UKULELE SOUND CHECK | 【SOLD】Rin Hayase(早瀬ギター工房)UK-Kuwa f.v. Soprano Ukulele

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  • Опубликовано: 5 фев 2025
  • ウクレレ専門オンラインショップ「カルチベイトウクレレ」です!
    主に当店に入荷したウクレレのレビュー&サウンドチェック動画をアップしています!
    今回入荷したウクレレは早瀬ギター工房さんのソプラノウクレレです!
    当商品のオンラインショップ掲載ページはこちら↓
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    ビルダーの早瀬輪さんは、長野県上田市の名工・鷲見英一氏のSUMI工房で経験を積み2016年に独立。現在は大分県竹田市に工房を構えアコースティックギターやウクレレの製作をされています。
    このウクレレのネックとボディに使用されているのは国産の山桑材。
    桑は日本の美術・工芸の分野において多く用いられてきた銘木で、琵琶や三味線といった楽器にも使われてきた材です。
    個人的にホンジュラスマホガニーやハワイアンコアで作られたウクレレも大好きですが、海外産の貴重なトーンウッドを使うということは、持続可能性(サスティナビリティ)の面で問題を抱えているのも事実です。
    日本の豊かな自然が育んだ良質な木材資源を、たくさんの経験を積み重ねて磨いてきた技術を駆使して、職人が手間暇をかけて一本ずつ丁寧に作る。
    SDGsの流行でこうしたコンセプトの楽器も増えてきたと感じていますが、いくらコンセプトが素晴らしくても楽器として良いものでなければ意味がありません。「音や弾き心地はイマイチだけど、社会貢献できるウクレレ」は私としてもおすすめできません。
    セイレンさんのタマナウクレレや、Sumi工房さんのあんずウクレレなどもそうですが、このウクレレも楽器としてのクオリティが非常に高いので、自信を持っておすすめいたします。(こういった楽器を作れる製作家さんは本当に貴重だと思います。)
    話がそれましたが、ここからは外観について。
    ボディの桑は明るめのコアのような色味で、キラキラとした美しい虎杢が入っています。これほど綺麗に杢の出た桑材は大変貴重なのだそうです。
    すべて手作りの寄木細工のロゼッタやヘッドと指板に施された繊細な花と蔓のインレイなど、和洋がバランスよく融合した雰囲気の美しい装飾、木のぬくもりを感じる手触り、工芸品のような魅力があります。
    芸術家のご両親のもとに育った影響で幼少の頃からものづくりをしていたそうで、早瀬さんの作品からは付け焼き刃ではない染みついた芸術性を感じます。品のある、繊細で、静謐な佇まい。そんなイメージです。
    桑は経年変化で色が飴色に変わっていく木材です(写真参照)。最初は明るい色味ですが、使っているうちにだんだんと飴色に変化していき、音色もそれに合わせてどんどん深みを増していきます。長く使用することで味わいを増していく、そんな民藝品のような一面もあるウクレレです。
    以上は見た目についてでしたが、ここからは弾き心地や音色について。
    まず演奏性。
    楽器の基本的な設計(特にフレットの幅・高さ、指板厚など)はSUMI工房直伝ということでとても弾きやすいです。オリジナルシェイプのボディはMartinのソプラノとほぼ同じ大きさです。ナット幅も36mmと標準的な仕様になっております。
    ネックにはナットの裏あたりに段差がつけてあります。ローコードの押さえ方によってはその出っぱりが当たるので最初すこし違和感がありましたが、指板を見ずに弾いているときにナット位置がわかりやすく、ハイコードからローコードへのコードチェンジがやりやすかったです。
    ヘッドシェイプに合わせてあえてオープンタイプのGOTOH UK700を採用。UPT同様、とても高性能なペグなのでスムーズで快適なチューニングが可能です。
    次に音色について。
    スケールは346mmで一般的なソプラノスケールです。ころころとしたソプラノらしいかわいらしい素朴な音色が楽しめます。桑はマホガニーよりは硬く、コアよりは柔らかい木材なので、音響特性もそれらの中間的な感じでバランスがいいです。硬質で倍音豊かなウェンジ材を指板とブリッジに使用することで、煌びやかさ、華やかさがプラスされていると感じます。
    デザイン、音色、弾き心地、すべてにおいてレベルが高く、自信を持っておすすめできる1本です。
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    製作家 早瀬輪さんからのメッセージ
    今回のウクレレは、桑の楽器材としての魅力を知っていただければと思い、自分なりにデザインにも拘って製作したものになります。桑は日本の琵琶や木魚、あるいは中東や中央アジアなどの弦楽器にも使用され、楽器材としてはすでに長い歴史があります。
    音色は暖かさとハリの両方を備えているイメージで、ウクレレ材としても十分な可能性を感じています。加えてその外観の美しさも魅力です。仕上がったばかりの頃は明るいキラキラとした黄色ですが、時が経つに連れてその色合いは飴色へと変化していきます。その色合いの変化と音色の深まりが歩調を合わせていく感じも魅力だと思います。
    今作のモデル名にある「f.v.」は「Flower vine」の略で「花蔓」という意味です。特に何の花ということはないのですが、花の持つ可愛さや美しさ、蔓の持つ生命力に惹かれてデザインしたものです。
    桑という素材の良さが伝わるようあまり凝ったデザインにはせずに、桑の黄金色をローズウッドとウェンジの茶で締めつつ、花蔓でアクセントを入れました。
    この楽器はソプラノのオリジナルボディシェイプなのですが、ボディの形状を今までのものからデザインしなおして、アッパーバウトを少しふっくらさせてみました。
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    およそ130年前、ハワイに渡ったポルトガル移民の家具職人たちが現地の銘木(ハワイアンコア)を使ってウクレレの原型を作りました。その後ウクレレはアメリカ本土に渡り、1916年にMartinがマホガニーを使ったウクレレを作り始めました。そして約100年を経て、日本の製作家たちが日本に自生する銘木を使ってウクレレを作り始めます。
    日本の楽器業界はブランド志向が強く、ホンジュラスマホガニーやハワイアンコアといった海外産の貴重なトーンウッドで作られたウクレレの方が好まれる傾向があります。理由は簡単で、有名な木材を使った方が高くても売りやすいからです。
    そのため森林資源はどんどん減っていき、昔と同じようには使えなくなってきています。そのうち枯渇してしまうことでしょう。この旧態依然なやり方はまったくサスティナブルではありません。そういう意味でも、こうした日本の素晴らしい木材をもっと広めていきたいと個人的に思っています。
    【スペック】
    サイズ:ソプラノ(12フレット・ジョイント)
    ボディ材:九州産山桑 単板
    ネック:九州産山桑
    指板:ウェンジ
    ブリッジ:ウェンジ
    ヘッド突板:ウェンジ
    ボディバインディング:ローズウッド
    ボディパーフリング:ウッド
    ポジションマーク:12フレットにインレイのみ(サイドマークあり)
    ヘッドインレイ:f.v. インレイ
    ローゼット:寄木
    ナット&サドル:牛骨
    ペグ:GOTOH UK700 ゴールド/アイボリーボタン
    フレット数:12Fジョイント/17F
    ナット幅:36mm
    スケール:346mm
    弦高:12F上で1弦側 約2.6mm・4弦側 約2.6mm
    塗装:ラッカー(セミグロス仕上げ)
    弦:ブラックナイロン
    シリアルナンバー:23069
    ケース:ハードケース付属
    ウクレレを楽しむ人のためのお役立ちブログも書いています↓
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    当店はセイレン(Seilen)、SUMI工房といった日本を代表するビルダーのウクレレをはじめ、国産のウクレレを中心に取り扱っているウクレレ専門のオンラインショップです。
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