情熱大陸_飯野賢治_2

たしかにゲーム自体は賛否を生む内容であるかも知れない。
ただし彼は、それまでタイトルが購入選定の基準になっていたテレビゲームの市場において、クリエイター（もしくは所属する集団）でゲームを選ぶという感覚を確立した第一人者である事は確かである。
小島秀夫（KONAMI）のゲームだから買う。
水口哲也（Qentertainment）のゲームだから買う。
日野晃博（LEVEL5）のゲームだから買う。
桜井政博（ソラ）のゲームだから買う。
今でこそ自然な購入動機ではあるが、
クリエイターが壇上に上がり、ゲームの品質に責任を持つことでブランドを確立する手法は、ゲーム業界においては飯野氏の与えた影響は大きい。
キラーソフトのナンバリングタイトルしか売れなくなってしまったゲーム業界において、クリエイターの露出は責任を生み、それが新たな購入動機を生み出す事につながる。
今最も、ゲーム業界に必要な存在なのではないだろうか。