第57回 梁仁實さんインタビュー『朝鮮映画の時代〜帝国日本が創造した植民地表象』
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- Опубликовано: 13 дек 2024
- 今回は2022年に法政大学出版局より出版された『朝鮮映画の時代〜帝国日本が創造した植民地表象』の著者である梁仁實さんにお話を伺いました。インタビュアーは丁智恵さんです。
【著作概要】本著は植民地朝鮮で作られた映画が内地日本でどのように受容されていたのか、そして内地日本にて誰がどのようにそれらを観ていたのかについて考察したものである。さらに、内地日本で製作した朝鮮を映した映像も併せて、いかに朝鮮像が創り出されていたのか、に注目した。またその過程で在日朝鮮人が朝鮮映画を見る観客であり、製作者であったことも明らかにした。朝鮮映画やそれにかかわった人々は植民地政策と時には「協力」し、時には拮抗する形で新たな朝鮮像を創造していたのである。
【ゲスト:梁仁實プロフィール】韓国済州生まれ。立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。現在、岩手大学人文社会科学部准教授。専門は日韓の文化交流史、在日コリアン史。 主な業績は「1930年代京城と『女/性』表象-2010年代以降の韓国映画を中心に」(岩手大学人文社会科学部紀要『アルテス リベラレス』pp.145-156、2020)、「영화관객으로 재조일본인을 상상하기 일본어신문 『부산일보』를 중심으로[映画観客の在朝日本人を想像する 日本語新聞 『釜山日報』を 中心に]」(金孝順編『식민지 문화정치와 「경성일보」〜 월경적 일본문학・문화론의 가능성을 묻다[植民地の文化政治と「京城日 報」〜越境の日本文学・文化論の可能性を問う]』역락[ヨクラク]、pp. 339- 364、2020)、「복합영화상영관 메이지좌의 사회사[複合映画上映館 明治座の社会史]」(韓国学中央研究院編 『明洞〜街角の文化史』pp.37-55、2019)などがある。
【インタビュアー: 丁智恵プロフィール】兵庫県生まれ。京都大学総合人間学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程満期退学、博士(学術)。2017年から東京工芸大学芸術学部映像学科助教、2022年から准教授。専門は映像メディア史、在日コリアン研究。主な論文に「越境する左派的映画人と在日朝鮮人のネットワーク」(崔銀姫編『東アジアと朝鮮戦争七〇年〜メディア・思想・日本』2022年、明石書店)、「朝鮮戦争報道と占領期日本〜映像メディアの分析を中心に」(『帝国のはざまを生きる〜交錯する国境、人の移動、アイデンティティ』2022年、みずき書林)など。
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