12/3リリース『あなたの子宮で眠れたら』より
『あなたの子宮で眠れたら』
最終列車はいってしまった
花だけ乗せて
いつも間にか火傷した手で
あなたの街へ
飛んで遠い日々へ淹れた紅茶も捨ててさ
消える淡い月に届かぬ夢見て
正しさを歌ってるの？
誰もが明日を待ってても
傷を隠していたいなんて
笑えないよな
虚しさを象って
あなたの居場所を探しても
崩れてしまった星空は
月に溶けていく
悲しい声で呼んでるの？
疲れた身体でどうするの
夜の底を歩いたって
変われないよな
痛みだした心臓で
あなたの子宮で眠れたら
「幸せはこれじゃないな」って
首を絞めてさ
夜を揺らした煙の匂いでさ
あなたと眠れたら
すれ違うほどに絡まる細胞は
二人じゃ癒えないから
使い古したはずの胎内も
誰かの夢になる
終わりが夜の藍を染めても
見えない手のひらを辿れば
全てが報われないとしても
あなたになれるなら
いつかどこかですれ違えるのなら
あなたを知らぬまま息をしたいんだ
夜明けの祈りは泡沫
あなたの子宮で眠れたら
撮影協力　Ryoto Yasufuku
kagari_prprband
kagari_prprband