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【とき　はけば　ときはのこる】 映画監督志望の主人公はスランプに陥り、思うように脚本を書けずにいる。 締め切りにも間に合わず、そんな主人公のやるせない複雑な気持ちをライ・クーダーを彷彿とさせる渋いスライドギターの音色で代弁させる。 そんなオープニングから、この映画は始まる。 そんな主人公は、「場所を変えたからと言って何かが変わるわけではない」と分かっていながらも、どん詰まりの状況を打破する〝なにか〟を期待し、過去に常連だったバーの扉を開ける。そこで思いもよらなかった人物達と再会し、主人公は気づきを得るという物語だ。 この物語のテーマは、【今悩んでいる姿をそのまま映画にする】という映画における一種の型である。 １９６２年公開のフェディリコ・フェリーニによる「８　1/2」なんかが代表的な例だろう。 「８1/2」とは新作の構想に悩む映画監督の主人公が人生・映画への思い、過去と現在、現実と妄想にと縦横無尽に交錯する意識の中を世界を描き。最終的にひとつの答えに辿り着くという物語で、とてもフェリーニの自伝的作品である。 他にもこの型に当てはまる作品といえば、 2002年公開のチャーリー・カウフマンによる「アダプテーション」であろう。 この映画では、脚本家を志す者なら一度は聞いたことがある「ブレイクスナイダー」や「ロバートマッキー」の著作における、いわゆるハリウッド的映画脚本を毛嫌いするあまり、 新作の構想が思うようにいかない脚本家チャーリー・カウフマン自身の物語だ。 更に、 1991年公開のコーエン兄弟による「バートンフィンク」も御多分に漏れず、同じ【型】の映画である。 社会派劇作家のバートンフィンクは、ある日、ハリウッドに招かれる。 しかし、そこで依頼されたシナリオは自身の得意ジャンルとする社会派劇とは真逆のレスリング映画のシナリオで悪戦苦闘するという物語だ。 他にも 2005年の北野武による「ＴＡＫＥＳＨＩＳ」などetc このように【今悩んでいる姿をそのまま映画にする】という型の映画は枚挙にいとまがない。 今作の【とき　はけば　ときはのこる】は例に挙げた映画とは違い、初期のジムジャームッシュテイストともいえる洒落たバーでの会話劇がメインだ。 主人公のたくみは、決して引っ込み思案という訳ではないが、打ち解けあった仲間内以外には控え目で繊細な人物として描かれる。 他に客のいない静かなバーカウンターで、物思いにふけながらも酒ではなくオレンジジュースを注文する。 大人が嗜むバーという場所で、子供の大好物であるオレンジージュースを注文するというシーンは実に象徴的である。 オレンジジュースをちびちびと飲むたくみ。 一刻も早く新作の脚本を完成させ、前に進みたいのに中々進めない…たくみの足取り、そのものである。 すると突然、1人の来客が訪れる。 そこに現れたのは同じ部活仲間の〝かほ〟だ。 彼女はどうやら脚本を完成させる事には苦労していなかったが、中身についてダメ出しをされ、今は書けずに悩んでいる様子だ。 二人のオレンジジュースの減り具合が同じというショットで、両者とも行き詰りを感じている同士であり、二人は同じであるという事を暗示している。 すると、新たに男女2人がバーを訪れる。 なつきとリク。彼らも同じ部活で、昔は4人で組んで映画製作をしていたが、徐々に疎遠になり、どうやら4人が揃うのは久しぶりらしい。 ひとしきり互いの直近の話題で盛り上がったあと、次第に四人の会話は「なんで苦労してまで、私たちは映画を作るんだろう？」という論題になる。 世界的映画監督でも、一度は思いを巡らせたことのある問いであろう。 するとなつきが、「時間というものは結局、死に向かうもの。ソレが怖いから人は芸術を創造するんじゃないかな？」と問いを投げる。 かほは「どういうこと？」と疑問を抱く。するとなつきはこう続ける、「世界には、どんな動機で創ったのかわからない工芸品や芸術作品であふれてる。それってその瞬間を思い出せなくなるのが怖いから、その思いを形にしたのかも。」 このなつきの意見というのは芸術の本質ともいえるだろう。 日本の現代美術家の村上隆も以下のような発言を残している。 「芸術とは、現在のリアルを芸術作品として封じ込めて、100年後200年後の人々に伝えるものなんだ。」 映画や音楽や小説や絵画などの芸術作品には、必ず作者本人の一部が、キリストの聖体拝受のような形で宿っている。 人々がそれらの作品に触れ続ける限り、肉体は朽ちたとしても、芸術家にとっての本当の死は訪れない。 言い換えれば、永遠の命を得るために芸術家は作品を創造するのかもしれないという事だ。 しかし、芸術というものは基本的に無意味なものである。 事実、なつきの言うように、動機や目的など全くもって理解できない芸術作品であふれている。 ピラミッドなんかが、最たる例であろう。 なぜあんな巨大なお墓を、多大な労働力や経費を費やしてまで作ったのか？ お墓という役割の為だけならもっと簡素でいいはずだ。 誰が？なんのために？ 2013年の宮崎駿監督作「風立ちぬ」という映画で、こんな一連の会話がある。 航空技術者のカプローニは「君はピラミッドのある世界と、ピラミッドのない世界の、どちらが好きかね」と堀越二郎に問いかける。 ピラミッドのある世界とは、一部の人間の夢のために弱者が犠牲となる世界のことだ。 カプローニは飛行機で空を飛びたいという人類の夢は「呪われた夢」と言うが「それでも私はピラミッドのある世界を選んだ」と答える。 それに対して堀越は「美しい飛行機を作りたいと思っています」と答える。彼もまた「ピラミッドのある世界」を肯定しているのだ。 (この一連のシーンは、宮崎駿が敬愛する映画監督アンドレイ・タルコフスキーの「ノスタルジア」からの引用である) 芸術とは基本的にナンセンスで無意味で狂気染みてるものだ。 健常者からみる芸術を追求者の姿は、まさしく「狂人」にだって見えるだろう。 しかし、中盤での、かほのセリフが思い出される。 「私の脚本の登場人物はみんないい人過ぎてさ…気持ち悪いくらい。」 このぼやきに対してたくみは「そうさせる理由はあるの？」と聞く。 かほは暫く間をあけ、「うーん、今の世界はあんまり良くないからさ。せめて自分の作る世界の人には幸せでいて欲しいの。」 では、その【今のあんまり良くない世界】を作ったのは誰か？ …紛れもない、健常な人達そのもである。健常で正常で正気と言われる人たちが、この世界をそうさせたに他ならない。 じゃあ異常ってなんなの？健常ってなんなの？かほもきっと同じ疑問を抱くであろう。 しかし、この問いに答えなどない。 1つあるとすれば自分の正義を信じて貫き通すこと、のみであろう。 終盤、かほの新作映画作りには人手が足りてない事が明かされる。 するとリクはこう言う、「忙しいとかどうでもいいよ。わちゃわちゃしながら作るのが楽しいんだ。」 これが全てなのである。 主人公のたくみが新作の脚本に着手できずにスランプに陥っていたのは、頭の中で難しい抽象的なことばっかりをこねくり回すように考えてがんじがらめになっていたから他ならない。意味とか大義とか、そんな事ばっかに頭が支配されていた。 「…でも意味なんてない。意味なんていらないよ。 楽しいから。こうして皆でワチャワチャしながら作るのが楽しいから、俺は映画を作るし、これからも撮り続けるんだ。」 一番大事なことを思い出したとき、彼のオレンジジュースは空になる。 もう彼をせきとめるものなにもない。 あとは進むだけなんだ。 さあ、楽しもう。人生は祭りだ。 後日。 たくみは無事スランプを脱し、新作の脚本を無事書きあげたところで映画は幕を閉じる。

とても良かったです！！

めっちゃ笑いましたwwwww 今後も楽しみにしてます！！！！

どちらのペアも微笑ましくていいですね！！！ 他の企画も見てみたいです！

Kamen rider mana heratrit

シンセサイザーやコンピューター等を駆使したというのは外せませんが、それが単なる表現手段の一つだってのも物凄い部分だと思います。 3人とも腕利きの一流ミュージシャンがそこに頭脳とエネルギーを注いだのですから、やはり凄いことになりますね (^O^)✨、、、、というコメントをかきましたが あまり音楽的な内容のことに触れる動画ではなかったようですね、、、(^▽^;)

よくまとまってますね。YMOといえば、サンプリングマシンとかラップをかなり早く取り入れるなど、ヒップホップに影響を与えたという功績もありますね。

動画作成ご苦労様でした しかし、ymoの存在意義は貴方の説明の真逆かと思います その真逆の力(魔術)を意図的に発揮していたのが、あの３人です オリコンの件も彼らなりのシニカルな表現でしかなかったはず 芸術として音と映像や思想、そしてお笑いなど全てを駆使して活動した方々 当たり前を当たり前だと思わない感覚を身につけろ！ と教えてくれた３人です

デザイン的にはちょっとな～って感じ　　応援していますね

編集にめっちゃこだわりを感じる！すごいっす

全てがお遊戯会レベルで草 サムネが東映公式が上げてる本編動画みたいになってるの好き

オンドゥル語のオマージュもしてて偉い

ありそう

龍騎の世界を大学あたりのキャンパスにそのまま持ち込んだかのような世界観ですね、あの入り組んだかのような道のり、謎めいた巨大な建造物、自由な空間。人知れず戦う男たちと龍騎のミラーワ―ルドとまではいかなくても、これは面白いです。いかにもありそう!。また、ヒロイン勢がかわいい＆その世界観を盛り上げるかの様な描き方も良きd('∀'*) ただ、ライダース―ツだけはもう少し作り込んで欲しかったなぁ―…(ﾎﾞｿｯ)＿|￣|○

ボクは良いと思いました!!ボクも自作ライダーを作りたいと考えています!!応援しています!!

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いや草 なにこれ

ギーツのバクりで草w

もうちょい細かいところしっかり詰めてったら普通に良くなると思う

長期化する用に脚本作ったらオリジナルより面白くなりそう。

足音いらなくね

劣化ギーツ…

変身音にダウンロードアップ↑とか内蔵されてそうw

劣化版ギーツ！？

ギーツやなぁ()

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