元旅館をカフェなどの複合施設にリユースし人気 “恵比須屋”から“ゑびすや”へ 30代オーナーの挑戦【長崎】
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- Опубликовано: 8 янв 2025
- 1月、長崎県雲仙市小浜町の温泉街にカフェやジムなどが入る新たな複合施設がオープンしました。使われたのはかつての温泉旅館の建物。オーナーは地元出身の30歳の男性で “小浜の力”となって賑わいを取り戻します。雲仙市小浜町。先月、温泉街の中心部にオープンした複合施設「ゑびすや」です。1階のカフェは平日の朝でも客足が途絶えることはありません。客:「インスタで見て。食べたくなってね、息抜き」築70年の旅館を”交流の場”にモダンでおしゃれな店構えのこの場所…もともとは築70年以上の旅館でした。「ととのい処ゑびすや」オーナー 元村龍馬さん:
「ここがもともと古い旅館の厨房だったんですよね。厨房を改装してこういう広い空間にしてですね、交流の場に設けました」『ゑびすや』のオーナー 元村龍馬さん30歳です。元村龍馬さん:
「どうぞ案内します。作りはもう全く変えておらずに」「(洗面器は)昔のケロリン」かつてこの場所で営業していた旅館『恵比須屋』は女将の引退を理由に2017年に閉館。以来、建物は7年間静まり返っていました。元村龍馬さん:「全然綺麗に残っているので部屋が」元村さんは起業を考えている人や空き店舗を探している人などに1階のカフェスペースと15の客室を貸し出していて、現在はリラクゼーションやリンパマッサージ、パーソナルトレーニングなどの事業者が入居しています。リンパマッサージの店舗として利用 槇多恵子さん:
「旅館さんなんで全部揃っているんですよ。洋服ダンスにしてもトイレにしても。すごく助かります」元村龍馬さん:「どこかつらいところあります?」
客:「肩ですね」
元村さん:「じゃあうつ伏せにお願いいたします」元村さんの本職は理学療法士で、自身も『ゑびすや』の一室で施術しています。Uターンした地元に感じた寂しさー熊本の大学を卒業し長崎市内の病院での勤務を経て、4年前、地元の小浜町にUターンしました。元村龍馬さん:
「こちらがゑびすやの屋上になってて、海が広く、ガーって見えて。夕陽のこの降りてくるときの海に反射する夕陽がめちゃめちゃ綺麗なんですよ」自然も人も温かい大好きな地元ですが、元村さんが帰ってきて感じたのは“寂しさ”でした。元村龍馬さん:
「やっぱ自分が小学校のときとかと比べると人通りが少ないし、まず浴衣を着て歩いている人が極端に少ない。やっぱり自分が生まれ育ったところなので廃れていくのはすごい寂しい」かつて多くの観光客で賑わった小浜町。
しかしいま、小浜を含む雲仙市の観光客数は90年代の3割ほどに落ち込んでいて、元村さんが子どもだった頃の賑わいはありません。活気ある小浜を取り戻したい。思いはあるものの、知識もアイデアもゼロ…そんな中救いの手がその思いから元村さんは、およそ5,000万円かけて旅館『恵比須屋』の土地と建物を買い取りました。ですが、始めから勝算があったわけではありませんでした。元村龍馬さん:
「不安だらけです。もう自分がこんな大きいところをオープンしたことがないから」思いのまま走り出したものの、経営の知識も建物活用の具体的なアイデアもない状態。このとき手を差しのべてくれたのは同級生で建築士の、馬場宗一さんでした。元村龍馬さん:
「もう幼稚園の頃からの同級生で、もう何て言うんすかね。兄弟みたいな感じですよ」
馬場宗一さん:「うそつけ…」馬場宗一さん:
「最初聞いて見にこさせてもらって結構中が面白かったんで、何に使うと?って言ったら、いやまだ決まってない。えー?みたいな感じだったんで。本人が地域に貢献したいとか、小浜のためにっていうとこが強かったんで、小浜のためになるような施設になればいいなみたいなのはすごい注力して考えてましたね」元村龍馬さん:「めちゃめちゃ心強かったです」手探りのなか始まった元村さんの挑戦。購入からおよそ半年かけて、仲間たちと命を吹きこみ、新生『ゑびすや』が誕生しました。オープンからわずか半月で既に話題のスポットになっています。客:
「何か新しい感じもするし、なんかねそこの古い木材とかもあるから、いい感じにミックスされてる」
客:「(活気が)出てきたらいいなと思います」旅館『恵比須屋』の元女将も、元村さんが作る新しい『ゑびすや』に期待を寄せています。元村龍馬さん:「これ恵比須屋にあった(もの)」
旅館『恵比須屋』元女将 佐藤曉子さん:「えー!」
元村さん:「小浜製菓。何年前のかわからないですけど」旅館『恵比須屋』元女将 佐藤曉子さん:
「恵比須屋が生まれ変われば、私たちは幸せです。よかったなと思ってます。小浜がね、若く活性化していくような感じで、これからどうなっていくんだろうって思います。期待がいっぱい」生まれ変わった『ゑびすや』。しかし、完成度はまだ2割ほどだと元村さんは話します。元村龍馬さん:
「まず自分たちの施設をですねお客さんいっぱい入れて、小浜の町を歩いてくれるお客様が少しでも増えれば、そういったところで貢献していくのではないかなというふうには思ってますね。これが小浜の力だぞ、みたいなところを見せれればいいかなっていうふうには思ってますね」小浜町を愛する元村さんの、人生をかけた挑戦。
温泉のように沸き上がる情熱でふるさとを熱く盛り上げます。
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