【30分耐久フリーBGM】雨が降り続く不思議な世界のBGM「Ruins of Rain」【雨音/不穏/異世界/ピアノ】
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- Опубликовано: 5 фев 2025
- BGM of a mysterious world where the rain never stops. "Ruins of Rain"
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Illust:niji journeyでAI生成した画像を加筆修正して使用しています
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#雨音 #環境音 #フリーbgm #trpg #作業用bgm #freebgm
物悲しいけど雨音と調和してる雰囲気が、過去に何かあったことと雨は既に営みの一部になっていることが感じられてとても良い
「あれ、お久しぶりです。奇遇ですね、こんなところで」
「……ああ、久しぶり。にしても、あんたはかわらんな。まだ『それ』、使ってんのか」
彼女の手に握られていたのは、馬鹿みたいに明るい黄色の傘。数年前に見たっきりだったが、その色鮮やかな色彩は、今なお記憶の中と寸分もたがわない。彼女は「お気に入りですから」と笑うと、自慢するようにそれを一回転させた。振り落とされた雨粒が、側溝にたまる水たまりに波紋を作る。だが、それも俺たちの横を勢いよく赤いビートルが横切ると、すぐに上書きされてしまった。
「実入りはどうだ?」
「うーん、微妙ですね。最近は『終わらずの雨』もますます激しくなってきましたし、火薬が粉クズになる日も案外近いのかもです」
「……はっ、そりゃいいニュースだ。世界平和万歳」
「うわ、他人事だと思って~~」
彼女がそういうと、ぱしゃ、と足元で音がした。見ると、コートの裾が水でぬれている。俺は舌打ちを一つして、非難の視線を彼女に向けた。
「おい、これ結構高いんだぞ。汚れが取れなくなったらどうする」
だが、彼女は視線を傘で遮り、あっけらかんと言い放つ。
「いいじゃないですか。どうせ私とは違ってお仕事儲かってるんでしょう? コートのクリーニング代くらいケチケチせず払ってくださいな」
「ルサンチマン根性が染みついてやがる……」
ひねた女だ、と俺は頭に手を当てた。昔はもう少し素直だったのだが、貧乏とはここまで人を変えるのかと思うと、少しばかり恐ろしい。あるいはそれは、貧富の話などではなく、この世界の問題か。
(…………いや、どうでもいいか、そんなこと)
そうだ。小難しい話は俺にはできない。俺はただがむしゃらに、今を生きるだけ。すべてが雨の中に消えたあの日から、そう決めて生きてきた。だから────この「好機」を、逃がす手もない。
そして俺は、彼女に気づかれないように、そっと胸ポケットに手を伸ばした。
雨が泣いている。空は鈍色に染まり、雲は俺たちの思考を鈍らせる。もしここが創作の世界だったなら、情景描写もあったもんじゃないだろう。なにせ、天気が展開を決めるというのなら、この世界では毎日が悲劇ということになってしまう。だが、残念ながらそれは現実で、ならば、すべては仕方のないことなのだろう。
「まあ……結局、クリーニングは必要なんだよな」
コートの濡れた部分を上書きするようにまとわりつく『シミ』に、俺はそう嘆息する。
地面には、ただいつも通りに鮮やかな、赤色の傘が転がっていた。
話では聞いていましたが本当に雨がやまない場所なのでしょうか、、、
いきますよ先輩とりあえず雨宿りできる場所をさがさないといけませんね
データによるとここから少し離れた場所に村があるみたいです。
イヤフォンで聴いています。雨音と一緒に音の雫が絶え間なく耳に落ちてくるようです。鼓膜を通して胸に染み入ります。
こんなに世界観が
好きなBGM見つけられるとは
思ってなかった……だいすこ
すごく作業に集中できます。30分って言う時間も良いです。
I'm a fantasy writer from America, and your music inspire me to do my text! Thank you!
どの曲も素敵だけどこの曲に戻ってきちゃう。
この不思議かつ不安定なリズムが大好き…☔️
Rain makes everything better /-) . Amazing musik zippy. Glad to have found your channel.
耐久ありがとうございます!!!
NieRやりたくなる
背景から荒廃した世界を想像するからもうそれっぽいよね
…ふと、自分が地べたに寝転がっていたことに気がついた。
目がゆっくりと開く。定まらない視界、すっかり冷えきってしまったらしい体にも、絶え間なく霧のような雨が降り注いでいる。顔に滴る雫を一頻り拭い去り、あたりを見渡す。
…無数の寂れた十字架たち。ここは、墓場のようだ。
「やあ、気が付いたんだな」
「!!」
聞いた事のある声に、一気にぼんやりしていた意識が覚醒する。…そうだ。雨の中から音もなく現れたこの男は、
「…魔王…ッッ!!!」
俺がつい先程まで戦っていたはずの、憎き仇敵だった。
「まあ、そう構えるな。こうなった以上、わざわざお前と事を構えることなどせんさ」
「っうるさい、貴様の言葉など信用するものか!!俺の仲間を何処にやった!?」
「だから…、…あーあ、人の話を聞かねえってのはあいつらにもよく言われてたことだが、こうして相対すると厄介すぎだろ。見る度に痛感するよ、はは」
そうして呆れたように笑い、肩を竦めてみせる魔王。…意味が分からない。
「さっきから何を訳の分からないことを言っている!?俺の仲間を何処にやったんだと聞いているだろう!?」
痺れを切らし、こちらを舐め腐っているのか戦う姿勢にすら入っていない魔王へと一気に距離を詰める。だがそれも虚しく、俺の剣は先程まで魔王のいた空を切る。そして視界に映らぬほどの速さで俺の死角に回り込んだ魔王が、後頭部に強烈な蹴りを食らわせる。吹き飛ばされ、受身をとることすらできず無様に転がされた俺の背中を、魔王が容赦なく踏みつける。
「がっ…!」
「大人しくしろってんの。…まあ、俺も回りくどいのは好きじゃねえからな。質問に答えてやる」
「は…」
「…ほら、見えるだろ?あそこに3つ並んでる墓。あそこにお前の仲間が眠ってる」
…その言葉に、何故か呼吸が止まる。
…本来なら、こいつの言葉というだけで怒り狂うであろう。だが俺の胸を一瞬にして満たしたのは、予想と相反して、言い表せないほどの「納得感」だった。
…あいつらが〇んだなど、勿論、信じてなどいない。もし真実だとしても、あいつらを〇したのはこいつしか有り得ない。どちらにせよ、俺が魔王を倒さなければならないことに変わりは無いのだ。…そのはず、なのに。
…その言葉が、自分の中で。何も発せなくなるぐらいに、これまで耳にしてきた何よりも真実味を帯びているのは、どうしてなのだろう。
急速に、幸せだった夢から残酷な現実へと引き戻されていくこの感覚を、一体、何とすれば良いのだろう。
「………、嘘だ」
「…いいや。此処に来てしまったお前だからこそ、一番、理解っているはずだ。此処は全て、『あいつら』の墓だ。…俺にとっての最初の『あいつら』も、此処の何処かで眠っているんだろうさ」
…何よりも信じてはいけないはずの言葉が、すとんと腑に落ちてきた。
…心の底で、ずっと思っていた。あいつらと出会い、志を同じくして、旅をして。人々を救い、そして裏切られ、傷つき、やがて倒れて。辿ったその絶望も、幸福も、全てがどこか遠い記憶のようだった。ずっと、体験する全てが懐かしく、苦しかった。それが、どうしてなのか。今なら、理解ってしまう。
「…お前は、…「俺」は、一体誰だ?」
…魔王は既に俺の体から離れていて、這い蹲っている俺の前で静かに佇んでいる。踏みつけられていたときよりもまともでなくなってしまった呼吸で、「俺」という存在へのとどめのように、問いかける。
…霧雨でずっと見えなかった魔王の顔が、顕になる。
「…お前は、俺の見た夢だ。命懸けで救った人々に裏切られ、悪とされ、独り最期を遂げた、俺の。…お前は、自分を許せなかった、仲間を救うよりもあんな奴らを救った自分を〇したいと願うほどに憎んだ、俺の心なんだよ」
…そこには、他の誰でもない、「俺」が佇んでいた。
「…だから、何度でもお前は俺の前に現れる。『あいつら』の墓も、『お前』の墓も、此処に増えていく」
「………………………」
「…現状を変えたくとも、誰もが平等に、明確な悪になり得ないのなら。そりゃあまあ、ぶっ倒せばハッピーエンドを迎えられる…そんな巨悪の存在を夢見るよな」
…魔王が…「俺」が跪き、周りのものよりも一際小さな墓を寂しげに見つめる。…そこに誰が眠っているのかは、もう俺にも理解っている。…俺を最期に魔王城へ送り届けてくれた、恋人だった。
「…さて。真実は一通り話し終えたはずだ。繰り返すが、俺はわざわざお前と事を構える気は無い。…それでも、戦うか?」
その問いに、しかと頷く。
「…戦うさ。全て夢だったとしても。あいつらがいたことは、俺があいつらと見て来たものは、…あいつらが戦って遺したものは、なかったことにはできない」
そう伝えれば、初めからそう答えることを理解っていたかのように「俺」が笑った。
…それが、最後の戦いの合図だった。
お目汚し&死ぬほど長文大変失礼いたしました。いつも素敵な動画拝見しております。これからも応援しています。
才能ありすぎで
びっくりした……小説
出してくれ
この曲大好きなので30分嬉しいです!
ありがとうございます!