G. F. ヘンデル：フルート・ソナタ　ト長調 HWV 363b　op.1-5
G. F. Handel：Flute Sonate G-Dur HWV 363b　op.1-5
フラウト・トラヴェルソ：飯島　諒（本学助教）
チェンバロ：飯島　未来（本学非常勤講師）
2021年9月25日　沖縄県立芸術大学　奏楽堂
奏楽堂演奏会
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Flute Sonate G-Dur, HWV 363b op.1-5の原曲はオーボエのために書かれたもので(1711〜16年頃,HWV363a)誰の手によってフラウト・トラヴェルソ用にト長調に編曲され出版(1726年)されたのか、明らかになっていない。
20代の若さでハノーファー選帝侯宮廷楽長に任命され、ロンドンで華々しくオペラ作曲家として活躍した時期と重なるなど、野心と意欲にあふれた若者ヘンデルが大舞台に乗り出していった頃の作品である。
第1楽章はイタリア語カンタータ”Aure soavi, e lieti”からの転用で、後に2つのオペラにも転用された。
第2楽章は5小節のテーマからなるフーガで始まる軽快なアレグロ。
第3楽章のアダージョは、リコーダーソナタハ長調の第3楽章ラルゲット（HWV 365）とほとんど同じである。
第4楽章のブーレは今日では単独でヴァイオリン、ピアノなど様々な楽器で演奏されている。
第5楽章のメヌエットは、合奏協奏曲ヘ長調（HWV 315）にも用いられている。