日本一稽古する祭り!長崎くんち【五嶋町】月を追い雨雲を呼ぶ「龍踊」
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- Опубликовано: 29 ноя 2024
- 毎年10月7・8・9日の3日間行われる「長崎くんち」。コロナ禍で3年間の休止を挟み、10年ぶりの出演となることしの7か町。本番までの稽古の様子を紹介するシリーズ、「第七番」は五嶋町の「龍踊」です。町に根付く人しか担うことができない「玉遣い」に今年は新人が加わり、龍を操ります。月に見立てた玉を追い雨雲を呼ぶ「龍踊」。龍監督・馬場祐輔さん:「速く、高く、荒々しい」辰年のことし、五嶋町の青龍(せいじゃ)と白龍(はくじゃ)が諏訪の空を舞います。JR長崎駅に近い五島町は、かつて五島から移り住んだ人たちが開いた町で、今では昔ながらの商店に加え、マンションなどが並びます。五島町は、かつて本踊りなどを奉納していましたが、町内みんなで出演できるようにと2000年から龍踊を奉納しています。「稲佐橋までタッチしてここまで帰ってきてください。1秒でも速く。」龍を操るための体力作りはまだ肌寒い3月から。週3回およそ2.5キロを全力で走っていました。龍監督・馬場祐輔さん:
「10年ぶり、気合い入ってます。もう五島町魂で頑張るしかないですね。」「五嶋町、行くぞー!」龍衆58人のうち半数以上が新人です。平均年齢40歳。「この龍体がなるべく自分の近くに…」「うねるような生きた龍」を目指しています。龍尾衆・山口俊介さん(47)「きついっすね。」新人龍衆・八番衆 吉田拓也さん(33):
「難しいっすね。体がついていかないです」龍副監督・小川悟さん(54):
「見るとやるとでは大違いっすよ。ただ単に手でこうこうしよる訳じゃない。」龍監督・馬場祐輔さん:
「本物を持った時にどがん風に変わるか。重たかけんね。」小屋入り後、龍を使っての初稽古の日ー。新人六番衆・林田雄介さん(32)「重いっす」新人龍尾衆・田口学さん(44)「ちょっとプレッシャーを感じます。色んな。」総監督・井出和宏さん(61):
「(龍を)持ち上げたら、もう生きてるものだという風に思って、皆さんが魂を込めてくれたら、龍も喜んで躍動してくれると思いますので。」五嶋町の玉遣いは、龍を操る重要なポジションで、町に根付いた人しか担うことができません。総監督の井出さんは、2000年に、玉遣いを務めました。2体の龍に必要なのは4人の玉遣い。その重役を息子の龍之介さんに託しました。新人宝珠衆・井出龍之介さん(26)「行くぞ!」龍之介さんは、先曳、囃子を経験し、今回、父親のあとを継ぎます。新人宝珠衆・井出龍之介さん:
「すごいかっこいいなとか自分がやれたら光栄だなというところで。」「行くぞ!」総監督・井出和宏さん:
「こうしてヤッと。もう少し動いてよかぞ。窮屈な感じがする。みんな動きよるやろ。」新人宝珠衆・井出龍之介さん:
「最初はもう自分に出来るのかという不安な思いでいっぱいで。長年住んできた五島町に恩返しをしたいなと。龍衆の方々に信頼されるような玉遣いになっていきたいなと思います。」総監督・井出和宏さん:
「五島町を背負って立つような玉遣いになってもらいたいですね。」龍を生き生きと操るため、稽古がない日も自主練習を繰り返しています。龍之介さんの幼馴染 新人3番衆・古本暁さん(27):
「クールな感じなんですけど、こうやって自主練とかもしようってLINEで言ってくるから、結構あんまり表には出さないけど思いがあるんだなと。」新人宝珠衆・井出龍之介さん「数をこなすしかないと思うので。」龍監督・馬場裕輔さん:
「初めての場所練ということで、今までの五島町と違うけんが。龍衆、気を付けながら。ちょっと龍衆ゆっくりしてみるか。スピードアップね。」玉遣いは場所の中心を常に意識し龍衆に伝えます。「こいこいこいこい!」
荒々しい龍を表現するための稽古が続きます。総監督・井出和宏さん「まあまあ」
龍監督・馬場祐輔さん「まだゆっくりしよるでしょ。まだはよならんといかんでしょ。頑張ります!」今年の奉納で、玉遣いの衣装が新調されます。製作期間およそ3年半ー。中国の東西南北の守り神をモチーフに衣装の刺繍が完成しました。活水女子大学 健康生活学部 寺田貴子 特別専任教授:
「私はもう一本の糸に思いを託すしかないんですけど、見てもらえる機会もあって目に触れる機会もあって、おかげで幸せです。」糸を重ね合わせて出来た四方の守り神が玉遣いの衣装を飾ります。本格的な稽古開始から3か月。新人玉遣いの龍之介さんの不安は自信に変わりました。動きのスピードは増し、町を背負う覚悟が生まれています。「もってこーい!もってこい」
「高く、早く、勢いよく!」新人宝珠衆・井出龍之介さん:
「皆さんを魅了できるような演技をしていきたいなと思います。頑張ります!」総監督・井出和宏さん:
「必ず超えてほしいなと思います。最高のパフォーマンスを見せようと思っています。」4人の玉遣いが導く「五嶋町の龍」。10年ぶりに諏訪の舞台で躍動します。
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