WOMB ADVENTURE'09@幕張メッセ REPORT MOVIE

日本の新たなダンスミュージック・カルチャーWOMB ADVENTURE。
2008年に続き、2009年12月5日に開催したWOMB ADVENTURE'09。当日は早朝から数百人の設営スタッフにより幕張メッセ国際展示場ホールは刻々とアドベンチャーの舞台へと姿を変化させていた。夕方から降り出した師走には珍しい台風並みの豪雨は、幕張メッセへと押し寄せる群衆とその晩起こる出来事の迫力を連想させるようだった。会場ではドリンクメーカーをはじめ各業界の企業が集まり、また数千人を受入れ楽しませるための充実したフェスティバル会場は環境も整いいよいよ新しい未来への冒険が始まろうとしていた。
WOMB ADVENTURE'09では、2つともメインとなる2ステージが用意され、WOMB WORLD WIDEエリアではオープニングから贅沢なJOSH WINKのロングセットがスタート。堂々とそして着実にJOSHワールドへ導く手腕はさすがの貫禄を感じずにはいられず、クリックからアシッドサウンドまで縦横無尽に走らせるテクニックで早くも熱狂の渦をまくグルーブを作り上げていた。一方、コンピレーション・シリーズ『Kitsune Maison』の最新版をリリースしたばかりのKITSUNEレーベルアーティストが集結。HEARTSREVOLUTIONやBENIといった期待の新鋭から、もはや説明不要のDIGITALISM,、DEXPISTOLSなど豪華な面々が大型フェスティバルならではの選曲でホールの後方部までをも湧かせるプレイを披露。そしてこのエリアの指揮をとったレーベルオーナーGILDAS & MASAYAの2人は、大型スクリーンに映し出されたKITSUNE MAISONお馴染みのジャケデザインを背景にオーディエンスを攻め立てるようなキラーチューンを連発しどこまでもオーディエンスを高揚させていった。
2つのエリアを出たところに設けられた、混雑する事もなく終始ほどよく賑わっていたドリンク・フードエリアでは、1列に伸びたバーカウンターが並びWOMBらしくメニューも豊富にあり、またWOMB LOUNGEオリジナル創作のフードや、ポールダンスショーがあり専属のDJが配置された喫煙エリアなど、バラエティーに富み、全てのお客さんを飽きさせない工夫が随所にみられていた。
そしていよいよ、WOMB WORLD WIDEエリアにRICHIE HAWTIN + DUBFIREによる奇跡のユニットCLICK 2 CLICKが登場。トップ中のトップであるRICHIE HAWTIN + DUBFIREである両者は慎重にそして繊細にお互いの一音一音を感じ2人の照準の合うタイミングを辿って行く。その名のとおりクリックとクリックを繰り返し、何度も何度もピークポイントと導くスペシャルショーケースを進行。現在の最新テクノロジーを駆使するアーティストだからこそ発想され結成されたこのCLICK 2 CLICKは、互いの息づかいと相手の次の瞬間を予想し、先手後手を繰り返し同じラインへと導くといった人間の感性も大事な要素となっている。WOMB ADVENTURE'09のコンセプト、FUTURE & NATUREもまた、両極端でありそうな事柄の融合で新しい未来やカルチャーが誕生する事を念頭に置き開催された。今の日本が進化して、未来都市にはもっと自然が増えたり、都市部で自然を感じられるフェスティバルは出来ないのかと考え、今回のWA09ではそれらのポイントをエントランスで映像によるインスタレーションで表現させるなどWOMBらしく演出していた。
フェスティバルならではの豪華ラインナップはもちろんだが、WOMB ADVENTUREでは、ダンスミュージックを軸に繋がる人達の関係図を大切にし、賛同してくれるVJ、ライティングなどのクリエイター達が見せる空間演出も見応えの1つだ。そこにあるべきベストなアイデアとテクノロジーを組み合わせ、展示会場である幕張メッセという空間を、日本の新たなダンスミュージック・カルチャーを築くフェスティバル会場へと見事に変身させていた。
10年前、渋谷の円山町で産声を上げた一つのクラブが8000人をも上回るミュージックファンを唸らす、フェスティバルを開催するまでに成長した。2010年4月、10周年を迎えたWOMBは、サポートしてくれている多くの人達へ感謝の意をこめて、さらにWOMBブランドの拡大とネットワークの拡張を目指します。次回のWOMB ADVENTUREも更なる飛躍を目指し今年も開催するのでぜひ期待していて欲しい。

[@octapendragon]

なんだか自然の無い、といってもクリスタルの励起発信信号に基づいて全てが動いているっていうのは、超不自然！やっぱり、自然の力、人間の心からの力が、絶対に必要だと思う。もっと、進化しなくちゃいけないと思う。そんなことを探り当てながら、将来を考えたい。