創業425年 とろろ汁の丁子屋 国登録有形文化財に(静岡県)

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  • Опубликовано: 9 фев 2025
  • 静岡市駿河区丸子にあるとろろ汁の老舗、丁子屋の店舗が新たに国の有形文化財に登録されることになりました。
     静岡市駿河区丸子にあるとろろ汁で有名な丁子屋。戦国時代の慶長元年に茶屋として創業し、2021年で創業425年目を迎えます。江戸時代にも「丸子宿といえば、とろろ汁、とろろ汁といえば、丁子屋」と言われたように、東海道を通る旅人らの胃袋を満たしてきました。その歴史は現代にも伝わり、今では県内外から多くのお客さんが伝統のとろろ汁を求めて丁子屋を訪れます。
    <来店客>「すごく濃厚で美味しいです」「味もほんのり優しく味付けがあってすごく美味しいです」
     そんなとろろ汁で有名な丁子屋ですが、今回、歴史的建造物としての評価を受け、国の有形文化財に登録されることになりました。
    <丁子屋14代目 丁子屋平吉さん>「専門家の先生によると、この辺りが手斧という道具を使った跡があったり、大黒柱や屋根の部分、上の梁の部分などは、その当時のものだという判定をいただいた。農家として使われていた建物を一回ばらして、きれいに磨いてもう一回こちらで組み直したという建物」
     築50年と有形文化財のなかでは新築ではありますが、建築に古材の伝統的な加工方法が用いられている点、茅葺きの屋根の保存に取り組んでいる点などが評価されました。そして店内には江戸時代を代表する画家たちの作品も。
    <丁子屋14代目 丁子屋平吉さん>「こちらは歌川広重が描いた180年前の丁子屋だと思われる風景。そこには茅葺きの下でとろろ汁を食べているお店が描かれている」
     浮世絵に描かれた丁子屋は屋根が茅葺きになっていますが、実際はそうではなかったと推測されるということです。
    <丁子屋14代目 丁子屋平吉さん>「これが大正7年の丁子屋の風景だが、実は茅葺きじゃない。ということは江戸時代も茅葺きじゃなかったと思われる。もし歌川広重さんがこの茅葺きの風景を描いてくれていなかったら今の茅葺きに移そうという発想もなかったでしょうし、もしかしたらもっと現代的なレストランに、建物になっていたかもしれない。この絵1枚のおかげで今があると思う」
     浮世絵に描かれた当時の風景を大切に。そんな思いを持ち続けてきた丁子屋だからこそ、今回の登録に至ったのかもしれません。
    <丁子屋14代目 丁子屋平吉さん>「昔から伝わっているとろろ汁を食べていただくことも一つだが、文化財になった建物の中で、あたかも浮世絵の中に自分がタイムスリップしているような雰囲気で、とろろを楽しんでいただくということも一つ魅力になったと思う」
     駿府の町、静岡市にまた一つ当時の風情が感じられる宝が誕生しました。
    #おれんじ #オレンジ6 11月19日放送

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