2度の水害で被害を受けた武雄市で看護師目指す学生が"介護と地域のあり方を"学ぶ【佐賀県】 (24/09/05

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  • Опубликовано: 15 сен 2024
  • シリーズでお伝えしている「さがリサーチα」。2度の水害で被害を受けた武雄市北方町の久津具地区では、地域が一体となって高齢者などの支援を行っています。住み慣れた場所で自分らしい暮らしを送る高齢者とそれを支える地域の人などを看護師を目指す学生が学びました。
    【西九州大学看護学科3年 荒木鈴菜さん】
    「きょうはお勉強しにここ来ました。まだまだわからないことばかりなので」
    この日、武雄市北方町の久津具地区にやってきた2人の学生、西九州大学・看護学科荒木鈴菜さんと、秦虹陽さんです。ともに看護師を目指しています。
    【西九州大学看護学科3年 荒木鈴菜さん】
    「地域ケアシステムとしてのデイサービスや、宅幼老所での機能や役割についてしっかり学んで今後の看護につなげていきたい」
    【西九州大学看護学科3年 秦虹陽さん】
    「自分の足で行くことによって、地域の状況を見ることができるのでそれを通して今後の学びに生かしたい」
    学生たちが話す“地域ケアシステム”とは、高齢者はもちろん誰もが住み慣れた場所で自分らしい暮らしを最期まで送れるように、地域が一体となって支援体制を構築する仕組みです。
    久津具地区は66世帯174人のうち65歳以上の高齢者は4割ほど。この地区では地域に根付いた宅幼老所や、デイサービスといった施設があるほか、地域住民が高齢者の家を訪問する見守り活動が行われています。2人はこの見守り活動にも同行しました。
    2021年に結成した高齢者を見守る「縁が輪隊」メンバーは3人で民生委員の協力を得て、月に1度地区の80歳以上の高齢者の家を訪問しています。
    【縁が輪隊 前田茂博さん】
    「夜は寝られてますか?」
    【高齢女性】
    「はい、クーラーを少しつけて」
    【縁が輪隊 前田茂博さん】
    「普段の様子を知るために毎月回っていて、普段がわからないと病気や具合が悪いのもわからないので、日常会話とかをしてその人の状態を見ている」
    メンバーの1人前田茂博さんは准看護師で、子供のころからこの地区に住んでいます。訪問先の高齢者は元保育園の先生など、かつて自分たちや地域の子供を見守ってくれた人たちばかりです。
    この地区は2019年と2021年と2度の水害にあいました。
    【縁が輪隊 前田茂博さん】
    「とにかくもう(避難してと)言い続けるしかなかった。荷物をたくさん持ってこようとしていたので、“とりあえず行こう”と」
    当時、前田さんは消防団の一員として、地域の高齢者の避難を手伝った体験を学生たちに話しました。
    【縁が輪隊 前田茂博さん】
    「小さな地区なのでみんなの横のつながりが大事」
    【西九州大学看護学科3年 荒木鈴菜さん】
    「一人暮らしの高齢者がこれから多くなってきて、一人でいると他の人と会話する機会がなくなると寂しい気持ちになるし、不安だったりすると思う」
    【西九州大学看護学科3年 秦虹陽さん】
    「訪問に一カ所一カ所行くのが、高齢者に対する病気や認知症のリスクを減らすことができると思い、すごくいい取り組みだと思った」
    また2人は認知症に特化したデイサービスなどの高齢者施設も訪問、利用者との関わり方を学んでいました。
    【西九州大学看護学科3年 荒木鈴菜さん】
    「(高齢者)自身ができることをこちらが介護しすぎないということで、もともと自分ができる能力を奪わないようにするというのがこれからの看護でも生かしていけると思った」
    【西九州大学看護学科3年 秦虹陽さん】
    「自分自身が救命科に入りたいので、高齢者の救命の場面にこの実習を生かしたい」
    ”住み慣れた場所で自分らしい暮らしを”西九州大学看護学科では毎月、同様の実習を予定していて、来年2月までに3年生25人が地域と介護のつながりを学んでいくということです。

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