意味性認知症の妻が行方不明になってから1年…夫の思い「ずっと探します」
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- Опубликовано: 21 дек 2024
- 隣で寝ていたはずの妻が、朝起きるといなくなっていた…。
認知症を患う妻が突然自宅から失踪し、帰りを待ち続ける夫が米子市にいます。行方不明となってから8日でちょうど1年。夫の思いとは。
「生きて帰ってくること。どんな姿になっていてもいいから、生きて命だけはあってほしい」
米子市に住む荒川勉さん、65歳。
去年8月8日、朝起きると、隣で寝ていたはずの妻・泰子さん(当時59歳)の姿がなく、それ以降行方が分からないままです。
荒川勉さん
「泰子の靴がないものですから、ちょうど(行方不明となった)その日が火曜日だったもんですから、火曜日は(米子)駅前のイオンに買い物ということで、大体毎週決まっていて、すぐ車でイオンの方に行ったけど、結局周囲にはいなかった」
泰子さんは6年ほど前、物の名前や意味が分からなくなる「意味性認知症」と診断されました。行方不明になる前は症状が進行していたといいます。
介護に専念するため、勉さんが去年7月末で仕事を辞めた矢先の出来事…。
行方不明になった当日、国道9号を歩いて米子市から安来市方面へ向かう泰子さんとみられる人が、防犯カメラに写っていました。
荒川勉さん
「泰子の実家が松江なもんですから、(認知症と診断されてから)車でしか行ってないけど、実家に帰りたかったんじゃないかと思う」
その後、去年10月末には、松江市の国道9号沿いで泰子さんらしき姿が写ったドライブレコーダーの情報が寄せられましたが、現在有力な情報は途絶えている状況です。
泰子さんが行方不明となってから8日でちょうど1年、勉さんは新たに自身と同じような境遇で悩んでいる人たちとの情報交換も始めました。
「毎週火曜日はイオンに買い物に行ってたんですよ。仕事が休みの時は2人で車で行ってた」
勉さんは「認知症の人と家族の会」の活動に参加。
1週間に1度、米子市内で開かれる認知症本人やその家族が集まるカフェに参加したり、各地で講演を行ったりなど、1人でも多くの認知症行方不明者が見つかるように、そしてその家族の心の支えになれればと活動を続けています。
認知症の人と家族の会鳥取県支部 荒川勉さん
「私のような家族の方が、全国にいるということは、私のような悲しみを持った方が全国にいるということなので、それで今活動している」
鳥取県支部の吉野代表世話人も、勉さんの経験を全国での講演などで伝えることにより、認知症に関する理解が広まっていくことを願っています。
認知症の人と家族の会鳥取県支部 吉野立代表世話人
「(認知症の人は)ただ、自分の思いを言葉というコミュニケーションでうまく伝えられないだけだと思うようになっているので、そういったことを皆さんにも知っていただく良い機会にもなるし」
「どのような対応をしていけば、(認知症)本人の命を守ることを、本人自身も理解する。そのための方策や在りようを模索することは、体験した人の話を聞く中からわかってくることがたくさんあるので、全国の本人であったり、ご家族の話を繋げながらまとめていきたい」
警察庁のまとめによりますと、認知症の行方不明者数は去年、統計を取り始めた2012年以降で最多となる1万9039人に。
また、去年見つかった認知症の行方不明者のうち、およそ98%は1週間以内に見つかっていますが、1年を過ぎると、その確率は0.1%未満となります。
泰子さんがいなくなってから1年。
それでも勉さんは今も諦めずSNSへの投稿を続け、情報を募り、絶対にあきらめることなくやれることを尽くしていくと誓います。
荒川勉さん
「私がけじめをつけるのは、安否がわかった時と、見つかって会えた時、その時だけですね。もしこのままずっと安否もわからない。見つからないということになると諦めはできない。ずっと探します。どんな方法でも」
【BSSニュース】
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【TBS NEWS DIG】
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