初めてこのオンエアを観たときは、思わず我が目を疑いましたねえ。何なんでしょうねェ？、…幼児番組で唐突にカヴァーされた理由が、何となく判ったようでイマイチよく判らない。
まあ世に広く知らしめるという意味では、それはそれで結果的にいいんですけどね。長らく続いた「暗黒時代(笑)」の後、81年のジャパニーズ・ポップスの金字塔「A LONG VACATION」リリースを経て、やっと認知されだした師匠の名前とナイアガラの楽曲たち。その中でも群を抜いてカヴァー数が多いこの「夢逢え」は名曲中の名曲であり、結果的にではあるが、そこから数年後に発表される「A LONG VACATION」を予言する一里塚だったのかもしれない。
普通に(素直に)受け止めれば、メロディアスで夢見るようなラヴ・ソングとして聴くことができる。一方、古くからの音楽ファン(特に「ナイアガラー」と呼ばれる人たち)で事情が判る人は、曲に仕込まれたネタや歌詞の諧謔性にニンマリすることができる、という二面性をもっている(判る人の方が優れている、という意味では決してありません。念のため…)。
能書きはどうでもよろしい。理屈抜きでいいものはいい！、ということやな。
※まだ確認はしてないけど、この「おかあさんといっしょ」では、「風立ちぬ」や「さらばシベリア鉄道」もカヴァーしている。