“県内ただ1人”現場で指揮執る“女性消防士”彼女の「優しさ、気配り」が最前線で求められるワケは?

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  • Опубликовано: 7 дек 2022
  • 「3116分の88」これは宮城県内の消防士に占める女性の割合で▼2.8%にとどまっています。このように女性の消防士が極めて少ないなか、働きやすい環境を整えよういうプロジェクトが2日、発足しました。そのなかに、多賀城消防署で火災現場など第一線で活躍する一人の女性がいます。
    ■女性消防士の活躍に向けて「プロジェクト」発足
    このプロジェクトは、県内の現役女性消防士や1969年に女性消防士第1号となった女性ら6人の委員で構成されています。
    女性消防士は志願する人が多くないうえ、日々の業務と育児の両立が難しいと感じたり、出産や育児でキャリアアップの時期を逸したりして退職する人も少なくありません。プロジェクトでは、消防庁のモデル事業として、県消防学校が開催する女性消防士を対象とした特別講習の進め方や内容について意見を交わしました。
    多賀城消防署主幹兼警防第二係長・我妻結さん:
    「女性の横のつながりというのが私も反省しているところだが県内にはなかった。(現場で働く)公安職として、『どんな悔しいことがあった』「どんな歯がゆいことがあった』ということを情報共有するだけでも、かなりのメリットなのかな」
    プロジェクトの委員の一人、多賀城消防署の我妻結さん45歳です。消防士になって21年目、消防や救助を行う警防第二係で係長を務めています。
    この日は同僚とともに立ち入り検査のため、パチンコ店を訪れました。
    消防署による立ち入り検査は、商業施設や娯楽施設などを対象に建物や設備が基準に適合しているかどうかを確認するため、消防署員が定期的に行います。
    多賀城消防署主幹兼警防第二係長・我妻結さん:
    「立ち入り検査は消防業務の火災予防の根幹となる。立ち入り検査が我々の日々の仕事のベースといいますか」
    消防の現場に復帰したのは13年ぶりのこと。現在は消火活動などで“指揮を執る”県内で唯一の女性消防士なのです。
    ■結婚、出産経て現場復帰し「分隊長」務める
    我妻さんが消防士となったのは24歳の時。大学時代に大けがをし、救急搬送されたことで消防の仕事に興味を持ちました。
    一線の現場はもちろん、塩釜地区消防本部では、総務や火災予防の業務にも携わった経験を持ち、結婚、出産を経て、去年4月、13年ぶりに現場に復帰しました。
    「多賀城1隊」の分隊長を務め、消火や救助活動の現場などで指揮を執っています。
    県内には11の消防本部がありますが、現場指揮にあたっているのは我妻さんただ1人です。放水する音にも負けない通る声で隊員たちに声をかけます。
    隊員:
    「すごく頼りがいがあって、いろいろ指導してもらえるので、とても見本としたい消防士」
    「女性ならではの視点も持っている人だなあとは常々思っている。我々男性では気づけない部分をよく気が付いて、若い人にもしっかりと声かけしてくれる」
    勤務時間は午前8時半から翌朝の8時半までの24時間。1日おきに交替します。我妻さんは、経験を積み、業務に携わる中で、「やりがい」の感じ方も変わってきたと話します。
    多賀城消防署主幹兼警防第二係長・我妻結さん:
    「最初の頃はやりがいというと、いろいろな災害現場に行って人のためになることがやりがいと感じていたが、今は地域住民といろいろなところでふれあい、地域住民の声を聞いて、消防が必要とされていることを改めて実感すると、やりがいを感じる」
    この仕事にやりがいを実感している我妻さん、一人でも多くの女性に志してもらいたいといいます。それは、
    ■「消防の現場は体力勝負ではない」一人でも多くの女性を
    県内の消防士▼3116人中、女性消防士はわずか▼88人で、▼2.8%に過ぎません。我妻さんは女性消防士を増やすために1人でも多くの女性に消防士を志してほしいと考えています。
    多賀城消防署主幹兼警防第二係長・我妻結さん:
    「消防という仕事は、体力勝負に見えると思うが、実はそうではなくて、住民に寄り添った細やかな心配りが大切になってくる。そういった時に女性の優しさ、気配りは、住民にとってはとても心強い助けになるので『体力がない』とか、『私には無理かなぁ』と最初からあきらめずに挑戦してほしい」
    最前線で活躍する女性消防士の1人、我妻結さん。きょうも地域住民を第一に、業務にあたります。
    詳細は NEWS DIG でも!↓
    newsdig.tbs.co...

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