い人は鈍角に
柔らかい木を削ることが多い人は鋭角に砥ぐといいです
こだわりがなければ購入したときの角度を意識して砥ぎましょう
この彫刻刀はすでに鋭角ぎみなので、これ以上鋭くならないように砥いでいきます
もち方の考え方は刃裏の時とほとんど同じです
左手の中指で、すでにある刃表の角度を砥石にピタッと充てます
右手はスライドさせる
今回はこれ以上鋭角に砥がないので、砥石にピタッと充てた状態から、刃を少し立てて砥ぎます
刃裏の時と同じで、慣れるまではゆっくりでいいです
慣れたら速く砥いで良いです
刃表が砥石にピタッと当たるのは、自分で感覚をつかむ必要がありますが、コツがあります
彫刻刀を置いて、傾けていくと水が彫刻刀と砥石の間から出る瞬間があります
この瞬間が彫刻刀と砥石がピタッと当たった状態です
コツはもう一つあります
それは音です
硬い鋼と柔らかい地金、削れる音が違います
地金はジャリジャリとした音がします
鋼は高い音がします
両方が砥げているとこの二つの音が混ざって聞こえます
どうでしょうか
音も重要なので音に集中して砥いでみてください
まだ途中ですが先ほどより荒砥ぎが進みました
右はきれいにかかっていますが左はかかっていません。
押さえる力が右に掛かり気味なのかもしれません
もともとあった面の下側まではかかっていません
意識してのことなのでこのまま砥ぎます
砥げていない左側に少し抑える力を加えて砥ぎます
刃表の荒砥ぎができました
左右両端まで荒砥石がかかっていますし、刃先までもかかっています
刃先までかかっていないとどれだけ時間をかけても切れる彫刻刀にはなりません
刃先が砥げているかは裏面にかえり(バリ)が出ているかでわかります
つぎは中砥石です
砥ぎ方は荒砥石の時と全く同じです
左手で押さえて右手でスライドさせる
僕は刃先が長いときは柄ではなく刃の根元を持って砥いでいます
砥ぐのに慣れてきたら砥石の全面を使うように意識します
一か所だけを使って砥ぐとその部分がへこんでしまうからです
砥石の長さすべてを使って砥ぐと効率的です
ただ、砥ぐのに慣れるまではゆっくり表面をピタッと充てることに集中して砥いで良いです
中砥ぎ終わりです
砥ぎ面が細かな傷になっています
先端にもかえりがきちんと出ています
仕上げに進みます
仕上げできました
光を当てると中砥石の時と違い光沢が出ています
つぎはかえり(バリ)をとっていきます
彫刻刀を砥ぐ3つの工程
3・かえり(バリ)をとる
バリをとらずに彫刻刀を使うと、木を削りながらバリが取れて深めの欠けができてしまいます
砥ぐ前より悪い状態になることもあるので、バリをとるのを忘れないようにしてください
刃裏を砥ぎます
長い時間砥ぐ必要はありません
大きいバリは取れました
念のためもう一度刃表と刃裏を研ぎます
バリが取れました
これで彫刻刀の砥ぎが終わりました
木を削ってみます
問題なく切れます
オークションで買ったので不安でしたがいい彫刻刀のようです
刃もきちんとつきました
削ったときに木の断面を確認してみてください
彫刻刀に欠けがあると木の断面に線が残ります
線が残ったらきちんと遂げていないということです
砥石を使った砥ぎは終わったのですが、大事なことが残っています
彫刻刀に油を塗るということです
水を付けて砥いだので、このまま放置すると彫刻刀は錆びます
錆びてしまうと砥いだ意味がなくなってしまいます
刃物用の椿油がホームセンターに売っていると思うので、
しみこませた油で彫刻刀をふいてください
これで彫刻刀の砥ぎが終わりました
彫刻刀を砥ぎ終わったら砥石の面直しをします
彫刻刀を砥ぎ終わったら、砥石の整備をします
ダイヤモンド砥石は水で汚れを落とします
濡れたままで放置すると前面が錆びてしまいます
なので壁に立てかけて乾かします
完全に乾いたら保管してください
中砥石と仕上げ砥石は、彫刻刀を砥いだ分中間がへこんでしまっています
このままの状態で再び彫刻刀を砥ぐと、刃裏や刃表をまっすぐ砥ぐことができません
なので面直しをします
難しいことは何もしていません
使用した砥石をこすり合わせているだけです
仕上げ砥石の面直しが終わりました
中砥石はへこみが残っています
中砥石を2枚持っていればそれをこすり合わせます
無ければホームセンターでコンクリートのブロックを買ってきて面直しします
見た目上は傷が消え、きれいな砥石になりました
本当に平らになっているか指金で確かめてみます
大丈夫です
これで砥石の面直しが終わりました
砥石の面直しも、彫刻刀の砥ぎと1セットの流れとして考えておくといいと思います
面直しが終わったら仕上げ砥石はそのまま乾かして保管して大丈夫です
中砥石はそのまま乾かしてもいいですが、水に浸けて保管すると次すぐに使用できるので便利です
これで今回の動画は終わります
彫刻刀を砥ぐ3つの工程
1.刃裏を砥ぐ
2.刃表を砥ぐ
3.かえり(バリ)をとる
でした
砥石の面直しもお忘れなく
今回初めて声を入れて動画を作りました
お聞き苦しかったら申し訳ありません
時間も長くなったのでもしかしたらショート版も後日あげるかもしれません
今回は1㎝2㎜の平刀でしたが、砥ぎ方の変わる刃幅の狭い平刀や小刀の砥ぎ方の動画も上げようと思っています
実際に砥いでみたらわからないことなども出てくると思うので質問があればコメントください
使用した砥石や椿油は概要欄にリンクを貼るので興味があればご覧ください
それでは最後までご視聴ありがとうございました!
チャンネル登録高評価よろしくお願いします
それではまた次回の動画で!
丁寧な説明で大変参考になりました。ありがとうございました。
ご視聴いただきありがとうございました!
とても分かりやすい動画で素敵ですね
ありがとうございます!
坂上さんにそう言っていただけて安心しました^ ^
ありがとうございます😊
丁寧でとてもわかりやすく
助かりました💚
コメントありがとうございます!
お役に立ててうれしいです(^^)
大変ためになる動画をありがとうございました。うまく彫れないのは砥いでいないせいなのですね。40年も前に買った古い彫刻刀を使っていました。砥ぎにチャレンジしてみたいと思います。
彫刻刀が切れるか切れないかはとても大事な要素です^_^
物にもよりますが、古い彫刻刀の方が、良い鋼を使っていて切れるようになることもあります。
頑張ってください^_^
@@wakubori 初めて彫刻刀を砥いでみました。ベタウラになってしまいました。直せるでしょうか?また、木材の繊維を断つ方向に砥いだ彫刻刀を動かしてもほとんど削れません。まだまだ砥ぎが足りない証拠でしょうか?
一度ベタ裏になってしまうと、残念ながら直すことは出来ません。
致命的なミスではないですし、最初はやってしまうものなので、勉強したと思って、そのまま使うので良いとおもいます。
切れないのは、研げていないからだと思います。
ただ、どの段階で研ぎが足りないのかは、見てみないと分かりません。
確認したい場合は、概要欄のアドレスに、刃表と刃裏の画像を添付してくれたらみてみるので、送ってみてください^_^
砥石の選び方、というか、おすすめ商品が知りたいです。是非ご教示ください。
仕上げ砥石 嵐山
amzn.to/3LPYhIu
中砥石 キングデラックス
amzn.to/3MLqaTu
荒砥石(ダイヤモンド砥石)アイウッド 電着ダイヤモンド砥石 荒 #300
amzn.to/3lJXeiC
少し高いですが、仕上げと中砥石は弟子入りしたときに購入したときのものをいまだに使い続けています。薄くなっていますが。
ダイヤモンドは一年くらいで粒度薄くなって買い替えてます。
これら以外使ったことないです(^^)
@@wakubori 早速、ご丁寧にありがとうございます!
度々申し訳ございません。砥面直しですが、砥面の面を取った方が良いですよ。
ありがとうございます。
できる限り詳しく解説してみたつもりですが、実際に手研ぎをされたときに動画内でカバーできていない疑問が出ることもあると思います。
その時はコメントいただけたらできる範囲で答えさせていただきます(^^♪
水をつけるのは醤油さしが便利です。
ダイヤモンド砥石は彫刻刀を砥ぐものでは無く、砥石を研ぐものだと世田谷美術館で言われました。どちらなのでしょうか?
流派や人によって、教え方、考え方は様々です。どちらが正しいかどうかではないです。
ご自身で試されたりして、良いと思うものを選ばれると良いと思います。
失礼ですが「横研ぎ」では、切れ味は相当悪いのではないでしょうか?
お答えをお願いします
悪くないです
コメント失礼します。畳の上で研いでるのですか?
いえ、立って台の上に乗せて研いでいます。
床は畳ですが。
こんにちは、版木を彫るのに彫刻刀を使います。包丁は研いだことがあるのですが、動画中の横研ぎでも実用的には問題ない程度の研ぎとなるのでしょうか。包丁だと、ダイヤモンド砥石から1000番の中砥石、仕上げに4000〜6000番の仕上げ砥石を用いています。
こんにちは。
横研ぎでも問題ないですよ。
十分使えるようになると思います。
砥石もそれで大丈夫だと思います。
@@wakubori 研ぎに挑戦してみます。
参考にしよ
コメントありがとうございます^ ^