[PianoBGM] 月へ | 作業 勉強 散歩 創作活動 chillout relax etc...

[@Angel-c6x7s]

１日の終わりに聴くと心が落ち着く曲。

[@HUNK-yj2hs]

落ち着く～

[@Ciel.84660]

兎の目に映るのは、真夜中の世界を明るく照らす輝かしい三日月。
風に揺られる木々の音は、心待ちにしていた夜の舞踏会でダンスを踊っているかのようだ。
その一方、夜は孤独の訪れだ。
この夜が明けないでほしい。
そして、早く明けてほしいと祈り伝えるように、三日月を見つめ訴える。
この月は、止まってはくれぬだろうか。
あの月は、夜明けを急いてはくれぬだろうか。
こんな夜は、胸が苦しくて涙が出そうだ。
あの月はきっと、止まっても急いてもくれぬだろう。
ならば、そっと時の流れに身を委ねていよう──。
そう思い瞳を閉じた時、天からカチッと音がして。
必然的に目を開けると、目の前の道に懐中時計がコトッと一つ。
金の装飾に月光が反射していて美しい。
何故瞼を下ろす前は無かったそれが今目の前にあるのか不思議に思うことも忘れ、その懐中時計に見惚れること0.9秒。
0時22分47秒を指していた針が、音も立てずに逆戻りし始めた。
そして24時間と22分47秒だけ針が戻った時。
目が開けられぬほど月の光が強くなり、兎は前足で顔を覆う。
その10秒後。
静寂が辺りを侵食する中、恐る恐る兎は目を開けた。
もう月の光で目が痛むことは無く、周辺の景色にも変わりはなかった。
ただし、月を除いて。
空を見上げ、兎はその光景に静かに涙を流した。
そこには、月が2つ存在していた。
一つは少しも動かずそこに在り続け、一つは今までに見たことない速さで空を回り、視界から消えていった──。

[@くじら-94]

これを聴きながら眠りに就きたいと思います（´-`）.｡oO