五重塔夕景

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  • Опубликовано: 7 сен 2024
  • 【映像作家の日記】
    私と同じ病気を抱えて生きておられる人の参考になればと、日々の体調を公開し続けています。
    直腸癌で肛門から4センチの所で直腸を全摘出。肛門温存を選び、術後1年ほどでストマを閉鎖しました。
    それから10年が経ちました。
    極度の便秘と下痢を繰り返しながら、薬と食生活の工夫によって排便障害を抱えながら普通の生活を目指しています。
    今、まったくダメです。
    今日はバスの車内で失便しそうになり、慌ててバスから降りました。
    近くにトイレはなく、結果、大惨事になってしまったのです。
    生き地獄です。
    大量の失便と共にどれだけ歩いたでしょうか。
    誰かに助けを呼べるわけでもなく、
    そのまま死んでしまいたかった。
    この1ヶ月で2度目の大惨事。
    もう私は排便障害を克服できるとは思えなくなりました。
    絶望しかありません。
    どんどん酷くなります。
    これまでは食事をしなければ急な失便はおこらなかったので、絶食することで乗り越えて来ました。
    でも、最近は食事に関係なく急な便意に襲われる。
    直腸がないので、我慢するにも限界があり、早い時は10秒と堪えることが出来ない。こうなれば、もう外出する勇気などありません。
    人混みの中であっても、電車の中であっても、突然に便意に襲われ、まったく抵抗することが出来ないのですから。
    外での撮影など、今の私には考えられません。
    常に急な失便を恐れながら撮影することはもう限界です。
    術後、肛門温存でストマ(人工肛門)から逃れられた。その時は希望を持っていました。なんとか普通の生活が出来るようになりたいと。
    でも、社会に復帰するにはストマが正解だったようです。
    今となってはっきり分かります。
    今の私の体では、排便障害がある限り、仕事することも出来ません。
    社会復帰など夢物語です。
    私はテレビカメラマンとしての仕事の内容からストマは選択肢にありませんでした。
    でも、結果として排便障害があればカメラマンにも復帰出来ませんし、普通の生活すら困難です。
    腹腔鏡手術で肛門温存をアピールしている病院が増えました。
    それは一つの選択肢としてありですが、自分の生活スタイルと生き方をよく考えてストマか肛門温存かを選択すべきだと思います。
    私は結果として、今は生きていることそのものがとても辛いです。
    排便障害から来る体の不調も年齢と共に辛くなっています。
    どうすれば、希望を持って生きていけるのか、よく考えて道を選んだつもりだったのですが、希望などどこにもありません。
    惨めな私がまだ生きている、そんな毎日です。
    今日もとても悲しく辛かったです。
    でも、優秀なお医者様によって癌から命を救っていただいた。
    苦しむためだけに生きているのではないと思いたいです。
    助けていただいたこの命には意味があると思いたい。
    いや、きっと意味がある。そう思うことが唯一の支えなのかもしれません。
    これが直腸癌10年目の真実です。

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