美しい世界

「美しい世界」
大きなヘッドホンを耳元にあてる仕草が愛しくて
目をつむり聞いているのはどんな唄かな
こんな僕にも無邪気にかけよる姿がとても愛しくて
けがれのない笑顔には嘘はつけないな
今、君が口ずさむメロディーは
木枯らしに吹かれ、五線譜を舞う
気が付くといつの間にか
その唄がこんなとこにも聴こえてきたんだ
大きな陸橋の真ん中でたまらずキスをして
手をつなぎ待っているのはどんな未来かな
こんな僕も寂しさには人並みに慣れたけど
けがれのない笑顔にはサヨナラは言えないな
今、君が口ずさむメロディーは
木枯らしに吹かれ、五線譜を彷徨う
気が付くといつの間にか
その唄がこんなときにも聴こえてくるんだ
心が不安定になるほど
浮かんでくる旋律でも
君はきっと歌ってくれるから
大きなヘッドホンを耳にあて
悲しい現実を閉ざすように
目をつむり美しい世界に
僕はいるかな
もし君がいつも歌うメロディーを
もっと傍で奏でることができたら
いつか君と僕が歌うメロディーは
季節を巡り　五線譜を彩るかな
気が付くといつもきっとこの唄が
僕たちに寄り添ってくれるように
______________________________
「美しい世界」
作詞作曲：松村貴俊