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ご指摘ありがとうございます。 こちらの動画では、原曲の声部の旋律等を改変することなく、6人で演奏するために一部において演奏する楽器を変更して演奏しております。このような「他の楽器に置き換える」行為は編曲ではないとされていますので、翻案権、同一性保持権の観点からは問題ないと考えております。 もしこの認識に誤りがありましたら、御手数ですがご教授願います。

@@reforwindorchestra7025 えー？！ 「楽器を入れ替える行為は編曲ではない」という見解は初めてです わたしの勉強不足ですね 恐れ入りますが、編曲には当たらないとする法的根拠か判例、あるいは何某かのソースをご教示いただけませんでしょうか？

まずはじめに、「他の楽器に置き換える行為は編曲に当たらない」と具体的に記された信頼度の高いソースは、以前見たはずなのですが、今は見つけることが出来ずお示しできません。申し訳ありません。 しかしながら、どこの誰が書いたか分からないネット記事のような類のものでなかったことは申し上げておきます。何らかの出版社の編曲許諾申請ページだったように記憶しております。 さて、直接的なソースはお示し出来ませんが、この解釈の根拠は以下のようなものです。私の方こそ、法律は専門外ですので、認識が誤っておりましたらご教授願いたく存じます。 文化庁著作権課が令和2年度に公開している『著作権テキスト』(www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/92466701_01.pdf )において、編曲行為は「著作物（原作）を、...(中略)...創作的に『加工』することによって，『二次的著作物』を創作すること」にあたります。原曲の音は変えないまま他の楽器で代替することは「創作的」とは言えない、つまり編曲では無いという理解です。なお、「著作権法における侵害要件の再構成(2・完）：『複製又は翻案』の問題性 (上野 達弘, 2013)」で全く同様の見解が示されています。(eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/52392/3/42_02.pdf ) また、吹奏楽コンクール課題曲の著作権を保持している全日本吹奏楽連盟は、吹奏楽コンクール課題曲について、「不足のパートについて、課題曲のスコアに記載のある楽器（含オプション）によって代替することを認め」るとしています。(ajba.or.jp/assignment.html )

@@reforwindorchestra7025 楽器を置き換えただけでは編曲にならないのであれば、 この世に編曲家も編曲作品も存在しなくなるのでは？ なぜなら、オーケストラの楽器を吹奏楽の楽器に置き換えただけでは編曲にならないんですよね？ とても理論として成り立たないと思うのですが？

まずポップスにおける編曲家は、楽曲制作におけるメロディーの作曲以外のほぼ全領域を担う仕事で、構成からイントロやアウトロの制作、テンポや楽曲ジャンルの決定までも行いますので、楽器を置き換えるといった単純作業に終始することは先ずありません。 そして、仰ったような「オーケストラから吹奏楽への編曲」を例にあげましても、吹奏楽で演奏した時に高い演奏効果が得られるように、楽譜上の内容を多かれ少なかれ改変(創作的に『加工』)するのが普通です。例えばオーケストラ譜では書かれていないスタッカートを加えたり、打楽器を追加したり、あるいは、管楽器では演奏不可能な弦楽器の楽譜を、管楽器で演奏可能な似た効果が得られる楽譜に改変したり... など、単純に楽譜を他の楽器のために移調するだけではないのです。 そんなことであれば吹奏楽部の顧問や部員でもできますので、そうした単純作業で「編曲家」を名乗る人がもしいたとしても、とてもじゃないですが仕事にならないだろうと思います。