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1st Full Album『幻想世界の物語。』▼ Streaming & Downloadlinkk.la/story-of-the-fantasy-world▼ CDgensosekai.theshop.jp/items/81773439
すんごいダンディでカクテルグラスが似合う主人公か髪がボサボサ、服はクタクタ、安酒飲んでその日暮らしに見えるけど、やるときはやる主人公か真逆な印象が両方思い浮かぶ。
この作曲……一体どれだけ引き出しがあるんだ……。
―嫌気がさしたんだ。もうこの世はうんざりだ。働いても働いても仕事の終わらないブラック企業の一介のサラリーマンごときには限界の悲鳴を上げてもかき消される。―じゃあ、死ぬしかないじゃないか。男の決心は揺らぐものではなかった。現に男は会社の屋上から飛び降りようとしている。―もう、こんな世界なんか!思い切って体を倒す。ふわりと体が浮き上がる、とたん急激な重力が体にかかる。怖い。男は決心したとはいえ、それでも恐怖にあらがえず目を閉じる。しかし、いくら待っても男の想像したような衝撃は訪れない。いぶかしんだ男はうっすらと目を開ける。そして目を疑う。空に広がるのは逆さづりの摩天楼、眼下に見えるはくすんだ群星。この世とは思えぬその大都会は人間の営みとネオンによって燦々と煌めく理想郷。空に向かって上昇している感覚があるのに男の視界では落下していく風景が映る。しかし、先ほどまでの恐怖をまるで感じない。それどころかこれから起こることに胸を膨らませる自分がいることに男は気づく。ふと男の手に淡く輝く物体が一つ。緑に光るそれをみていると心が落ち着き、いつの間にかふわりと足が地面の感覚をとらえる。サーカスのような音楽が鳴り響く輝かしい天国が男を誘い込む。「・・・また一人、落ちてきたか」高層ビルの最上階、現実に最も近いところで女がこぼす。艶かしい唇に誘われるようにミリオンダラーが口づけをする。「この世界は理想郷にも似た牢獄さ、『栄光』を追い求めそれで・・・囚われる。」女の眼下に広がる世界は暖色のネオンがこれでもかと輝く醜い世界。「さぁ、『栄光』か『安寧』か・・・」カクテルグラスを天に掲げる。「・・・今度の男はどっちだろうね?」眠らないはずのその街は持たざる者の来訪によってようやく産声を上げたこれは虚構の大都会、魔法の牢獄に降り立つ男の物語これは繁栄の摩天楼、万物を得て天に座した女の物語魔法が解ける頃、すべてを諦めた男とすべてを望んだ女による脱走劇が始まりを告げたのだった・・・
今宵の文豪はどのような『物語』を聞かせてくれるか楽しみですね…
こんにちは!こんばんは?wこの前薬師の物語を書いたものです(*'ω'*)またまた素敵でとてもワクワクするようなものを聞かされたので書きますね!😂チリンチリン(ドアのベルがなる)マスター[おやっ、いらしたのですね、さすがあの有名な...いえ、いらっしゃい今日はウイスキーですか?いや、違うか赤ワインかな」??「おいおい〜w何を言ってるんだいマスタぁー、俺はごく普通の平凡な男だよ、少しがたいがいいだけのね..w、てか!!何で俺が今日飲みたいものがわかるんだよ!確かにガッ、、いやマスターとは長い付き合いだけどな!wまぁ、いいそれ頼むぜ」マスター[あいよ、んで?今日ここに来た理由は例の事でかい?]??「まぁな!そんなとこだ!その件ではウェストって名のってるんでそう呼んでくれや、ガスト(マスター)」ガスト[はっはっ!ガストってまぁ、いいかウェストあの件ならまとまってるよ、ほらよ]ウェスト「おぉ、さすが元最強の暗殺組織リーダー様だw」ガスト「ふっ..w昔の話よ、もう俺は老いぼれじじいだよ、ほらワインだ飲んで、一仕事やってきやがれこのばか息子」ウェスト「おう!当たり前だよ今は俺がリーダーやってるからなぁwほんじゃワインでも飲んでやってこようかねぇ、あ、すこし個室借りるぜ〜」ガスト「あぁ。」コツコツコツ(個室へ向かうウェスト)ガチャン〜数分後〜キィー(ドアが開く)ウェスト「よし、それでは行ってまいります。ガスト様」ガスト「はっ、wいってこい。」キィーガチャン(扉が閉まる)ガスト[心]【しっかり役に入りきってやがるw確かー、お偉いさんとこのー息子?だっけかw笑えるぜ】➖これは、ある最強の暗殺組織と恐れられ、かつその業界からの憧れの的になっている組織のリーダーとある少女との物語・・・➖この続きはまた今度にて、失礼したします。
こんないい音楽とこんないい小説が同時に楽しめるなんて幸せね
新曲ありがとうございます❤中低音がとんでもなく好きだ……
夜の高層マンションの最上階でなんらかの権利者が微笑んでそう🍷これまたお洒落でとてもかっこいい曲です。ご馳走様でした。
あー、ちょっと、ちょっと。そこのあんた...。朝からまぁ、ずいぶんと働きものなビルたちがずらりと並んでいるのが見えるかい?背比べに夢中な彼らの足元に、ぎらりと輝くオトナたちもいるだろう?眩しいようで、黒と溶け合うような輝かしさが良いよな。よく磨かれた鉄の馬車から降りる、あのキレイなオネーサン、あれはお姫様より女王様が似合いそうだな?オッ、煙草を咥えたあそこのオジサマ、いいねぇ。...やれやれ、まったく厄介な魔法にかかっちまったもんだ、あんたも。みーんな、この魔法に魅せられて眠らなくなるのさ。どれもこれも、マボロシだってのに。ネオン溢れる、大都会。そいつがかける、午前0時の魔法だよ。オトナたちは、今日も眠らない。踊るのだ、ネオンライトを夢にみて。
静けさと騒がしさが同時に成り立っているようで、気だるさがあるのに興奮する気持ちもある...。素敵なBGMをありがとうございます。投稿なさっているほかの楽曲も聞かせていただいておりますが、どれを聞いても満足感がすごいです。作曲お疲れ様でございました。次回のBGMも楽しみに待たせていただきます。(上コメにて駄文を失礼いたしました。 個人的な想像です。)
もう、疲れた。全てに疲れてしまった。学校に行くのも、朝起きるのも、全部疲れた。誰も起きてないくらい真っ暗な時間に家を出た。外は店のあかりがポツポツあるだけだった。適当にぶらぶら歩いて、ふと上を見上げてみる。星空が見えるはずだったのに、そこには逆さのネオンが眩しいビル街があった。幻覚でも見えているかと思って目を擦る。もう一度見上げると、次は自分がいたはずの街が今度は逆さになって見えた。周りを見渡すとそこはさっきまで見ていたビル街。どうなってるのか分からなくて、でもワクワクして。ネオンがきらきら輝いて車や人が沢山通ってもおかしくないくらい街は明るいのに、車どころか人っ子一人いやしない。周りを見渡しながらゆらゆらと歩く。「ねぇ、そこの人」前を見ていなかったせいで前方に人がいるのに気が付かなかった。話しかけてきたのはぶかっとしたパーカーを着た白い髪の女の子。女の子の赤い目と目が合った時は、言葉でどう表したらいいのか分からなくて。とにかく、綺麗だった。(続きは返信に)
「ねぇ、ここで何してるの?」女の子はそう聞いてきた。どう答えたらいいかわからなくてモゴモゴしちゃう。「まぁ、どうでもいっか。私と一緒に来て!」そう言って女の子は僕の手を引っ張る。いきなり引っ張られて転びそうになったけど何とかついて行った。女の子はビルの屋上や普通人が通らないところをぴょんぴょん飛んでとたとた走ってパルクール?みたいに通ってた。普段の僕なら絶対に通れなくて、怪我をしたりするはずなのに女の子に引っ張られているとなぜだか僕も自然と体が動いてすいすい行けた。「ここ、わたし一人じゃ入れなくて困ってたの」女の子が指さしたのは小さなバーだった。僕は学生だからバーには入れない、そう言おうとしたのに口から出た言葉は"うん"の一言。女の子に連れられてバーに入るとぶわっとなにかが吹いてきた。その瞬間僕の服が女の子と似たような感じになって、髪色まで黒に緑を混ぜた派手な感じになってた。バーの中にはマスター?と派手なお客さんが何人か。音楽が流れてるのかつい体が動いてしまう。まるで糸で操られてるみたいに。
「おや、新しいお客さんかい?───」多分名前だと思う、そこが聞き取れなかった。なんて言うのかな、そこの声だけ新しい何かの音で上書きされてよく分からなかった。「うん!ね、私ちゃんと仕事できたよ!」女の子は嬉しそうにマスターのところに向かう。他のお客さんたちは優しく「これからよろしく、新人」なんて言って歓迎してくれる。でも、新人ってなんのことか分からなくて、なにか変な宗教にでも入れられるのかと思って、店から出ようとした。ドアを開けた瞬間、外に出ようと伸ばしてた腕がネオンライトの光みたいになってパラパラと消えた。痛くはなかったけど、腕が無くなった驚きと恐怖で腰が抜けてその場に座り込んだ。女の子はにっこり笑って僕に話しかける。
「ごめんね、伝えてなくて。1度ここに来るともう二度と外に出れないんだ」びっくりして体が動かなくなった。「でも、あのままこの街をさまよっていたら、君はネオンになってしまう所だったんだよ」マスターが話す。じゃあ、僕は危ないところを女の子に助けて貰ったってことか。「良かったな、新人。こんなべっぴんさんに助けて貰って」からかうように赤い髪のタンクトップを着た男の人が言う。確かに女の子は綺麗で、可愛いけど、下心は無い。ところで、外に出れないんだったら僕はどうやって帰ればいいんだろう。「あー…ごめんだけど、家には帰れないんだよね…」女の子が申し訳なさそうに言う。その後この世界の事を説明してもらった。ここは元の世界で全てに疲れて"なにか"に招かれて連れてこられるネオンの世界で、ここに連れてこられた人は長い間外に出ていると街のネオンになって消えてしまう。街のいちばん大きなビルから流れている音楽が、そうしているって。そしてこのバーは、女の子が一番最初に見つけた"抜け穴"だ。
そして女の子の次に偶然バーテンダーが訪れてそれから人々の逃げ場所になった。何人かは無理やり外に出ようとして消えてしまったらしい。僕の腕のように。話を聞いていてわかったのは…女の子たちは目の前で仲間、もとい人が消えていなくなることにもう慣れていること、ここに迷い込んだら年は取らないこと、食事や排泄、睡眠は取らなくても生きていける事がわかった。しばらく混乱して固まってしまっていたけど、何とか理解出来た。 これからどうするかを考えていたら突然体が動き出した。体の節々が糸で操られているみたいで、操り人形のようにふらふらと体は動く。止まろうとしても体は言うことを聞いてくれない。
体が向かったのは、さっき僕が出ようとしたバーの出入口。僕はこのまま消えてなくなってきまうのだろうか。そういえば女の子は長い事ここにいて迷い込んだ人たちをあのバーに連れてきているみたいだけど消えてない。なんでだろう。そういう体質なのかな。なんで馬鹿なことを考えていても体は止まらない。扉を開けて、無くなったはずなのに再生している片腕がまた外へ伸びる。あぁ、消えてなくなる。前はそれを望んでたじゃないか。ならもう抗わなくていい。外に出るまいと抵抗していた力を抜く。勢いよく体は外へ飛び出す。中にいたお客さん達や女の子、マスターが僕を戻そうと出入口まで走ってくるのが見えた。それと同時に、ネオンの光のようなものがパラパラっと舞うのも見えた。さようなら、僕の人生。来世はもっと、ちゃんと生きたいなパチっと目を開ける。体は消えてない。バーの方を見る。マスター達がびっくりしたような顔でこっちを見ている。僕は、どうなったの?
逆さ吊りの大都市。太陽の失せた時間にのみ「何処か」に出現する。それは現代社会に渦巻く悪憎の嵐に呑まれた者のみしか、見つけることはできない。…あぁ…また一人来たようだ。都内は狂ったサーカスのような音楽が垂れ流されてる。新たな被害者を歓迎してるようにも聞こえるが、そんなことはないだろう。ぐしゃりと音を立てて落ちてきたその被害者は、糸を引かれた人形のようにノロリと立ち上がり、周りを見渡しては、嬉しそうに首を掻きむしった。半袖のパーカーからチラつく腕には数多なる傷跡が確認できる。それほどの我慢の末、ここに来たと見える。ここは言わば被害者の吹き溜まり。ここに来た人間は腕、手首、首、顔…様々なところに痛々しい傷がさも当然のように居座っているような奴らだらけだ。"いつものが来た"と、逆さ吊りの都市は感じた。そして、狂気じみた音楽と共に、"新入り"は"眠ることのない都市"へ消えていった。忌み者にせめてもの休息を。
凄い、小説家さんですか?この音楽がぴったりの物語文豪は貴方でしたか?素晴らしいです。😊
今回のは自分では、あまりしっくりこない作品でしたが、そういってもらえると嬉しいです。ありがとうございますm(_ _)m
@@ナイチンゲールのファンネル 返信ありがとうございました(*^^*)幻想世界さんの今までの作品とちょっとイメージ違いますよね、違うなりに、文、言葉で表現されているところが凄いですよ、そのような文章が生まれてくるのが羨ましいです(*^^*)凄いです。
私この世界観めっちゃ好き!こういう現実とは、違うのが心に刺さる!!!
バーで『酒はいい、特にウィスキーは格別だ…』って男が長文ナレで蘊蓄語ってるところに後ろからバシッて頭叩かれて「いって!!何すんだこの…」「お金もなくて事務所は火の車なのにこんなところで何油売ってるのよ!」って女の人が立ってて、タジタジしてると「依頼が来たわよ、あんたがいないと始まんないんだから早く戻ってきなさい!」て店を出てそれを追うように「おっ、本当か?!えーと、マスター、ツケにしといて!」「えぇ?!ちょっと困るよ!」ふたりで歩きながら『この輝かしい街では望むものがなんでも手に入る。権力、金、女、エトセトラ…。だがその裏には必ず、闇が、悪意が渦巻いている。』『俺は○○、この愛おしい、ろくでもない街のトラブルシューターだ。』みたいな、シティーハンターの導入みたいな印象がした。
アラジンぽい雰囲気がする😊落ち着く!!
いい音楽だよ。世界観に浸ってください。私はそれが好き。❤
昼間は依頼者の要望通り家族泣かせな旦那様につきまとい。 帰ったら怒ることがライフワークの上司のお小言を頂戴し。 その後で依頼者が夢から覚める資料を作成して。 業務終了後は今日を清算する為に行きつけのジャズバーに向かい。 心地好いピアノ曲に体を浸しつつ。 愛煙家に嬉しい店内喫煙でキャビンの煙を肺に漂わせ。 お気に入りのアードベッグを香りごと胃の中へ流し込む。 これが俺の日常だった。これが俺の平穏のはずだった。 しかし、今日に限っては違った。 何年も仕事をしているはずなのに些細なミスをして仕事はご破算。 上司には変な心配をされ。 依頼者の怒りを収めるために頭を下げ。 行きつけのジャズバーは今日に限って臨時休業。 仕方なしに近場のバーへ入れば客どもが乱痴気騒ぎ。 当たり前に店内喫煙は不可で痺れる夜空の下煙で体を温め。 お気に入りの酒ですらいくら飲んでも味がしない。 全く持って酷い一日だった。 そんな訳で、俺はそのバーから逃げるように退散して、街の少し外れにある公園に来ていた。公園には安全を考慮してなのか遊ぶ子供がいないのか、昔から見る滑り台やブランコの遊具は何一つなく、葉が落ちかけた落葉樹と東屋があるだけだった。 俺はその東屋にあるベンチに座り、煙草を取り出し加えた。が、そもそもここが喫煙可能な場所か分からず、嘆息すると大人しくくわえた煙草を戻して空を見上げた。 簡素な屋根から外の景色には、星空は見えない。地上の摩天楼に光は飲まれ、暗い色が広がるばかりだ。対して煌々と照らすネオンライトは、昼間に劣らない明るさで街を包み込む。街から少し離れたはずなのに、喧騒は微かとはいえ聞こえてくる。 ――もう帰って寝るか。 ここで出来ることがある訳もなく、ただ手持無沙汰で流れてきただけの俺は再び嘆息すると、ベンチから腰を上げた。このセンチメンタルな気分を抱えるのは癪だが、旨くない嗜好品に逃げたところで更に荒れるばかりだ。そう考えて帰路に着くことにした。……はずだった。「失礼します。探偵様」 不意を突かれた声に、俺は反射的に身を構えて視線を向けた。その先には男が一人、暗闇に浮かぶように立っていた。黒髪短髪に細目に細長な面立ちの男は、葬儀帰りかを思わせる黒々としたスーツとネクタイに身を包み、実に悪党顔負けな笑みを浮かべてこちらを見ている。俺は冷静さを取り戻すべく、静かに言葉を紡いだ。「俺に何の用だ」「探偵様にお話しします用件など、依頼以外に何がございますか」「あいにく俺は探偵じゃない。暇を持て余してはいるがな」「いえいえ探偵様。既に確認済みでございます。貴方様が事務所に所属しているのは」「なら依頼は事務所を通してもらおう。俺よりも適任がいるかもしれない」「それには及びません。私共は、貴方様に依頼したいのですよ、探偵様」 当たり前だが、俺は探偵と聞いて思い浮かぶようなハンチング帽にトレンチコートなんて着ていない。つまりこの男は俺が何者か事前に調査した上で話しかけてきていた。言葉通り、俺に直接依頼する為に。事務所を通さなければ仕事をしてはいけない、というルールはない。通常業務に支障が出たら上司の有難いお小言を頂くことにはなるだろうが、俺の所属場所は副業には寛大な事務所だった。 だからといって、この男の依頼を気軽に受ける気には到底なれない。かといってこの男を知らないままでいるのも恐怖がある。わざわざ依頼の為に俺を調べる輩だ。俺は情報を引き出すべく、会話を続ける。「何故俺なんだ」「正直に申し上げますと、私共は誰でもいいのですよ。それこそその辺りの子供でも」「子供でも出来る仕事なら、ますます俺を頼る必要はないだろうに」「貴方様を直々にご指名されているのです。理由はそれだけにございます」「ご指名、ね。光栄なことだ。依頼者は、あんたの上司か何かかい」「当たらずとも遠からず、と言ったところでしょうか。具体的な話は承諾後に」 情報を推察すると、私共、つまりこの男と同じような連中が複数人いて、そいつらは上司とは違う……例えばお偉いさんの親類だとか、この連中のブレイン役が、俺に依頼するよう命令を受けている。しかし依頼内容は簡単な類なのか、あるいはこの命令に懐疑的なのか、子供でも可能な内容を俺に依頼しようとしている、か。 俺は思案して、答えを出す。「話は聞こう。聞いて、承諾か否か答えを出す。それが条件だ」 男はそれを聞くと、崩すことの無かった笑みを更に歪めて、狐狸妖怪のような邪悪な笑みを浮かべた。それを見た俺は一瞬だけ後悔をしそうになったが、体はその逆、反射的に口角が上がっていた。 全員が全員、そうとは言わない。だが探偵になるような人間は、事件に巻き込まれる、飛び込むことを夢想するものだ。少なくとも、俺はそういう人間だ。ついてない日だと思ったが、とんでもない。今日は最後に俺好みのプレゼントが用意されていた。「了承しました探偵様。それでは参りましょう。私共の主の元へと」 男は仰々しい作法で一礼すると振り返る。と同時に、闇に溶け込んでいたのか、あるいは本当に今そこから浮かび上がったのか、黒づくめのライトが煌々と照らし出された。男はそちらに向かって歩いていく。俺はその後ろについていこうと歩き出す。 ふと腕時計を見やる。時間は、日付を跨ぐころだった。
とある喫茶店に入る悩み事や困り事を解決してくれると噂になっていた「ちょいとすまんね」そう呟くマスターらしき男はコートの右ポケットからマッチを取り出す慣れた手つきでマッチを取り出し、擦る真っ赤で明るい炎が夜の闇を塗りつぶす男は右手で火のついたマッチを持ち、左手で右ポケットにマッチを戻す右手が焦げるまえに素早く左ポケットから煙草を取り出し、口に咥える右手で火を移し左手で火を隠すじゅっ。 煙草に火が付く白い煙が暗闇でよく見える「ふぅ〜…………」白い煙を吐きながら右手のマッチを振り、火を消す「さてと、なんの用だお客さん。」煙草を片手に持ちながらカウンターに腕を置く夜はまだまだ始まったばかりのようだ
すごいです✨
これは、今までとは違う雰囲気で、大人の雰囲気?待ち合わせはこの店だったよね、確か12時え、そんな時間にどんな話かしら?たぶん会社の話今度のミッションは?誰がリーダーそんな話は勤務時間にしてよね、すこし飲み過ぎじゃないえ、あら変な感じ違う国に来たのかしら今、何処、私は誰ってそんな感じの物語が・😊
カロン、と氷の擦れる音がした。丸い爪に赤を乗せた滑らかな指先が、ごついグラスを持ち上げて、くるくると回す。窓の外に瞬く摩天楼を反射してキラキラと眩しく輝く金色の酒は、真っ赤な唇に流し込まれてあっという間に無くなった。すかさずボトルを携えてきた男にグラスを渡しながら、彼女は酒に濡れたグロスを舐めとって言った。「アンタ、ウィスキーは好き?」「一番、好きな酒です」存外しっかりした声が出て、自分でも驚いた。この女性の機嫌を損ねれば、きっと俺の命は無いというのに。「ふ、そう。いい男じゃない、アンタ。ウィスキーは生命の水、飲まなきゃ死んだのと同じこと」豊かな髪をかきあげて、彼女はゆったりと立ち上がった。高級革張りのソファかギシリと音を立て、被せるように高らかなハイヒールの音が鳴る。いつの間にか目の前に来ていた彼女、虚飾と羨望にまみれた摩天楼の女帝は、力強く言い放った。「アタシの可愛いおチビちゃんを守ってくれたアンタには、何か褒美をやろう。選択肢は二つ。栄光か、安寧か」「栄光を」俺が間髪入れずにそう言った瞬間、彼女は愉しげに笑い声を上げた。「合格だよ」この時の選択が、今思えば全ての始まりで、人生最大の誤りだったのだ。魔法にかかった午前0時酒と色欲の摩天楼ここは貴方のワンダーランドいつか夢が覚めるまで
『ダーティな夜にラピュタの出会い』真っ先に浮かんだのはこのフレーズでした。星空へ落ちているのか?それとも不夜城のネオン街の揺り籠から産まれ落ちたのか?掲げた一筋の光と共に落ち行く先に待ち受けるものとは?後、男の光が左右のビルの刺さった所、そこが緑と橙に発光してるのも気になります!
ネオンライトと洋酒が似合う曲や
「こーんばんは」「ッ、?」中々寝付けず世も老けて来た頃、ベランダに背を預けタバコを吸っていた頃。後ろから声が聞こえた。「おにーさん、ひとり?」思わず振り返るとそこには真っ白なワンピースを来た少女がいた。ベランダの外。つまりそこは空中なのだ。「は、飛んでる…?」何が何だか分からない。…ここのところ仕事が忙しかったから幻覚を見ているのかもしれない。うん、そうだな。と思い直して無視をしようと視線を外した時だった。少女が笑った。ベランダの柵に彼女は手を添え、自分の瞳を覗き込む。「あは、間抜け面。久しぶりの顔ね」少女はもう片方の手で俺の頬をするりと撫でた。「ね、あたし、もうお酒飲めるからさぁ」昼間の雲みたいに真っ白なショートヘアーが揺れた。金色の瞳と目が合う。「どう? 飲み行かない?」「ぁ…」天使が俺の手を引く。思わず見惚れてぼんやりしてしまった。「っ待て、落ちるッ!」そんな華奢な体のどこにそんな力があるのか、少女は俺の体をベランダから引き摺り出した。「だいじぶだって」「何を言って…!」この部屋は最上階のフロアなんだぞ。このまま落ちたら…。する、と体がベランダから流れ落ちて二人で逆さまに落ちる。勢いよく視界が反転する。「もし君に何かあったら」少女は俺の手を握ったまま、目を伏せた。「もし君がこのまま落ち続けてたら」何とか持っていたタバコすらも落としてしまう。しかしそれも少女がすぐに拾い上げて彼女の唇に差される。タバコは未成年ではダメだと言う暇もなかった。そんな場合でも無かった。「どんなことがあっても」俺の両手が彼女の手に握られる。季節に相応しくひんやりとしていた。ぼんやりと落ちる。彼女の白銀の髪が夜の街に照らされて、虹色にも見えた。少女が目を見開く。「すくい上げてあげる」こちらを見つめる金色はキラキラ光っていて、…まるで、泣いているようにも見えた。
海外のちょっと渋っぽい映画みたいな雰囲気みたいなじゃないような
1st Full Album『幻想世界の物語。』
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すんごいダンディでカクテルグラスが似合う主人公か
髪がボサボサ、服はクタクタ、安酒飲んでその日暮らしに見えるけど、やるときはやる主人公か
真逆な印象が両方思い浮かぶ。
この作曲……一体どれだけ引き出しがあるんだ……。
―嫌気がさしたんだ。もうこの世はうんざりだ。働いても働いても仕事の終わらないブラック企業の一介のサラリーマンごときには限界の悲鳴を上げてもかき消される。
―じゃあ、死ぬしかないじゃないか。
男の決心は揺らぐものではなかった。現に男は会社の屋上から飛び降りようとしている。
―もう、こんな世界なんか!
思い切って体を倒す。ふわりと体が浮き上がる、とたん急激な重力が体にかかる。
怖い。男は決心したとはいえ、それでも恐怖にあらがえず目を閉じる。
しかし、いくら待っても男の想像したような衝撃は訪れない。
いぶかしんだ男はうっすらと目を開ける。そして目を疑う。空に広がるのは逆さづりの摩天楼、眼下に見えるはくすんだ群星。この世とは思えぬその大都会は人間の営みとネオンによって燦々と煌めく理想郷。
空に向かって上昇している感覚があるのに男の視界では落下していく風景が映る。しかし、先ほどまでの恐怖をまるで感じない。それどころかこれから起こることに胸を膨らませる自分がいることに男は気づく。
ふと男の手に淡く輝く物体が一つ。緑に光るそれをみていると心が落ち着き、いつの間にかふわりと足が地面の感覚をとらえる。サーカスのような音楽が鳴り響く輝かしい天国が男を誘い込む。
「・・・また一人、落ちてきたか」
高層ビルの最上階、現実に最も近いところで女がこぼす。
艶かしい唇に誘われるようにミリオンダラーが口づけをする。
「この世界は理想郷にも似た牢獄さ、『栄光』を追い求めそれで・・・囚われる。」
女の眼下に広がる世界は暖色のネオンがこれでもかと輝く醜い世界。
「さぁ、『栄光』か『安寧』か・・・」
カクテルグラスを天に掲げる。
「・・・今度の男はどっちだろうね?」
眠らないはずのその街は持たざる者の来訪によってようやく産声を上げた
これは虚構の大都会、魔法の牢獄に降り立つ男の物語
これは繁栄の摩天楼、万物を得て天に座した女の物語
魔法が解ける頃、すべてを諦めた男とすべてを望んだ女による脱走劇が始まりを告げたのだった・・・
今宵の文豪はどのような『物語』を聞かせてくれるか楽しみですね…
こんにちは!こんばんは?w
この前薬師の物語を書いたものです(*'ω'*)
またまた素敵でとてもワクワクするようなものを聞かされたので書きますね!😂
チリンチリン(ドアのベルがなる)
マスター[おやっ、いらしたのですね、さすがあの有名な...いえ、いらっしゃい今日はウイスキーですか?いや、違うか赤ワインかな」
??「おいおい〜w何を言ってるんだいマスタぁー、俺はごく普通の平凡な男だよ、少しがたいがいいだけのね..w、てか!!何で俺が今日飲みたいものがわかるんだよ!確かにガッ、、いやマスターとは長い付き合いだけどな!wまぁ、いいそれ頼むぜ」
マスター[あいよ、んで?今日ここに来た理由は例の事でかい?]
??「まぁな!そんなとこだ!その件ではウェストって名のってるんでそう呼んでくれや、ガスト(マスター)」
ガスト[はっはっ!ガストってまぁ、いいかウェストあの件ならまとまってるよ、ほらよ]
ウェスト「おぉ、さすが元最強の暗殺組織リーダー様だw」
ガスト「ふっ..w昔の話よ、もう俺は老いぼれじじいだよ、ほらワインだ飲んで、一仕事やってきやがれこのばか息子」
ウェスト「おう!当たり前だよ今は俺がリーダーやってるからなぁwほんじゃワインでも飲んでやってこようかねぇ、あ、すこし個室借りるぜ〜」
ガスト「あぁ。」
コツコツコツ(個室へ向かうウェスト)
ガチャン
〜数分後〜
キィー(ドアが開く)
ウェスト「よし、それでは行ってまいります。ガスト様」
ガスト「はっ、wいってこい。」
キィーガチャン(扉が閉まる)
ガスト[心]【しっかり役に入りきってやがるw確かー、お偉いさんとこのー息子?だっけかw笑えるぜ】
➖これは、ある最強の暗殺組織と恐れられ、かつその業界からの憧れの的になっている組織のリーダーとある少女との物語・・・➖
この続きはまた今度にて、失礼したします。
こんないい音楽とこんないい小説が同時に楽しめるなんて幸せね
新曲ありがとうございます❤
中低音がとんでもなく好きだ……
夜の高層マンションの最上階でなんらかの権利者が微笑んでそう🍷
これまたお洒落でとてもかっこいい曲です。ご馳走様でした。
あー、ちょっと、ちょっと。
そこのあんた...。
朝からまぁ、ずいぶんと働きものなビルたちがずらりと並んでいるのが見えるかい?
背比べに夢中な彼らの足元に、ぎらりと輝くオトナたちもいるだろう?眩しいようで、黒と溶け合うような輝かしさが良いよな。
よく磨かれた鉄の馬車から降りる、あのキレイなオネーサン、あれはお姫様より女王様が似合いそうだな?
オッ、煙草を咥えたあそこのオジサマ、いいねぇ。
...やれやれ、まったく厄介な魔法にかかっちまったもんだ、あんたも。みーんな、この魔法に魅せられて眠らなくなるのさ。どれもこれも、マボロシだってのに。
ネオン溢れる、大都会。
そいつがかける、午前0時の魔法だよ。
オトナたちは、今日も眠らない。
踊るのだ、ネオンライトを夢にみて。
静けさと騒がしさが同時に成り立っているようで、気だるさがあるのに興奮する気持ちもある...。
素敵なBGMをありがとうございます。投稿なさっているほかの楽曲も聞かせていただいておりますが、どれを聞いても満足感がすごいです。
作曲お疲れ様でございました。次回のBGMも楽しみに待たせていただきます。
(上コメにて駄文を失礼いたしました。
個人的な想像です。)
もう、疲れた。
全てに疲れてしまった。
学校に行くのも、朝起きるのも、全部疲れた。
誰も起きてないくらい真っ暗な時間に家を出た。
外は店のあかりがポツポツあるだけだった。適当にぶらぶら歩いて、ふと上を見上げてみる。
星空が見えるはずだったのに、そこには逆さのネオンが眩しいビル街があった。
幻覚でも見えているかと思って目を擦る。
もう一度見上げると、次は自分がいたはずの街が今度は逆さになって見えた。
周りを見渡すとそこはさっきまで見ていたビル街。
どうなってるのか分からなくて、でもワクワクして。
ネオンがきらきら輝いて車や人が沢山通ってもおかしくないくらい街は明るいのに、車どころか人っ子一人いやしない。
周りを見渡しながらゆらゆらと歩く。
「ねぇ、そこの人」
前を見ていなかったせいで前方に人がいるのに気が付かなかった。
話しかけてきたのはぶかっとしたパーカーを着た白い髪の女の子。
女の子の赤い目と目が合った時は、言葉でどう表したらいいのか分からなくて。
とにかく、綺麗だった。
(続きは返信に)
「ねぇ、ここで何してるの?」
女の子はそう聞いてきた。
どう答えたらいいかわからなくてモゴモゴしちゃう。
「まぁ、どうでもいっか。私と一緒に来て!」
そう言って女の子は僕の手を引っ張る。
いきなり引っ張られて転びそうになったけど何とかついて行った。
女の子はビルの屋上や普通人が通らないところをぴょんぴょん飛んでとたとた走ってパルクール?みたいに通ってた。
普段の僕なら絶対に通れなくて、怪我をしたりするはずなのに女の子に引っ張られているとなぜだか僕も自然と体が動いてすいすい行けた。
「ここ、わたし一人じゃ入れなくて困ってたの」
女の子が指さしたのは小さなバーだった。
僕は学生だからバーには入れない、そう言おうとしたのに口から出た言葉は"うん"の一言。
女の子に連れられてバーに入るとぶわっとなにかが吹いてきた。
その瞬間僕の服が女の子と似たような感じになって、髪色まで黒に緑を混ぜた派手な感じになってた。バーの中にはマスター?と派手なお客さんが何人か。
音楽が流れてるのかつい体が動いてしまう。
まるで糸で操られてるみたいに。
「おや、新しいお客さんかい?───」
多分名前だと思う、そこが聞き取れなかった。
なんて言うのかな、そこの声だけ新しい何かの音で上書きされてよく分からなかった。
「うん!ね、私ちゃんと仕事できたよ!」
女の子は嬉しそうにマスターのところに向かう。
他のお客さんたちは優しく「これからよろしく、新人」なんて言って歓迎してくれる。でも、新人ってなんのことか分からなくて、なにか変な宗教にでも入れられるのかと思って、店から出ようとした。
ドアを開けた瞬間、外に出ようと伸ばしてた腕がネオンライトの光みたいになってパラパラと消えた。痛くはなかったけど、腕が無くなった驚きと恐怖で腰が抜けてその場に座り込んだ。
女の子はにっこり笑って僕に話しかける。
「ごめんね、伝えてなくて。1度ここに来るともう二度と外に出れないんだ」
びっくりして体が動かなくなった。
「でも、あのままこの街をさまよっていたら、君はネオンになってしまう所だったんだよ」
マスターが話す。
じゃあ、僕は危ないところを女の子に助けて貰ったってことか。
「良かったな、新人。こんなべっぴんさんに助けて貰って」
からかうように赤い髪のタンクトップを着た男の人が言う。
確かに女の子は綺麗で、可愛いけど、下心は無い。
ところで、外に出れないんだったら僕はどうやって帰ればいいんだろう。
「あー…ごめんだけど、家には帰れないんだよね…」
女の子が申し訳なさそうに言う。
その後この世界の事を説明してもらった。
ここは元の世界で全てに疲れて"なにか"に招かれて連れてこられるネオンの世界で、ここに連れてこられた人は長い間外に出ていると街のネオンになって消えてしまう。街のいちばん大きなビルから流れている音楽が、そうしているって。
そしてこのバーは、女の子が一番最初に見つけた"抜け穴"だ。
そして女の子の次に偶然バーテンダーが訪れてそれから人々の逃げ場所になった。
何人かは無理やり外に出ようとして消えてしまったらしい。
僕の腕のように。
話を聞いていてわかったのは…女の子たちは目の前で仲間、もとい人が消えていなくなることにもう慣れていること、ここに迷い込んだら年は取らないこと、食事や排泄、睡眠は取らなくても生きていける事がわかった。
しばらく混乱して固まってしまっていたけど、何とか理解出来た。
これからどうするかを考えていたら突然体が動き出した。
体の節々が糸で操られているみたいで、操り人形のようにふらふらと体は動く。止まろうとしても体は言うことを聞いてくれない。
体が向かったのは、さっき僕が出ようとしたバーの出入口。
僕はこのまま消えてなくなってきまうのだろうか。
そういえば女の子は長い事ここにいて迷い込んだ人たちをあのバーに連れてきているみたいだけど消えてない。なんでだろう。そういう体質なのかな。なんで馬鹿なことを考えていても体は止まらない。扉を開けて、無くなったはずなのに再生している片腕がまた外へ伸びる。
あぁ、消えてなくなる。前はそれを望んでたじゃないか。ならもう抗わなくていい。
外に出るまいと抵抗していた力を抜く。
勢いよく体は外へ飛び出す。
中にいたお客さん達や女の子、マスターが僕を戻そうと出入口まで走ってくるのが見えた。
それと同時に、ネオンの光のようなものがパラパラっと舞うのも見えた。
さようなら、僕の人生。
来世はもっと、ちゃんと生きたいな
パチっと目を開ける。
体は消えてない。
バーの方を見る。
マスター達がびっくりしたような顔でこっちを見ている。
僕は、どうなったの?
逆さ吊りの大都市。太陽の失せた時間にのみ「何処か」に出現する。それは現代社会に渦巻く悪憎の嵐に呑まれた者のみしか、見つけることはできない。…あぁ…また一人来たようだ。都内は狂ったサーカスのような音楽が垂れ流されてる。新たな被害者を歓迎してるようにも聞こえるが、そんなことはないだろう。ぐしゃりと音を立てて落ちてきたその被害者は、糸を引かれた人形のようにノロリと立ち上がり、周りを見渡しては、嬉しそうに首を掻きむしった。半袖のパーカーからチラつく腕には数多なる傷跡が確認できる。それほどの我慢の末、ここに来たと見える。ここは言わば被害者の吹き溜まり。ここに来た人間は腕、手首、首、顔…様々なところに痛々しい傷がさも当然のように居座っているような奴らだらけだ。"いつものが来た"と、逆さ吊りの都市は感じた。そして、狂気じみた音楽と共に、"新入り"は"眠ることのない都市"へ消えていった。
忌み者にせめてもの休息を。
凄い、小説家さんですか?この音楽がぴったりの物語
文豪は貴方でしたか?
素晴らしいです。😊
今回のは自分では、あまりしっくりこない作品でしたが、そういってもらえると嬉しいです。ありがとうございますm(_ _)m
@@ナイチンゲールのファンネル 返信ありがとうございました(*^^*)
幻想世界さんの今までの作品とちょっとイメージ違いますよね、
違うなりに、文、言葉で表現されて
いるところが凄いですよ、
そのような文章が生まれてくるのが羨ましいです(*^^*)
凄いです。
私この世界観めっちゃ好き!
こういう現実とは、違うのが心に刺さる!!!
バーで『酒はいい、特にウィスキーは格別だ…』って男が長文ナレで蘊蓄語ってるところに後ろからバシッて頭叩かれて「いって!!何すんだこの…」「お金もなくて事務所は火の車なのにこんなところで何油売ってるのよ!」って女の人が立ってて、
タジタジしてると「依頼が来たわよ、あんたがいないと始まんないんだから早く戻ってきなさい!」て店を出てそれを追うように「おっ、本当か?!えーと、マスター、ツケにしといて!」「えぇ?!ちょっと困るよ!」
ふたりで歩きながら『この輝かしい街では望むものがなんでも手に入る。権力、金、女、エトセトラ…。だがその裏には必ず、闇が、悪意が渦巻いている。』『俺は○○、この愛おしい、ろくでもない街のトラブルシューターだ。』
みたいな、シティーハンターの導入みたいな印象がした。
アラジンぽい雰囲気がする😊落ち着く!!
いい音楽だよ。世界観に浸ってください。私はそれが好き。❤
昼間は依頼者の要望通り家族泣かせな旦那様につきまとい。
帰ったら怒ることがライフワークの上司のお小言を頂戴し。
その後で依頼者が夢から覚める資料を作成して。
業務終了後は今日を清算する為に行きつけのジャズバーに向かい。
心地好いピアノ曲に体を浸しつつ。
愛煙家に嬉しい店内喫煙でキャビンの煙を肺に漂わせ。
お気に入りのアードベッグを香りごと胃の中へ流し込む。
これが俺の日常だった。これが俺の平穏のはずだった。
しかし、今日に限っては違った。
何年も仕事をしているはずなのに些細なミスをして仕事はご破算。
上司には変な心配をされ。
依頼者の怒りを収めるために頭を下げ。
行きつけのジャズバーは今日に限って臨時休業。
仕方なしに近場のバーへ入れば客どもが乱痴気騒ぎ。
当たり前に店内喫煙は不可で痺れる夜空の下煙で体を温め。
お気に入りの酒ですらいくら飲んでも味がしない。
全く持って酷い一日だった。
そんな訳で、俺はそのバーから逃げるように退散して、街の少し外れにある公園に来ていた。公園には安全を考慮してなのか遊ぶ子供がいないのか、昔から見る滑り台やブランコの遊具は何一つなく、葉が落ちかけた落葉樹と東屋があるだけだった。
俺はその東屋にあるベンチに座り、煙草を取り出し加えた。が、そもそもここが喫煙可能な場所か分からず、嘆息すると大人しくくわえた煙草を戻して空を見上げた。
簡素な屋根から外の景色には、星空は見えない。地上の摩天楼に光は飲まれ、暗い色が広がるばかりだ。対して煌々と照らすネオンライトは、昼間に劣らない明るさで街を包み込む。街から少し離れたはずなのに、喧騒は微かとはいえ聞こえてくる。
――もう帰って寝るか。
ここで出来ることがある訳もなく、ただ手持無沙汰で流れてきただけの俺は再び嘆息すると、ベンチから腰を上げた。このセンチメンタルな気分を抱えるのは癪だが、旨くない嗜好品に逃げたところで更に荒れるばかりだ。そう考えて帰路に着くことにした。……はずだった。
「失礼します。探偵様」
不意を突かれた声に、俺は反射的に身を構えて視線を向けた。その先には男が一人、暗闇に浮かぶように立っていた。黒髪短髪に細目に細長な面立ちの男は、葬儀帰りかを思わせる黒々としたスーツとネクタイに身を包み、実に悪党顔負けな笑みを浮かべてこちらを見ている。俺は冷静さを取り戻すべく、静かに言葉を紡いだ。
「俺に何の用だ」
「探偵様にお話しします用件など、依頼以外に何がございますか」
「あいにく俺は探偵じゃない。暇を持て余してはいるがな」
「いえいえ探偵様。既に確認済みでございます。貴方様が事務所に所属しているのは」
「なら依頼は事務所を通してもらおう。俺よりも適任がいるかもしれない」
「それには及びません。私共は、貴方様に依頼したいのですよ、探偵様」
当たり前だが、俺は探偵と聞いて思い浮かぶようなハンチング帽にトレンチコートなんて着ていない。つまりこの男は俺が何者か事前に調査した上で話しかけてきていた。言葉通り、俺に直接依頼する為に。事務所を通さなければ仕事をしてはいけない、というルールはない。通常業務に支障が出たら上司の有難いお小言を頂くことにはなるだろうが、俺の所属場所は副業には寛大な事務所だった。
だからといって、この男の依頼を気軽に受ける気には到底なれない。かといってこの男を知らないままでいるのも恐怖がある。わざわざ依頼の為に俺を調べる輩だ。俺は情報を引き出すべく、会話を続ける。
「何故俺なんだ」
「正直に申し上げますと、私共は誰でもいいのですよ。それこそその辺りの子供でも」
「子供でも出来る仕事なら、ますます俺を頼る必要はないだろうに」
「貴方様を直々にご指名されているのです。理由はそれだけにございます」
「ご指名、ね。光栄なことだ。依頼者は、あんたの上司か何かかい」
「当たらずとも遠からず、と言ったところでしょうか。具体的な話は承諾後に」
情報を推察すると、私共、つまりこの男と同じような連中が複数人いて、そいつらは上司とは違う……例えばお偉いさんの親類だとか、この連中のブレイン役が、俺に依頼するよう命令を受けている。しかし依頼内容は簡単な類なのか、あるいはこの命令に懐疑的なのか、子供でも可能な内容を俺に依頼しようとしている、か。
俺は思案して、答えを出す。
「話は聞こう。聞いて、承諾か否か答えを出す。それが条件だ」
男はそれを聞くと、崩すことの無かった笑みを更に歪めて、狐狸妖怪のような邪悪な笑みを浮かべた。それを見た俺は一瞬だけ後悔をしそうになったが、体はその逆、反射的に口角が上がっていた。
全員が全員、そうとは言わない。だが探偵になるような人間は、事件に巻き込まれる、飛び込むことを夢想するものだ。少なくとも、俺はそういう人間だ。ついてない日だと思ったが、とんでもない。今日は最後に俺好みのプレゼントが用意されていた。
「了承しました探偵様。それでは参りましょう。私共の主の元へと」
男は仰々しい作法で一礼すると振り返る。と同時に、闇に溶け込んでいたのか、あるいは本当に今そこから浮かび上がったのか、黒づくめのライトが煌々と照らし出された。男はそちらに向かって歩いていく。俺はその後ろについていこうと歩き出す。
ふと腕時計を見やる。時間は、日付を跨ぐころだった。
とある喫茶店に入る
悩み事や困り事を解決してくれると噂になっていた
「ちょいとすまんね」
そう呟くマスターらしき男はコートの右ポケットからマッチを取り出す
慣れた手つきでマッチを取り出し、擦る
真っ赤で明るい炎が夜の闇を塗りつぶす
男は右手で火のついたマッチを持ち、左手で右ポケットにマッチを戻す
右手が焦げるまえに素早く左ポケットから煙草を取り出し、口に咥える
右手で火を移し
左手で火を隠す
じゅっ。 煙草に火が付く
白い煙が暗闇でよく見える
「ふぅ〜…………」
白い煙を吐きながら右手のマッチを振り、火を消す
「さてと、なんの用だお客さん。」
煙草を片手に持ちながらカウンターに腕を置く
夜はまだまだ始まったばかりのようだ
すごいです✨
これは、今までとは違う雰囲気で、大人の雰囲気?
待ち合わせはこの店だったよね、確か12時
え、そんな時間にどんな話かしら?たぶん会社の話
今度のミッションは?
誰がリーダー
そんな話は勤務時間にしてよね、すこし飲み過ぎじゃない
え、あら変な感じ
違う国に来たのかしら
今、何処、私は誰
ってそんな感じの物語が・😊
カロン、と氷の擦れる音がした。
丸い爪に赤を乗せた滑らかな指先が、ごついグラスを持ち上げて、くるくると回す。
窓の外に瞬く摩天楼を反射してキラキラと眩しく輝く金色の酒は、真っ赤な唇に流し込まれてあっという間に無くなった。すかさずボトルを携えてきた男にグラスを渡しながら、彼女は酒に濡れたグロスを舐めとって言った。
「アンタ、ウィスキーは好き?」
「一番、好きな酒です」
存外しっかりした声が出て、自分でも驚いた。この女性の機嫌を損ねれば、きっと俺の命は無いというのに。
「ふ、そう。いい男じゃない、アンタ。ウィスキーは生命の水、飲まなきゃ死んだのと同じこと」
豊かな髪をかきあげて、彼女はゆったりと立ち上がった。高級革張りのソファかギシリと音を立て、被せるように高らかなハイヒールの音が鳴る。
いつの間にか目の前に来ていた彼女、虚飾と羨望にまみれた摩天楼の女帝は、力強く言い放った。
「アタシの可愛いおチビちゃんを守ってくれたアンタには、何か褒美をやろう。選択肢は二つ。栄光か、安寧か」
「栄光を」
俺が間髪入れずにそう言った瞬間、彼女は愉しげに笑い声を上げた。
「合格だよ」
この時の選択が、今思えば全ての始まりで、人生最大の誤りだったのだ。
魔法にかかった午前0時
酒と色欲の摩天楼
ここは貴方のワンダーランド
いつか夢が覚めるまで
『ダーティな夜にラピュタの出会い』
真っ先に浮かんだのはこのフレーズでした。
星空へ落ちているのか?それとも不夜城のネオン街の揺り籠から産まれ落ちたのか?
掲げた一筋の光と共に落ち行く先に待ち受けるものとは?
後、男の光が左右のビルの刺さった所、そこが緑と橙に発光してるのも気になります!
こんにちは!こんばんは?w
この前薬師の物語を書いたものです(*'ω'*)
またまた素敵でとてもワクワクするようなものを聞かされたので書きますね!😂
チリンチリン(ドアのベルがなる)
マスター[おやっ、いらしたのですね、さすがあの有名な...いえ、いらっしゃい今日はウイスキーですか?いや、違うか赤ワインかな」
??「おいおい〜w何を言ってるんだいマスタぁー、俺はごく普通の平凡な男だよ、少しがたいがいいだけのね..w、てか!!何で俺が今日飲みたいものがわかるんだよ!確かにガッ、、いやマスターとは長い付き合いだけどな!wまぁ、いいそれ頼むぜ」
マスター[あいよ、んで?今日ここに来た理由は例の事でかい?]
??「まぁな!そんなとこだ!その件ではウェストって名のってるんでそう呼んでくれや、ガスト(マスター)」
ガスト[はっはっ!ガストってまぁ、いいかウェストあの件ならまとまってるよ、ほらよ]
ウェスト「おぉ、さすが元最強の暗殺組織リーダー様だw」
ガスト「ふっ..w昔の話よ、もう俺は老いぼれじじいだよ、ほらワインだ飲んで、一仕事やってきやがれこのばか息子」
ウェスト「おう!当たり前だよ今は俺がリーダーやってるからなぁwほんじゃワインでも飲んでやってこようかねぇ、あ、すこし個室借りるぜ〜」
ガスト「あぁ。」
コツコツコツ(個室へ向かうウェスト)
ガチャン
〜数分後〜
キィー(ドアが開く)
ウェスト「よし、それでは行ってまいります。ガスト様」
ガスト「はっ、wいってこい。」
キィーガチャン(扉が閉まる)
ガスト[心]【しっかり役に入りきってやがるw確かー、お偉いさんとこのー息子?だっけかw笑えるぜ】
➖これは、ある最強の暗殺組織と恐れられ、かつその業界からの憧れの的になっている組織のリーダーとある少女との物語・・・➖
この続きはまた今度にて、失礼したします。
ネオンライトと洋酒が似合う曲や
「こーんばんは」
「ッ、?」
中々寝付けず世も老けて来た頃、ベランダに背を預けタバコを吸っていた頃。
後ろから声が聞こえた。
「おにーさん、ひとり?」
思わず振り返るとそこには真っ白なワンピースを来た少女がいた。
ベランダの外。つまりそこは空中なのだ。
「は、飛んでる…?」
何が何だか分からない。
…ここのところ仕事が忙しかったから幻覚を見ているのかもしれない。
うん、そうだな。と思い直して無視をしようと視線を外した時だった。
少女が笑った。
ベランダの柵に彼女は手を添え、自分の瞳を覗き込む。
「あは、間抜け面。久しぶりの顔ね」
少女はもう片方の手で俺の頬をするりと撫でた。
「ね、あたし、もうお酒飲めるからさぁ」
昼間の雲みたいに真っ白なショートヘアーが揺れた。
金色の瞳と目が合う。
「どう? 飲み行かない?」
「ぁ…」
天使が俺の手を引く。
思わず見惚れてぼんやりしてしまった。
「っ待て、落ちるッ!」
そんな華奢な体のどこにそんな力があるのか、少女は俺の体をベランダから引き摺り出した。
「だいじぶだって」
「何を言って…!」
この部屋は最上階のフロアなんだぞ。このまま落ちたら…。
する、と体がベランダから流れ落ちて二人で逆さまに落ちる。
勢いよく視界が反転する。
「もし君に何かあったら」
少女は俺の手を握ったまま、目を伏せた。
「もし君がこのまま落ち続けてたら」
何とか持っていたタバコすらも落としてしまう。
しかしそれも少女がすぐに拾い上げて彼女の唇に差される。
タバコは未成年ではダメだと言う暇もなかった。そんな場合でも無かった。
「どんなことがあっても」
俺の両手が彼女の手に握られる。
季節に相応しくひんやりとしていた。
ぼんやりと落ちる。
彼女の白銀の髪が夜の街に照らされて、虹色にも見えた。
少女が目を見開く。
「すくい上げてあげる」
こちらを見つめる金色はキラキラ光っていて、
…まるで、泣いているようにも見えた。
海外のちょっと渋っぽい映画みたいな雰囲気みたいなじゃないような