改定入管法「補完的保護のシミュレーションは『必要ない』」法務大臣会見(6/20)

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  • Опубликовано: 24 июн 2023
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    2023年6月20日の法務大臣定例記者会見の動画になります。
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    【D4P佐藤】
    改定入管法では補完的保護対象者の保護規定ができました。しかし、人道的配慮による在留特別許可の条項に関しては削除されています。現在よりも保護の範囲が狭まるおそれというものも指摘されていますが、改定入管法における補完的保護規定の追加、及び人道的配慮による在留特別許可の条項削除によりこれまでの保護される対象が増えるのか、狭まるのか予測シミュレーションを行ったことはありますでしょうか。ありましたらその内容をお知らせください。行っていない場合は、これほど重大な変更による現実的な影響を軽視しているのではないかと思われますが、なぜ行わないのか、今後実施の予定があるのかお知らせください。
    【大臣】
    大変重要な点を指摘していただきました。この件は国会でも答弁させていただいているのですが、入管法改正法では、紛争避難民等の人道上、真に庇護すべき方々をより確実かつ早期に保護すべく、難民条約上の難民に該当しない場合であっても、難民条約上の五つの理由以外の理由により迫害を受けるおそれのある者を補完的保護対象者として認定する制度を創設する。これにより、現行法下で人道的配慮に在留特別許可を受けていた者に対して、補完的保護対象者と認定されれば、当然、制度的、安定的に支援を行うことが可能となります。また改正法下では補完的保護対象者と認められない者でありましても、退去強制手続において申請、あるいは、職権により、在留特別許可の判断を受けるということが可能となっているわけであります。したがいまして、現行法下で人道配慮による在留特別許可により、保護されていた者の保護の範囲が狭くなるということはありません。これは国会でも明確に答弁をさせていただいているところであります。
    【D4P佐藤】
    シミュレーションは行っていない?
    【大臣】
    変わらないのでシミュレーションはやる必要がないということだと思います。
    【D4P佐藤】
    やる必要はない?
    【大臣】
    今答弁で申し上げたように、現行法下で人道配慮による在留特別許可により保護されていた者の範囲が狭くなることはありませんので。
    ※参照(法務省)
    www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hi...
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    《補足・解説》
    改定入管法の「補完的保護」には「紛争」や「無差別暴力」からの保護であることが明示されていません。そもそも日本では「迫害」の定義が極めて狭く解釈されてきたと指摘されています。
    全国難民弁護団連絡会議によるシミュレーション(下記参照)では、現行制度よりも保護対象が狭まることが示されています。現行制度では、難民申請者が難民認定を受けられなかった場合でも、「在留特別許可(人道配慮による在留許可)」を得られることがあります。「補完的保護」よりも運用範囲はむしろ広く、戦争や差別などから逃げてきたこと、審査を受けている間に子どもが成長し、日本に定着してきたことなどが考慮される場合もありました。
    ・全国難民弁護団連絡会議によるシミュレーション
    www.jlnr.jp/jlnr/wp-content/up...
    改定入管法の「補完的保護」導入、特別在留許可条項は削除――入管庁はこうした変化によるシミュレーションを行っておらず、齋藤法務大臣は「必要ない」と一蹴します。難民審査参与員の制度でもそうですが、どのような「制度」であっても「運用」次第では真逆の結果すら生みます。これだけ不祥事の続く入管に手放しで「命の線引き」を任せることは果たして適切なことなのでしょうか。
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