「批判や逆境がある方が楽しい」大谷翔平の『逆境史』【大谷翔平】

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ドジャースと10年総額1015億円の契約を交わした大谷翔平選手。
大谷争奪戦のラストはなんともドラマチックでした。
米国時間12月9日、大谷がドジャース移籍を自身のインスタグラムで発表。
世界中の野球ファンがその決断と桁違いの契約に大きな驚きを見せました。
（大谷）
「ファンの皆さま、球界関係者の皆さま、決断するまでに時間がかかってしまったことをおわび申し上げます。次のチームにドジャースを選ぶことを決めました。
　（中略）
ドジャースファンの皆さん、私はチームのために最善を尽くし、自分自身が最高の状態でいられるよう常に全力を出し続けることを約束します。野球人生の最後の日まで、ドジャースのためだけでなく野球界のためにも努力を続けていきたいと思います。」
ロサンゼルス・ドジャースへの移籍が決定し、10年という大型契約を結んだ大谷選手。
長期間の契約は球団にとってもリスクになりますが、それだけに大谷選手への期待の高さが伺えますね。
しかもその契約には「97％が後払いになる」というとんでもないオプションがついていました。ドジャースの球団経営が悪化するリスクも踏まえた上で、その報酬支払いを遅らせるというのは大谷選手にとっても大きなリスクと言えるでしょう。
しかし全米では非難も少なからずあったと言います。度々炎上で世間を賑わせるクリル・ルッソ氏は次のようにコメントしました。
「完全にインチキだ。これはサラリーキャップを回避することに繋がる。ぜいたく税の全体的な考え方は、メジャーリーガーの買いだめを防ぐことだ。これは全く恥ずべきこと。野球の倫理に反する。」
ドジャースファンは大歓迎の契約だったかもしれませんが、こうした非難を投げかける野球関係者も少なくないようです。
また、スポーツ実況アナウンサーとして知られるクリス・ローズ氏は自身のポッドキャスト番組で次のように語っています。
「ショウヘイがこれまでブーイングを受けた記憶はないが、今後は受けるかもしれない。彼がどうブーイングに反応するか興味深いね」
クリス・ローズ氏はこのように語ってはいますが、しかし大谷選手にとっては、これまで全てが称賛されるような野球人生ではありませんでした。
今では二刀流での活躍と称賛のコメントばかりが目立ちますが、その活躍の裏ではさまざまな否定的な声や困難に見舞われてきました。それでも、大谷選手は逆境や批判を繰り返し乗り越えてきたのです。
実際、花巻東高校卒業後、日本のプロ野球を経ずにメジャーリーグに挑戦することを表明した時には、「高卒の若者にこんな言葉なんてひどい」と思うような厳しい意見ばかりでした。
（野村克也氏）
「二刀流？ふざけるな。大反対ですよ。プロってそんなに甘いですかね。私だってバッター一本で大変だった。ふざけんな。」
（張本氏）
「二刀流は怪我するし、世界一のピッチャーになれるかもしれないのにそのチャンスを二刀流で怪我して逃すのはもったいない」
その後、「二刀流」のオファーを出した日本ハムの育成プランに納得し、入団することになった大谷選手。
過去を振り返れば、なにか新しいことをしようとすると、『無理』と批判されるケースは数多く存在します。
王貞治氏が一本足打法を始めたときは、『そんな打ち方で打てるわけがない』と批判され、野茂英雄氏がメジャーリーグに挑戦したときは、『日本人が成功するわけがない』と評論家が口を揃えました。野茂氏のトルネード投法やイチロー氏の振り子打法も、入団当時に仰木監督でなければフォームを改造させられたかもしれません。
それでも良き理解者の下、結果を出し続けたことでこのような批判はなくなり称賛へと変わっていったのです。そして、大谷選手も同様にめげずに自分の信じる道を選択し、実力によって批判の声を黙らせてきました。
大谷選手自身は批判の声に対してこのように話しています。
「そういうの（二刀流批判）があるからこそ、楽しい部分もあると思うんです。『いけるよ、いけるよ』と言われていたら、僕もやっていない。やっぱり『できないんじゃないか』と思われている方が『じゃあやろう』と思う。安全圏を求めに行ってはいないですし。最初に『無理』という壁があって、それを越えていく姿だったりとか。ただ、勇気や感動を与えようとは思っていません。やりたくて、自分でやって。それでファンの方が何かを受け取ってくれたら、すごくうれしいし、やる価値はあると思う」
多くの批判が挑戦するための原動力となって、自身の闘争心を掻き立てたのかもしれませんね。
ということで、今回の動画では大谷選手が逆境を乗り越えてきた歴史を振り返っていきたいと思います。大谷選手はどのようにして成功をつかみ取ってきたのでしょうか？逆境に立たされた時の大谷選手の考え方などもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください！